2009年 01月 11日
「点滴バー」には医師による詐欺行為の疑いを感じます
私自身は点滴というものを受けたことは一度もないのですが、最近はよく風邪をひいただけでも病院で点滴を受けたという話を良く聞きます。そして、ほとんどの人が点滴が劇的に病気の不快感を取り去ってくれることを話してくれます。
風邪などの時に受ける点滴は、重症な病気の時に使われる点滴と異なり、輸液中にはビタミンやアミノ酸や糖などが含まれるものが多く、基本的には脱水症状を解消する目的で行われるものだと思いますが、それで劇的に気分が良くなるのはどうしてなのでしょうか。
何ものかが直接体内に注入されたということを実感することで得られる、いわゆる偽薬(プラシーボ)効果が大きいと言われることもありますが、やはり血液の成分が変わったということを自分の身体が感じているからこそ感じられる効果だという気がします。体温などを含めた血液成分の監視は脳の視床下部が行っている機能であり、点滴によって血液成分が直接的に変わると、間違いなく視床下部のセンサーはそれを感知するはずです。点滴によって入れられたものが感知されるとともに、輸液のほとんどがただの水ですから血液とともに「悪いもの」が薄まるという効果も大きいような気がします。
水やビタミンや糖類などにしても、口から取り入れることができるものばかりですので、点滴に数千円から1万円を払うくらいなら、数百円のドリンク剤と100円くらいのドリンク剤を飲むことでまったく同じ効果が得られるはずです。点滴というものは、もともと口からそれらのものを取り込むことのできない重症の患者さんが受けるべきものなので、普通の人にはまったく必要がないものではないのでしょうか。
さらに、風邪をひいた時に点滴を受けるのはわからないでもありませんが、明らかに病気とは言えない人を対象とした「点滴バー」なるものがあるというニュースを見て、今世間を騒がせているのと別の意味での医療が崩壊していることを感じました。
風邪や疲れに「点滴バー」 都心に増加、効果に疑問も
「美容外科や形成外科」のクリニックがやっていることが多いと聞くと、なんとなく「ああ、そうか」と思うところもありますが、「美白効果をうたった高濃度ビタミンCが一番人気」となってくるとかなり怪しさがただよいます。さらには、点滴によって「解毒や浄化」がされるなどという、科学的にはまったく証明されていないことを謳うに至っては詐欺すれすれの商売になっていないでしょうか。
医療の世界の非倫理的行為は、医療関係者のコミュニティが責任を問われることになると思います。これは政府の規制を待つより前に、まず医療に携わる方々がなんらかのアクションを起こすべきではないのでしょうか。
風邪などの時に受ける点滴は、重症な病気の時に使われる点滴と異なり、輸液中にはビタミンやアミノ酸や糖などが含まれるものが多く、基本的には脱水症状を解消する目的で行われるものだと思いますが、それで劇的に気分が良くなるのはどうしてなのでしょうか。
何ものかが直接体内に注入されたということを実感することで得られる、いわゆる偽薬(プラシーボ)効果が大きいと言われることもありますが、やはり血液の成分が変わったということを自分の身体が感じているからこそ感じられる効果だという気がします。体温などを含めた血液成分の監視は脳の視床下部が行っている機能であり、点滴によって血液成分が直接的に変わると、間違いなく視床下部のセンサーはそれを感知するはずです。点滴によって入れられたものが感知されるとともに、輸液のほとんどがただの水ですから血液とともに「悪いもの」が薄まるという効果も大きいような気がします。
水やビタミンや糖類などにしても、口から取り入れることができるものばかりですので、点滴に数千円から1万円を払うくらいなら、数百円のドリンク剤と100円くらいのドリンク剤を飲むことでまったく同じ効果が得られるはずです。点滴というものは、もともと口からそれらのものを取り込むことのできない重症の患者さんが受けるべきものなので、普通の人にはまったく必要がないものではないのでしょうか。
さらに、風邪をひいた時に点滴を受けるのはわからないでもありませんが、明らかに病気とは言えない人を対象とした「点滴バー」なるものがあるというニュースを見て、今世間を騒がせているのと別の意味での医療が崩壊していることを感じました。
風邪や疲れに「点滴バー」 都心に増加、効果に疑問も
東京都心で滋養強壮や美白を売り文句にした「点滴外来」が増えている。おしゃれな内装で「点滴バー」と名乗るところも。サプリメント(栄養補助食品)と比べて体内に直接取り入れるため吸収率が高く、抜群の効果があるというのだが――。「不必要なもの」を、高い料金をとって医師免許を持った方が行っているということの理由が私には良くわかりません。医療行為だって商業行為なのだからと言ってしまえばそれまでなのですが、医師の方々の倫理観としてほんとうにそれで良いのでしょうか。
・・・
担当医によると、以前から疲労や風邪を理由に点滴を望む患者は多かった。だが医学的には、点滴をするほどでない場合も多い。「現代医療では疲れは置き去りにされている。でも睡眠不足やストレスは万病のもと。何とか要望に応えたかった」。点滴スペースを設けてからは「こういうのを待っていた」という声が多いという。広報担当の矢ノ倉利幸さんは「医者は『ゆっくり寝て栄養をとって』というが、寝られないほど忙しいからみんな困ってここに来る。これが社会の実情です」。
「美容外科や形成外科」のクリニックがやっていることが多いと聞くと、なんとなく「ああ、そうか」と思うところもありますが、「美白効果をうたった高濃度ビタミンCが一番人気」となってくるとかなり怪しさがただよいます。さらには、点滴によって「解毒や浄化」がされるなどという、科学的にはまったく証明されていないことを謳うに至っては詐欺すれすれの商売になっていないでしょうか。
医療の世界の非倫理的行為は、医療関係者のコミュニティが責任を問われることになると思います。これは政府の規制を待つより前に、まず医療に携わる方々がなんらかのアクションを起こすべきではないのでしょうか。

