5号館を出て

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タマリンドようやく発根!

 1ヶ月近く前に、不思議なイガグリというエントリーで、タマリンドの種のことをご紹介しました。

 水に浸けた堅いタマリンドの種の最初の1個の皮がはじけてイガグリのようになったことでびっくりしたのですが、その後時間はかかりましたが、すべての種が同じようにはじけました。はじけた種の周りには、ぶよぶよのゼリー状のものが分泌されて、中からは白い「豆」のような種がのぞいているので、そのうち根が出て葉も出るだろうと放置しておいたのですが、いっこうに進行する気配が感じられません。

 1個だけ実験として水苔に植えたものは、カビが生えてきたりもしたのですが、根も葉もでないまま皮をむいてみたら、一部が腐り始めていました。

 これはまずいと思い、いろいろと思いをめぐらせてみると、果物などの種は周りに果肉がついていると、それが発芽を阻止することがあるという話を思い出したので、先週になってから種のうちの半分のものの皮を手で取り除いておきました。それと同時に、私の部屋では朝晩はちょっと冷えるので、いつも24℃に保たれている動物の飼育室に置き場所を移動しました。

 そうしたら、今日になってそのうちの1個が根と思われる突起を出しているのが確認できました。
タマリンドようやく発根!_c0025115_20405344.jpg
 根だと思ったのは、その形や質感もさることながら、その重力へと向かう強い屈曲です。

 やっぱりあのはじけた皮から出るヌメリが発芽・発根を阻害していたのでしょう。横から見ると、なかなか美しい形です。というわけで、残りの種もすべて皮を取り除きました。
タマリンドようやく発根!_c0025115_20422495.jpg
 芽が出たら、土に植えてやることにします。

 見ず知らずの種がこうして反応してくれると、無性にうれしくなります。今度は無事に葉が出た報告ができると良いのですが・・・。
by stochinai | 2009-04-13 20:48 | 趣味 | Comments(0)

日の光今朝や鰯のかしらより            蕪村


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