2009年 01月 31日
被害者は誰?
朝日記事
鳥取・岩美「かんぽの宿」 1万円で入手し6千倍で転売
いろいろな経費はかかったでしょうが、1万円で入手した旧「かんぽの宿 鳥取岩井」が6千万円で売れたのですから、これを手に入れた東京の不動産会社はほとんど何もせずに5999万円を儲けたことになります。法的にはまったく問題がないとしても、商道徳という見地から見ると明らかに黒い取引だと思います。
1万円で売ったのは旧日本郵政公社です。1978年に郵政省が建てたということになるのでしょうが、「4階建て、延べ4219平方メートルで建設され、土地は1万3000平方メートル」ということですから、どう見ても数億円以上はかかったのではないでしょうか。もちろん売却の理由として、営業赤字の連続計上があり「05年度に2700万円、06年度にも4200万円」ということですから、持っているとどんどん損が膨らむので、(1万円という売値はさておき)売却は納得できる処置ではあります。
「かんぽの宿」という名前から、これは郵政省が簡易保険の運用で得た利益で建てたものだ思いますので、本来は簡易保険の利用者に還元すべき利益を旅館運営に宛てたものの、失敗したということだとすると、簡易保険の利用者が損害を受けたということになるのでしょうか。
旧郵政省は私企業ではありませんので、得られた利益は国民全体に還元されるべきものだと思いますし、逆に損を出した場合には国民全体に対して責任をとるべきということになると思います。
いずれにせよ、たとえ「かんぽの宿」が失敗だったとしても、それをたった1万円で売却したという感覚はまったく信じがたいもので、国民全体が得るべき5999万円をみすみす1不動産会社に献上してしまったようなものですから、その責任は売却担当者に取ってもらいたいものです。
もちろん、公金の運用をこういう無責任なところに任せていたのは我々国民の監視が足りなかったことも理由のひとつですから、今後そういうことができないような体制を作ってもらえるように政治に働きかけていくことが求められているということでしょう。
公金を私物化する官僚をコントロールできる政府を作るためにも、1日も早く総選挙をやってもらいたいものです。
鳥取・岩美「かんぽの宿」 1万円で入手し6千倍で転売
いろいろな経費はかかったでしょうが、1万円で入手した旧「かんぽの宿 鳥取岩井」が6千万円で売れたのですから、これを手に入れた東京の不動産会社はほとんど何もせずに5999万円を儲けたことになります。法的にはまったく問題がないとしても、商道徳という見地から見ると明らかに黒い取引だと思います。
1万円で売ったのは旧日本郵政公社です。1978年に郵政省が建てたということになるのでしょうが、「4階建て、延べ4219平方メートルで建設され、土地は1万3000平方メートル」ということですから、どう見ても数億円以上はかかったのではないでしょうか。もちろん売却の理由として、営業赤字の連続計上があり「05年度に2700万円、06年度にも4200万円」ということですから、持っているとどんどん損が膨らむので、(1万円という売値はさておき)売却は納得できる処置ではあります。
「かんぽの宿」という名前から、これは郵政省が簡易保険の運用で得た利益で建てたものだ思いますので、本来は簡易保険の利用者に還元すべき利益を旅館運営に宛てたものの、失敗したということだとすると、簡易保険の利用者が損害を受けたということになるのでしょうか。
旧郵政省は私企業ではありませんので、得られた利益は国民全体に還元されるべきものだと思いますし、逆に損を出した場合には国民全体に対して責任をとるべきということになると思います。
いずれにせよ、たとえ「かんぽの宿」が失敗だったとしても、それをたった1万円で売却したという感覚はまったく信じがたいもので、国民全体が得るべき5999万円をみすみす1不動産会社に献上してしまったようなものですから、その責任は売却担当者に取ってもらいたいものです。
もちろん、公金の運用をこういう無責任なところに任せていたのは我々国民の監視が足りなかったことも理由のひとつですから、今後そういうことができないような体制を作ってもらえるように政治に働きかけていくことが求められているということでしょう。
公金を私物化する官僚をコントロールできる政府を作るためにも、1日も早く総選挙をやってもらいたいものです。
Commented
by
kyoroski