病院を辞めてどこかへ行ってしまったお医者さんは、こんな無責任で適当な商売をして稼ごうというわけですか? 正直がっかりします。
しかし、社会が崩れてるとこういうのも許されていくのでしょう。
このバーにはモンスター何とかは存在しないから、楽だと思います。
保険外ですよね? 気になるのはそこです。
しかし、社会が崩れてるとこういうのも許されていくのでしょう。
このバーにはモンスター何とかは存在しないから、楽だと思います。
保険外ですよね? 気になるのはそこです。
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仰るように眉唾ものの医療と思いますが、保険外の自由診療で行っていることと、それだけのニーズがあることもあり、完全に詐欺呼ばわりするのも難しいのかな、とは感じます。
夜間の救急外来などすると、取敢えず点滴や注射を求める小児患者の親御さんや成人はすくなくありません。経口摂取可能なら努めて経口から、と説明しますが、それでも点滴を所望して、それで医療行為を受けたと満足される方も現実にはとっても多いです。
圧倒的大多数の医師は保険医で保険診療の枠内で行う制限がありますから、上記のお話の倫理規制へのアクションを個々の保険医に求めるのは少しずれを感じもします。医師会や諸学会から公式な自主規制の見解を言明するのがいいのかな?とぼくは考えます。
夜間の救急外来などすると、取敢えず点滴や注射を求める小児患者の親御さんや成人はすくなくありません。経口摂取可能なら努めて経口から、と説明しますが、それでも点滴を所望して、それで医療行為を受けたと満足される方も現実にはとっても多いです。
圧倒的大多数の医師は保険医で保険診療の枠内で行う制限がありますから、上記のお話の倫理規制へのアクションを個々の保険医に求めるのは少しずれを感じもします。医師会や諸学会から公式な自主規制の見解を言明するのがいいのかな?とぼくは考えます。

