5号館を出て

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カザフスタンでは5500年前からウマの乳を飲んでいた

 知らなかったのですが、カザフスタンでは今でもウマの乳を飲んでいるのだそうです。

 もうひとつSCienceネタです。

The Earliest Horse Harnessing and Milking

 そんなにすごい論文だとも思えないのですが、紀元前3500年頃と同定されたウマの骨や同じ場所から出た陶器に付いていた脂肪酸を分析した結果、当時すでに野生のウマとは骨格の異なる家畜化されたウマがいたことや、歯を調べると特有の摩耗が見出され、ほぼ間違いなく乗馬するために口に噛ませる馬具が使われていたこと、さらに陶器に残っていた脂肪酸を分析すると、ウマの脂肪組織だけではなくウマの乳成分が検出されたことから、ウマがすでに家畜化されていたばかりでなく、ウマの乳を利用していたことも推測されるという結果が提示されています。

 Wikipediaでも、ウマが家畜化されたのは紀元前3000年から4000年と書いてありますので、そういう意味では新発見と言うことはないのでしょうが、現在のカザフスタンでウマの乳が飲まれているという習慣がすでに5500年前には始まっていたという事実は、なかなか壮大でおもしろい発見だと思いました。

 これも例によって、National Geographic News に解説記事があります。

Horse Taming, Milking Started in Kazakhstan

 いつものように詳細な日本語訳もあります。

馬の家畜化と搾乳は5500年前から

 ナショナルジオグラフィックに掲載されている、 珍しいウマの乳搾りの写真です。

by stochinai | 2009-03-06 21:05 | 生物学 | Comments(0)

日の光今朝や鰯のかしらより            蕪村


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