at 2009-01-31 16:32
x
このテの損切りの先延ばしは簡保の宿に限ったことではなく、某銀行、そして、昨年の某大学の大学の通貨デリバティヴの損失等、大学でもありふれたことです。(損失の確定していない、ここ数ヶ月で傷口を広げた大学がゴロゴロしているという話を聞きます。)
そのうち、大学も簡保と同じ眼で見られるようになるんじゃないかな、と、危機感を持っています。
そのうち、大学も簡保と同じ眼で見られるようになるんじゃないかな、と、危機感を持っています。
0
上記コメント、字数制限のため一部だけ残しました。コメント全体は記載のURLに載せてあります。
Commented
by
感想
at 2009-02-01 11:57
x
官僚もですが、郵政民営化での売却には民間人からの出向組の闇取引が関係しているという記事もあります。
ttp://diamond.jp/series/machida/10060/?page=4
かんぽの宿はどうだか知りませんが、民間企業から官庁や出先機関への出向者や、官庁の審議会の民間委員が、国家プロジェクトの企画立案で、自社に有利に振る舞ったり、出向で得た内部情報を流したり、と思える例に出会ったことが有ります。裏を取れないので、業界での噂の域は出ませんが、、。
官僚よりも民間からの出向者の方がタチが悪いと思います。出向者には公務員倫理法の縛りも強くは効きません。法で罰することはできませんが道義的には官僚の天下りよりも問題です。
ttp://diamond.jp/series/machida/10060/?page=4
かんぽの宿はどうだか知りませんが、民間企業から官庁や出先機関への出向者や、官庁の審議会の民間委員が、国家プロジェクトの企画立案で、自社に有利に振る舞ったり、出向で得た内部情報を流したり、と思える例に出会ったことが有ります。裏を取れないので、業界での噂の域は出ませんが、、。
官僚よりも民間からの出向者の方がタチが悪いと思います。出向者には公務員倫理法の縛りも強くは効きません。法で罰することはできませんが道義的には官僚の天下りよりも問題です。
売買のベースは、まずは時価ですよね。簿価なんて計算上の数字で、実態とかけ離れている場合も多いですから。その上で、後は経営判断ということになるということでしょうが、利害関係者への説明責任はきちんと果たさないといけませんね。
Commented
by
stochinai at 2009-02-01 12:26
上記のサイトの記事読みました。郵政民営化は計画的な国有財産の搾取だったのではないかという懸念が、次々と明らかになってきているとういことでしょうか。そうなると、小泉・竹中が推進した「民間にできることは民間に」という改革のすべての項目について、一部の大手企業とグルになった国有財産の横流しになっていないかどうかを再チェックする必要がありそうですね。それにしても、大胆で恐ろしい話です。
Commented
by
ある
at 2009-02-01 17:16
x
>小泉・竹中が推進した「民間にできることは民間に」という改革のすべ>ての項目について、一部の大手企業とグルになった国有財産の横流し>になっていないかどうかを再チェックする必要
小泉改革が、アメリカの出した要求と酷似していると言うのは、
最近はマスコミにも公然とかかれるようになりましたが、改革
の幹部が国有財産の切り売りに加担していたとなると怒りを越
して、あきれます。
小泉改革が、アメリカの出した要求と酷似していると言うのは、
最近はマスコミにも公然とかかれるようになりましたが、改革
の幹部が国有財産の切り売りに加担していたとなると怒りを越
して、あきれます。
Commented
by
kyoroski
at 2009-02-01 22:14
x
ミツバチ日本人がせっせこ働いてハチミツをタップリ貯め込んだハチの巣郵貯をみれば、そりゃあアメリカの熊も日本の熊もユダレをたらして戴きたくなるってもんです。
政府熊が先に国債押し付けてハチミツを拝借しちゃってますけどね。今度は簡保の宿という蜜蝋をいただこうとしてるのでしょう。
ミツバチも賢くならないと。
政府熊が先に国債押し付けてハチミツを拝借しちゃってますけどね。今度は簡保の宿という蜜蝋をいただこうとしてるのでしょう。
ミツバチも賢くならないと。
by stochinai
| 2009-01-31 14:14
| つぶやき
|
Comments(7)