好ましいことと思いませんが、自由診療でやっていることに口は出せません。有効性が示されていない治療を受けたいといった患者にどう対処するべきなのか、という問題なのでしょう。重大さは違いますが、癌の代替療法などと同じ構造だと思います。保険診療の範囲であれば、拒否すべきです。しかし、自由診療ではリスクと効果について同意されていれば、どう対処すべきかは患者(顧客)の希望もあり難しい問題です。
医療は患者の意向も無視できませんから、需要があれば無くなることはないのかもしれません。
血液型占いが流行る国ですから、こういうことはどんなに正論を言っても無くならない気がします。
医療は患者の意向も無視できませんから、需要があれば無くなることはないのかもしれません。
血液型占いが流行る国ですから、こういうことはどんなに正論を言っても無くならない気がします。
ちゃんとした医師免許を持っている方がこういういかがわしい「医療行為」に手を染めていることで、医療業界全体の信頼が損なわれることを恐れます。科学の世界も同じですが当事者が「品質管理」をしていないと、まじめにやっている人もそのツケを払わされることになります。こういうことは無くならないだろうというご意見もわかりますが、放置しておくと取り返しのつかないことになることを危惧します。

経口摂取より点滴の方が診療報酬の額高いってことないでしょうか?そうすると診療行為の選択にバイアスがかかる気がします。ましてや、患者が喜ぶ場合はその傾向が助長されますね。国の医療費負担は少なくないわけですから、ちょっと考え物です。

保険のこととゴッチャになると困るので整理しておきます。この点滴バーで行われることにはいっさい保険の効かない保険外自由診療です。お金を払うお客さんが求め、保険制度にはいっさい迷惑をかけないから問題ないという意見もあると思うのですが、私は「それでもなお問題だ」と主張しております。

stochinai先生の一貫したご主張として、専門家集団は社会に対して(その役割に鑑み)一定の特権を保証されるべきで、その権利を維持するために専門家集団は「専門家」の「品質」を確保すべく自律する必要性がある、という観点があるように思うのですが、この件もその流れのひとつかな、と感じました。
でも、この件でいうと点滴が医療行為に当たるので適切な医療資格(たぶん医師免許じゃなくてもよさそうな気が…)保有者が実務に必要、というくらいしか専門家(医療資格者)集団との関係性はないように思いますので、文脈的にちょっと牽強付会に感じました。これが栄養ドリンクバー(医療行為不要)だったとしても構造は変わらないですよね。
でも、この件でいうと点滴が医療行為に当たるので適切な医療資格(たぶん医師免許じゃなくてもよさそうな気が…)保有者が実務に必要、というくらいしか専門家(医療資格者)集団との関係性はないように思いますので、文脈的にちょっと牽強付会に感じました。これが栄養ドリンクバー(医療行為不要)だったとしても構造は変わらないですよね。
確かに医学的権威を借りて消費者をだますという「構造」は、健康食品販売などと似ていると思いますが、この場合はそれを国によって特権的資格を与えられた人が直接行っているということこそが問題なのだと思います。
専門家集団が自主的に品質管理できないということになれば、国家が乗り出さざるを得ないということになりますが、それは望ましい方向だとは思えません。
専門家集団が自主的に品質管理できないということになれば、国家が乗り出さざるを得ないということになりますが、それは望ましい方向だとは思えません。
ぼく自身かつてサイエンスの分野にいましたが、科学者のコミュニティが自主倫理規制のアクションを起こしていたかといえば、少なくとも10年前にはそうでなかったように思います。当時北大の某研におりましたが、内々の話として、H大の某助教授のかつてのCellのデーターが極めて怪しく、捏造が強く疑われるということを聞いていましたが、未だにその方は現役です(中国地方の大学の教授選はさすがに横やりが入ってダメになったようですが)。その先生が国内生命科学系雑誌に記事など多く書いている現状を見て、先ずやはり「隗より始めよ」と思ったりもします。
自分たちの世界でもできていないことで他人の世界を責めるな、とおっしゃりたいことは良くわかりますし、科学者のコミュニティが現在そうなっていないのも事実です。でも、だからといって、「聖人君子」以外は発言することすら許さないということでいいのでしょうか。(まだまだ少ないとは言え)科学の世界ではミスコンダクトが原因で免職される例が出てきています。結局、気がついた人がまず声をあげると言うところから始めるしかないと思っています。
上記のねつ造問題はどうして表に出なかったのでしょうか。誰一人声をあげなかったからではないのですか。もちろん、内部告発者を保護するシステムがない場合には、そうなっても仕方がなかったのだと思います。でも、今後もそれを続けるのか、どこかで断ち切るのか。自分も含まれるコミュニティ全体が問われていると感じています。
上記のねつ造問題はどうして表に出なかったのでしょうか。誰一人声をあげなかったからではないのですか。もちろん、内部告発者を保護するシステムがない場合には、そうなっても仕方がなかったのだと思います。でも、今後もそれを続けるのか、どこかで断ち切るのか。自分も含まれるコミュニティ全体が問われていると感じています。

