5号館を出て

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UNESCOのバックアップで完成したデジタル世界図書館

 WDLというとTDL(東京ディズニーランド)を連想する人も多いかもしれませんが、ワール・ドデジタル・ライブラリーの略です。

 この4月からオープンしているそうですが、greenz.jpさんのところで知りました。

 World Digital Library で世界中の図書館の本棚をのぞいてみよう

 World Digital Library
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 適当にクリックしていけば、おわかりになると思うのですが、世界の歴史的図書・絵画遺産をデジタル化して公開しようというもののようです。

 さすがにUNESCOが支援しているだけあって、スケールが大きく紀元前8000年から今年までをカバーする「文化的コンテンツ」を提供するという意気込みです。現在までのところ、コンテンツは1170とちょっと寂しいのですが、今後どんどん増えていくと言っています。

 もちろん、これだけのものを作るにはお金がかかり、国連は貧乏で有名ですから、特別にスポンサーがついています。

# Google, Inc., for $3 million

 グーグル300万ドル

# The Qatar Foundation, for $3 million

 カタール財団300万ドル

# The Carnegie Corporation of New York, for $2 million

 カーネギー200万ドル

# The King Abdullah University of Science and Technology, Saudi Arabia, for $1 million

 アブドラ王科学技術大学100万ドル

# Microsoft, Inc., for $1 million

 マイクロソフト100万ドル

 とまあ、インターネット企業と石油関係が大きなお金を提供しています。

 コンテンツは高細精度画像で提供されていて、それはそれで素晴らしいのですが、ちょっと重たいのが難点でブラウジングしていると、あっという間に時間が経ってしまいます。

 というわけで、私の本日の収穫はフランスのラ・フォンテーヌの童話集です。基本的にはイソップ童話なので、日本人にもなじみ深いものがたくさんありました。その中から、3つほどご紹介しましょう。

 まずは、これです。
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 「ネズミの恩返し」というタイトルで知られているものだと思います。ライオンが、食べずに逃がしてやったネズミに救われる話です。

 次は、鉄鍋と土鍋がケンカして土鍋が壊れてしまうお話のようです。記憶の奥にありそうな気もするのですが、タイトルと中身が思い出せません。
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 最後は「ネズミとカキ」のお話のようですが、これも聞いたことのあるようなないような、という感じです。
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 いずれにせよ、こんなに簡単に100年以上前の絵本にも出会えるのですから、WDLさまさまです。

 さすがUNESCOで、本をまるごとダウンロードすることもできるようですので、気に入ったものがあったらpdfダウンロードしてゆっくり見るのが良いかもしれません。

 おっと、こちらには古文書と呼ぶにふさわしい500年前のイソップの本もありました。これが「ネズミの恩返し」でしょうか?
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 「にわか歴史家」の気分も味わえますね(^^)。
by stochinai | 2009-05-24 23:03 | 教育 | Comments(0)

日の光今朝や鰯のかしらより            蕪村


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