2005年 03月 20日
九州で大地震
忘れた頃にやってくるはずの地震がまたまた起こりました。しかも、過去100年地震が起こったことがない場所で、専門家もまさかというような大規模な地震です。
日曜日の昼近い午前中ということで、最初にニュースが送られてきた時には、震度6弱という値から考えると、意外なほど被害がないというか、ほとんど伝わってきませんでした。
しかし、時間が進むにつれ、やはり震度に相応の被害が出ていたことが次々と明らかになってきました。
比較的早い時間に報道された、福岡市内の大きなビルで窓ガラスがほとんど割れてしまったいた映像にもびっくりしましたが、かなり時間が経ってからようやく送られ始めた玄界島の被害映像は、地震というものの恐ろしさを再認識させられるのに十分なものでした。
倒壊した建造物の映像は続々と増え続け、さらに日曜日の昼間と言うことでさまざまなところで行われていたイベントの最中を撮影していて、偶然とらえられた地震発生時の映像を見るにつけても、これだけの大規模な地震で死者被害の報告がないということは信じられないほどの不幸中の幸いだったのではないかという気持ちでしました。
残念ながら、日が落ちる頃に実は福岡でお年寄りの女性が倒れてきた塀に押しつぶされて亡くなっていたというニュースがありましたが、数百人というケガ人は出ているもののやはり意外なほどの被害の少なさを感じます。
災害が起こって大きな被害が出るたびに、どうしてそのような被害が出たのか、どうすれば次に同じような被害を出さずにすむのか、という話になります。今までのパターンだと、なぜ過去の被害を教訓にできずに何度も何度も同じような災害が繰り返されるのか、というようなケースが多かったように思います。
しかし、今日の地震では逆の検討も大切なのではないかと思いました。
なぜ被害がこれだけですんだのか、という検討をすると必ず「褒められる」人や政策が出てくると思います。今までのパターンだと必ず「非難される」人や政策が出てきます。教育をしていて思うのですが、非難をして悪いところを直させるよりは、褒めて良いところを伸ばしてやったほうが、確実にお互いに楽しいし、結果もベターになるのではないかと思うことが良くあります。
災害対策にしても、非難一辺倒の従来型改善提案から、褒めてより良くさせるという、新しい作戦をとって政治を誘導していくというのも、賢い有権者のとるべき道なのかも知れないと思った今日の地震でした。
追記:今回も恐怖を煽る「断層が延びているので、震源地がだんだんと福岡市街に近づいてくる恐れがある」というような予測報道がなされているようです。こうした報道は結果的に何も起こらなかった時には、自然に忘れ去られるもののようですが、現地の当事者にとっては夜も眠れない原因となるものだと思います。***という危険があるという注意は有用な情報ではありますが、ニュースをおもしろくするためだけに行われるような煽りは厳につつしんでもらいたいと思います。
日曜日の昼近い午前中ということで、最初にニュースが送られてきた時には、震度6弱という値から考えると、意外なほど被害がないというか、ほとんど伝わってきませんでした。
しかし、時間が進むにつれ、やはり震度に相応の被害が出ていたことが次々と明らかになってきました。
比較的早い時間に報道された、福岡市内の大きなビルで窓ガラスがほとんど割れてしまったいた映像にもびっくりしましたが、かなり時間が経ってからようやく送られ始めた玄界島の被害映像は、地震というものの恐ろしさを再認識させられるのに十分なものでした。
倒壊した建造物の映像は続々と増え続け、さらに日曜日の昼間と言うことでさまざまなところで行われていたイベントの最中を撮影していて、偶然とらえられた地震発生時の映像を見るにつけても、これだけの大規模な地震で死者被害の報告がないということは信じられないほどの不幸中の幸いだったのではないかという気持ちでしました。
残念ながら、日が落ちる頃に実は福岡でお年寄りの女性が倒れてきた塀に押しつぶされて亡くなっていたというニュースがありましたが、数百人というケガ人は出ているもののやはり意外なほどの被害の少なさを感じます。
災害が起こって大きな被害が出るたびに、どうしてそのような被害が出たのか、どうすれば次に同じような被害を出さずにすむのか、という話になります。今までのパターンだと、なぜ過去の被害を教訓にできずに何度も何度も同じような災害が繰り返されるのか、というようなケースが多かったように思います。
しかし、今日の地震では逆の検討も大切なのではないかと思いました。
なぜ被害がこれだけですんだのか、という検討をすると必ず「褒められる」人や政策が出てくると思います。今までのパターンだと必ず「非難される」人や政策が出てきます。教育をしていて思うのですが、非難をして悪いところを直させるよりは、褒めて良いところを伸ばしてやったほうが、確実にお互いに楽しいし、結果もベターになるのではないかと思うことが良くあります。
災害対策にしても、非難一辺倒の従来型改善提案から、褒めてより良くさせるという、新しい作戦をとって政治を誘導していくというのも、賢い有権者のとるべき道なのかも知れないと思った今日の地震でした。
追記:今回も恐怖を煽る「断層が延びているので、震源地がだんだんと福岡市街に近づいてくる恐れがある」というような予測報道がなされているようです。こうした報道は結果的に何も起こらなかった時には、自然に忘れ去られるもののようですが、現地の当事者にとっては夜も眠れない原因となるものだと思います。***という危険があるという注意は有用な情報ではありますが、ニュースをおもしろくするためだけに行われるような煽りは厳につつしんでもらいたいと思います。
by stochinai
| 2005-03-20 23:27
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Comments(3)