メンデルのえんどう豆の実験も”捏造”だったらしいですね。科学者にも
成功と名声が関わると背信行為に行ってしまうということなのでしょうか。
上の例は利益と名声?による背信行為なのでしょうが、最近の捏造は私利私欲というよりは若手研究者の生きるか死ぬかの熾烈なサバイバル競争が生み出した産物のような気がします。
http://www.kousakusha.co.jp/DTL/kagakuwana.html
成功と名声が関わると背信行為に行ってしまうということなのでしょうか。
上の例は利益と名声?による背信行為なのでしょうが、最近の捏造は私利私欲というよりは若手研究者の生きるか死ぬかの熾烈なサバイバル競争が生み出した産物のような気がします。
http://www.kousakusha.co.jp/DTL/kagakuwana.html

メンデルはまったく注目されなかったわけですから、適切なたとえではないでしょう。そもそも統計学も導入されていなかった時代の話です。当時の話は現代の捏造話とは関係がないですし、「だから科学者は信用ならん」と持ってくるのはちょっとつらいのでは?

話の方向を変えてすみません。
癌の代替療法、特に免疫療法については確たる証拠もないのに行われています。たとえばマ???ワクチンは、いまだに使われています。これは患者団体の要望が大きかったと聞きます。キノコなど、隠れて飲んでいる患者もたくさんいます。
有効性が示されていない治療としては今回の点滴も代替療法も同じようなものだ、と思います。
専門家集団の責任もあります。しかし、社会からの要望でも医療行為は行われてしまいます。
もちろん、専門家として有効性について発言することは大切ですし役目でしょう。しかし、少数意見を封じることはできないし、その意見を信じる一般の人たちもいます。
個人が満足する医療行為を受けられることが前提となった社会ではこういう事例が生じることは仕方ないのかなと思います。
癌の代替療法、特に免疫療法については確たる証拠もないのに行われています。たとえばマ???ワクチンは、いまだに使われています。これは患者団体の要望が大きかったと聞きます。キノコなど、隠れて飲んでいる患者もたくさんいます。
有効性が示されていない治療としては今回の点滴も代替療法も同じようなものだ、と思います。
専門家集団の責任もあります。しかし、社会からの要望でも医療行為は行われてしまいます。
もちろん、専門家として有効性について発言することは大切ですし役目でしょう。しかし、少数意見を封じることはできないし、その意見を信じる一般の人たちもいます。
個人が満足する医療行為を受けられることが前提となった社会ではこういう事例が生じることは仕方ないのかなと思います。

Cさん
>メンデルはまったく注目されなかったわけですから
捏造とデータ操作の境が難しいという話かなと思いました。2流誌ではいっぱい、はずれ点はずしたり、事実に反するきれいな結果ばかり掲載したりと”データ操作”した形跡のある論文を見ます。注目されると、データ操作が”捏造”になるんじゃないでしょうか?もちろん、恣意的な捏造は論外ですが。
>メンデルはまったく注目されなかったわけですから
捏造とデータ操作の境が難しいという話かなと思いました。2流誌ではいっぱい、はずれ点はずしたり、事実に反するきれいな結果ばかり掲載したりと”データ操作”した形跡のある論文を見ます。注目されると、データ操作が”捏造”になるんじゃないでしょうか?もちろん、恣意的な捏造は論外ですが。

