2009年 04月 02日
マリファナの主要薬効成分に制がん効果
マリファナの主要薬効成分で、習慣性があり強い薬理作用を持つと考えられている、Δ9-tetrahydrocannabinol (delta-9-tetrahydrocannabinol:デルタ9テトラヒドロカンナビノール、THC 図はWikipediaより)が、脳のがんのひとつである神経膠腫{しんけいこうしゅ}細胞を殺す効果がありそうだという論文が出ました。
J. Clin. Invest. doi:10.1172/JCI37948. (オープンアクセスです)
培養細胞での実験以外にも、免疫能のないヌードマウスに移植したがん組織の成長がこの薬剤で阻害されるという結果も示しています。
These findings describe a mechanism by which THC can promote the autophagic death of human and mouse cancer cells and provide evidence that cannabinoid administration may be an effective therapeutic strategy for targeting human cancers.マリファナが制がん剤となる日も、遠くないというふうに聞こえます。
これらの結果はTHCが、ヒトやマウスのがん細胞がオートファジーの結果として細胞死を誘導されるしくみを説明するととともに、カンナビノイドの投与によってヒトのがんを効率よく治療することができるようになる可能性を示す証拠となる。
とは言っても、それとマリファナの解禁とはまったく別の次元の話ですが。
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情報源を書くのを忘れていました。ScienceDaily です。
Science News
Active Component Of Marijuana Has Anti-cancer Effects, Study Suggests
ScienceDaily (Apr. 1, 2009)
by stochinai
| 2009-04-02 18:45
| 医療・健康
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