5号館を出て

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感染者数から退院者数を差し引いた数が知りたい

 先日、WHOの進藤さんの言葉を転載しただけのエントリーにたくさんの方々の共感をいただいたので、調子に乗って続編を書きます。

 亡くなった方の数え方としては、累計していくしか仕方がないとは思いますが、PCRによって感染が確認された人の数が累計しか出てこないというのはいかがなものでしょうか。感染症情報センターの発表に頼っているのかもしれませんが、たとえば最初に成田で隔離された4名の方などはすでにウイルスが陰性になって完治したということが確認されているのですから、マスコミなどではそういう方を累計から差し引いた数を発表する努力をお願いしたいところです。

 症状が軽いということで、ウイルス陰性になる前に自宅に帰される方も出てきているようですが、そういう方は発症から4-5日もすればウイルスは消失すると考えられますので、ある程度推定になったとしても、ウイルス陽性患者とウイルスが陰性になった患者の数を提供するということをやっていただければ、さすがはマスコミだと評価されるに違いありません。

 あまり適切なソースを見つけることができなかったので、外務省の海外安全ホームページに発表されたものから記録しておきたいと思います。

13日まで 3人
14日まで 4人
15日まで 4人
16日まで 4人(厚労省 5人)

18日まで 7人(厚労省 96人)
19日まで 125人(厚労省 159人) 
20日まで 159人(厚労省 182人)

 この数値の変化をみれば、感染拡大と関連した確認数の増大ではなく、19日の発表までに行われた精力的な検査の結果得られた数値であることは明らかです。

 朝日新聞によれば、20日午後2時15分現在で滋賀県で確認された学生を含め、国内感染者の累計は238人(成田空港の検疫で判明した4人を含む)とどんどん増えていることになっていますが、さきほど9時のNHKニュースで「東京でも初めての感染確認例が出た」と言っていました。

 この状況では、やはりただ数を足し合わせて行くやり方は、ミスリーディングだと思います。

 FNNニュースでは262人と言っていますが、「(神戸では)現在も入院しているのは43人中1人だけ」ということですから、この場合には入院患者数1人とカウントして発表するという方法もあり得ると思います。

 どのくらい本気で調べるかによると思うのですが、このままだと昨日のエントリーが現実化して、東京で何100人もの確認例が出てくるとおどろおどろしい数字だけが一人歩きしそうです。

 繰り返しますと、確認例の累計だけではなく、完治した人、軽症で自宅療養の人、重症で入院した人などを分けて発表してもらえれば、ただひたすらに「落ち着いてください」というよりは、はるかに人心を落ち着かせてくれると思います。
Commented by 愛読者 at 2009-05-23 14:50 x
まさにその通りなんですよね。
どこも感染した患者を足し合わせた数しか発表しないんですよね。
マスコミの情報に左右されない方はちゃんと足し算だけでなく、
引き算をされて現在の感染者数は発表されているより少ないであろうと考えます。少なくとも、現時点ではそれほど怖いインフルエンザではなさそうだとは思います。まあ、用心に越したことはないという人の気持ちは分からなくもないですが。特に責任を負わなければいけない人は、万が一を考えなければいけないのでしょう。
by stochinai | 2009-05-20 21:36 | 医療・健康 | Comments(1)

日の光今朝や鰯のかしらより            蕪村


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