Cさんのいっているのは”恣意的な捏造”の話ですね(寝ぼけてました)。

需要がある。供給がある。それだけだ。
求めてくる患者は医療関係者ではない。医学の知識もない。
仮に物質的に何の効果もないとしても、
患者が満足して精神が満たされるならば、行為に価値はある。
医師が金儲けのために「ウソ」を言っているとしたらそれは検挙されるべきだろう。
しかし、自分のポリシーで納得できなくとも、世界には存在すべきものが
あるのだ。それを求める人がいるのだから。
求めてくる患者は医療関係者ではない。医学の知識もない。
仮に物質的に何の効果もないとしても、
患者が満足して精神が満たされるならば、行為に価値はある。
医師が金儲けのために「ウソ」を言っているとしたらそれは検挙されるべきだろう。
しかし、自分のポリシーで納得できなくとも、世界には存在すべきものが
あるのだ。それを求める人がいるのだから。
医学の知識のない人を相手に、医学的根拠のない「処置」を、医師という国家資格者が行っているところに問題を感じるのですが・・・。
需要と供給だけにすべてをまかせると、今起こっている世界金融恐慌のようなことがおこってしまうということではないかと思うのですが、飛躍しすぎでしょうか。
需要と供給だけにすべてをまかせると、今起こっている世界金融恐慌のようなことがおこってしまうということではないかと思うのですが、飛躍しすぎでしょうか。

求める人があればいいのなら、代替医療もOKですね。ウソ?医学会にはムンテラという便利な言葉があったような。

>求める人があればいいのなら、代替医療もOKですね。
あたりまえです。 先端医療を駆使したって、最後にはみんな死んでしまうのですから、あからさまに身体に害がないのなら、求めに応じて何が悪い。 下手な延命治療するより、安らかに逝けるかのうせいすらある。
ブログ主さん
>医学的根拠のない処置
???
「根拠が感じられない処置」 ですよね。
>ちゃんとした医師免許を持っている方がこういういかがわしい「医療行為」に手を染めていることで、、、、
という認識も、決め付けがはなはだしい。
様々なケースが想定できる、と、コメントがついているにも関わらず、十把一絡げに
>医療業界全体の信頼が損なわれることを恐れます。
ですって???
あなたが医療関係者でないのなら(なさそうがだ) はなはだしく、余計なお世話!!
>需要と供給だけにすべてをまかせると、
はげしく ぶっとんでますな。
玄人はだしの患者さんもいらっしゃって、高度医療の需要も高まってますが、なにか。
あたりまえです。 先端医療を駆使したって、最後にはみんな死んでしまうのですから、あからさまに身体に害がないのなら、求めに応じて何が悪い。 下手な延命治療するより、安らかに逝けるかのうせいすらある。
ブログ主さん
>医学的根拠のない処置
???
「根拠が感じられない処置」 ですよね。
>ちゃんとした医師免許を持っている方がこういういかがわしい「医療行為」に手を染めていることで、、、、
という認識も、決め付けがはなはだしい。
様々なケースが想定できる、と、コメントがついているにも関わらず、十把一絡げに
>医療業界全体の信頼が損なわれることを恐れます。
ですって???
あなたが医療関係者でないのなら(なさそうがだ) はなはだしく、余計なお世話!!
>需要と供給だけにすべてをまかせると、
はげしく ぶっとんでますな。
玄人はだしの患者さんもいらっしゃって、高度医療の需要も高まってますが、なにか。

PS
ブログ主様ご自身がお医者様なら、
ご自身が「そういう医者」なならないよう、振舞われればよろしい。
あなたがクライエントなら、目の前の医者が「そういう医師」であるかどうか、確かめてから、事を起こせばよい。
ブログ主様ご自身がお医者様なら、
ご自身が「そういう医者」なならないよう、振舞われればよろしい。
あなたがクライエントなら、目の前の医者が「そういう医師」であるかどうか、確かめてから、事を起こせばよい。
というご意見をお持ちの医師もいらっしゃる、ということでよろしいでしょうか。

需要があればそれでOKか、というのは難しい問題です。副作用や有効な治療を受けるための時間や費用を無駄にするなど、患者さんの希望とは異なる結果を生む治療が供給されているかもしれないからです。
ただ、患者さん自身やご家族が体に良いかもしれないといわれているものは是非やりたい、と思うのは自然なことです。科学的根拠とは別に、私だけは例外で、という心理が働くものです。体験談などを聞いて、私も!と思う心理を笑う気にはなれません。
他に治療法はないと言われた方に、代替医療は受けないほうが良いといっても、聞く耳は持ってもらえません。
そこに付け込んで儲けようとする人間が出てきます。そして、ダメであっても出来るだけのことはしたと納得される患者さんも多数います。すべての病気が治せれば、こんな問題は起きないのですが。ですから、病気が治せない(治らない)ことに、いかがわしい療法が残る原因があると思っています。
青い鳥とかユートピアを求めていると非難するのは簡単ですが、そのような患者さんの心理はわかります。
ただ、患者さん自身やご家族が体に良いかもしれないといわれているものは是非やりたい、と思うのは自然なことです。科学的根拠とは別に、私だけは例外で、という心理が働くものです。体験談などを聞いて、私も!と思う心理を笑う気にはなれません。
他に治療法はないと言われた方に、代替医療は受けないほうが良いといっても、聞く耳は持ってもらえません。
そこに付け込んで儲けようとする人間が出てきます。そして、ダメであっても出来るだけのことはしたと納得される患者さんも多数います。すべての病気が治せれば、こんな問題は起きないのですが。ですから、病気が治せない(治らない)ことに、いかがわしい療法が残る原因があると思っています。
青い鳥とかユートピアを求めていると非難するのは簡単ですが、そのような患者さんの心理はわかります。

点滴の件と代替療法では、レベルの違う話ですので、今回の点滴の件だけを非難してもよいのでしょうが、よく考えると境界をどこで引いてよいのかわからなくので、喩えとして出しました。話の方向が曲がっていったのならすみません。
なお、代替療法については、
ttp://www.jcam-net.jp/topics/data/cam_guide.pdf
に詳しくあります。そこに書いてあるとおりです。
> 医学の知識のない人を相手に、医学的根拠のない「処置」を、医師という国家資格者が行っているところに問題を感じるのですが・・・。
私自身はやらないのですが、
ttp://www.bmj.com/cgi/content/full/337/oct23_2/a1938
をご参照。専門によるのでしょうが、プラセボを処方してもよいと考える医師がいるようです。
難しいものです。
(URLはいずれも先頭にhを)
なお、代替療法については、
ttp://www.jcam-net.jp/topics/data/cam_guide.pdf
に詳しくあります。そこに書いてあるとおりです。
> 医学の知識のない人を相手に、医学的根拠のない「処置」を、医師という国家資格者が行っているところに問題を感じるのですが・・・。
私自身はやらないのですが、
ttp://www.bmj.com/cgi/content/full/337/oct23_2/a1938
をご参照。専門によるのでしょうが、プラセボを処方してもよいと考える医師がいるようです。
難しいものです。
(URLはいずれも先頭にhを)

やっぱり、信じるものの自由と言いつつ、「本当と思って患者になりだまされる人」がいるというのは不健全と思います。消費者団体が効用のない商品を公表したりしていますが、同様のことを擬似医療行為に対しても行うべきと思います。

> 消費者団体が効用のない商品を公表したりしていますが、同様のことを擬似医療行為に対しても行うべきと思います。
ごもっともで、代替医療についてはガイドブックの第2版が出てました。
ttp://web.kanazawa-u.ac.jp/~med67/guide/index.html
こちらにある健康情報に対する心構え3カ条(p8)や健康情報のトリック(p30)が、いろんな治療法について考えるときにも参考になるかと思います。この辺の情報を参考に判断していただくのが、よいかと思います。話がずれますが税金をうまく使った仕事だと思います。
ごもっともで、代替医療についてはガイドブックの第2版が出てました。
ttp://web.kanazawa-u.ac.jp/~med67/guide/index.html
こちらにある健康情報に対する心構え3カ条(p8)や健康情報のトリック(p30)が、いろんな治療法について考えるときにも参考になるかと思います。この辺の情報を参考に判断していただくのが、よいかと思います。話がずれますが税金をうまく使った仕事だと思います。

> 「本当と思って患者になりだまされる人」がいるというのは不健全と思います。
細かな話で恐縮です。
自律性・自己決定権の尊重ということの結果の一つなのだと思います。この自律性・自己決定権の尊重はインフォームド・コンセントの根拠でもあり、破るわけにもいかないのです。一部で不健全なことが起きながらも、これ尊重しないと却って大きな問題になってしまうのです。
そういうわけで、今回の件では確かにおかしいところもあるのですが、自律性・自己決定権の尊重という原則を破れないので、私を含め医師からわかりやすい批判が聞かれないのだ、と思います(ホントは今思いつきました。)。
自己決定権の尊重は医者からすればほぼ常識のレベルだと思いますが、一般の方のほうがそのようなことを意識されないのでしょうか?
(書き方が挑発的ですが、へぇぇぇぇぇさんも自己決定権を意識されてのことだと思いました。)
細かな話で恐縮です。
自律性・自己決定権の尊重ということの結果の一つなのだと思います。この自律性・自己決定権の尊重はインフォームド・コンセントの根拠でもあり、破るわけにもいかないのです。一部で不健全なことが起きながらも、これ尊重しないと却って大きな問題になってしまうのです。
そういうわけで、今回の件では確かにおかしいところもあるのですが、自律性・自己決定権の尊重という原則を破れないので、私を含め医師からわかりやすい批判が聞かれないのだ、と思います(ホントは今思いつきました。)。
自己決定権の尊重は医者からすればほぼ常識のレベルだと思いますが、一般の方のほうがそのようなことを意識されないのでしょうか?
(書き方が挑発的ですが、へぇぇぇぇぇさんも自己決定権を意識されてのことだと思いました。)

stさん、ありがとうございます。完全に”科学”で否定すると占い業界やそれこそ、寺神社の参拝も否定しかねないので、業者の選別(一般人をだましているという意識で儲けるのは道義に反します。そうでなくて、人のためにやっているという意識で商売するのでしたら問題ないです)と同時に、最終的には自律性・自己決定権の尊重は大切にしないといけないと思います。難しい問題ですね。教育者の市民への”啓蒙活動”が大事なのかもしれません。
>最終的には自律性・自己決定権の尊重
私も基本的にはそれで良いと思うのですが、一般の方々がその決定を行う際に、科学ならば科学者、医学ならば医師の判断を根拠にすることが多いのではないかと思います。そこに「権威」というものがあり、権威を持っていることが期待される人は、その権威を正しく行使する「義務」があるのではないかと思うのです。
私も基本的にはそれで良いと思うのですが、一般の方々がその決定を行う際に、科学ならば科学者、医学ならば医師の判断を根拠にすることが多いのではないかと思います。そこに「権威」というものがあり、権威を持っていることが期待される人は、その権威を正しく行使する「義務」があるのではないかと思うのです。
上記議論の流れでは、点滴の効果という問題と、
効果が期待されないのに用いている(と根拠なく思っている)、
という倫理的な問題が複雑に絡み合っているように思います。
EBMをやたらと持ち出すのは好きではありませんが、
世の中ではEBMというきちんとした議論の仕方が確立されているので、
こういった問題を大学の研究者の方が論じるのなら少なくともEBMに
照らして考えるのは大切かな、と思います。
ちなみに、「権威者の意見」はエビデンスレベル上「最低」です。
効果が期待されないのに用いている(と根拠なく思っている)、
という倫理的な問題が複雑に絡み合っているように思います。
EBMをやたらと持ち出すのは好きではありませんが、
世の中ではEBMというきちんとした議論の仕方が確立されているので、
こういった問題を大学の研究者の方が論じるのなら少なくともEBMに
照らして考えるのは大切かな、と思います。
ちなみに、「権威者の意見」はエビデンスレベル上「最低」です。
たとえば、
こどもの単純型熱性けいれん(よくあります)予防で、ダイアップという
座薬があります。riskとbenefitを考慮して様々なエビデンスを
総合すると、「使わなくていい」お薬であることが判明していますが、
「親御さんがが心配するのなら使っちゃいましょう」
とアメリカの小児学会では提案されています
Pediatrics. 2008 Jun;121(6):1281-6.
インチキ医療で暴利を売るのは論外ですが、心理面に配慮するのは
「医学」というよりも、、「医療」ではとっても大切と思います。
こどもの単純型熱性けいれん(よくあります)予防で、ダイアップという
座薬があります。riskとbenefitを考慮して様々なエビデンスを
総合すると、「使わなくていい」お薬であることが判明していますが、
「親御さんがが心配するのなら使っちゃいましょう」
とアメリカの小児学会では提案されています
Pediatrics. 2008 Jun;121(6):1281-6.
インチキ医療で暴利を売るのは論外ですが、心理面に配慮するのは
「医学」というよりも、、「医療」ではとっても大切と思います。
私も医療の心理的側面を否定するものではありません。さらに、心理学的にも「正当」な医療行為として行われるものならば、それは保険でカバーされるべきものだとも思います。

> その権威を正しく行使する「義務」があるのではないかと思うのです。
職業倫理として患者のためになることをせよ、というですね。医師の職業倫理についてはヒポクラテスの誓いが有名ですが、患者や社会からの視点が抜けているという批判があるそうで、ビーチャムさんが、「生物医学・医療倫理の4原則」として、
自律尊重
自律的な患者の意思決定を尊重せよ
無危害
患者に危害を及ぼすのを避けよ
善行
患者に最大限の利益をもたらせ
正義・公正
利益とリスク・費用を公平に配分せよ
を提唱したそうです。
しかし、例えばエホバの証人の輸血問題では自律尊重と善行の原則が対立してしまいます。原則どうしが対立することがあるのです。
点滴バーも、医師としては期待される有効性が乏しいことをお話すべきですが(医師の義務だと思います)、それでもやりたいという患者さんの希望を無視してよいのかどうか、倫理原則の間が対立するが無きにしもあらず、ということなのです。
今回の点滴バーでも、お互いこのような背景から議論した方が良かったですね。
(4原則に対する批判もあるでしょうが、それは倫理学者のお仕事ということで)
職業倫理として患者のためになることをせよ、というですね。医師の職業倫理についてはヒポクラテスの誓いが有名ですが、患者や社会からの視点が抜けているという批判があるそうで、ビーチャムさんが、「生物医学・医療倫理の4原則」として、
自律尊重
自律的な患者の意思決定を尊重せよ
無危害
患者に危害を及ぼすのを避けよ
善行
患者に最大限の利益をもたらせ
正義・公正
利益とリスク・費用を公平に配分せよ
を提唱したそうです。
しかし、例えばエホバの証人の輸血問題では自律尊重と善行の原則が対立してしまいます。原則どうしが対立することがあるのです。
点滴バーも、医師としては期待される有効性が乏しいことをお話すべきですが(医師の義務だと思います)、それでもやりたいという患者さんの希望を無視してよいのかどうか、倫理原則の間が対立するが無きにしもあらず、ということなのです。
今回の点滴バーでも、お互いこのような背景から議論した方が良かったですね。
(4原則に対する批判もあるでしょうが、それは倫理学者のお仕事ということで)


口から摂取するビタミンの代謝経緯と、点滴で高濃度ビタミンの代謝経緯では全く違います。実際に高濃度ビタミン点滴では日本では認可されてなくても世界では癌治療に有用とされ立派な治療法です。美容と絡めるから怪しい…というとこまでは根拠がない情報なので意見としては理解できますが、点滴バーの点滴内容は口から摂取するのと同じであるから詐欺行為?という意見は、本当に治療法として生かせるとその道で研究している方たちにも失礼ですし、勉強不足ですよ。批判する意見を書く時は、本当に気をつけて根拠をご自分も求めてから書かないと誤解を招くと思います。少なくとも、私があげている上記の内容は医師として根拠のあることのみあげさせていただきました。
古い記事なので、コメントしにくいのですが、記憶を呼び覚ますと、点滴バーという「商売」は医師のすべきことではないということを言いたかったのだと思います。

ほんとに詐欺かもしれないけどさ
とりあえず自分でやって調査してその感想を書いたら。
やってもいないのに、インターネットで相手をおとしめるような記事を書けるあなたが信じんらんないよ。なんか説得力にかけるわ。
とりあえず自分でやって調査してその感想を書いたら。
やってもいないのに、インターネットで相手をおとしめるような記事を書けるあなたが信じんらんないよ。なんか説得力にかけるわ。
なぜに3年も前の記事にこのようなコメントが?(笑)
by stochinai
| 2009-01-11 22:38
| 医療・健康
|
Comments(38)