5号館を出て

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空から発見した石灰石採石場

 この風力発電風車の行列には確かに見覚えがありました。5月に東京日帰り出張した帰りに見つけたものです。その時にはまったく気がつかなかったのですが、風車列の近くにドクロをさかさにしたような「採石場」らしき巨大な地形が、ほぼ水平に近い夕日に照らし出されてくっきりと浮かび上がって見えました。
空から発見した石灰石採石場_c0025115_2325364.jpg
 露天掘りで採石している様子なので、「下北半島 採石場」などで検索してみると、意外と簡単に見つかりました。

 桑畑山
 下北半島尻屋崎の付近に、なだらかな台地状の山が座っている。これが桑畑山で、全国有数の石灰石鉱山が山のふもとにあることは、あまり知られていない。


 この地図の尻やと岩屋の間にある少しへこんだ地形の部分が大々的に採掘されている様子が写真に見える、「ドクロの顔」です。

 上記のサイトの記述です。
 こうして57年から石灰石の出荷が始まった。当初の生産量は年間50万-100万トンで、製鉄用とセメント原料に向けられた。製鉄の際、石灰石を溶鉱炉に投入すると不純物が石灰石に吸着し、鉄の純度が高まる。製鉄用石灰石の得意先は新日鉄室蘭だった。

 セメントを製造する三菱マテリアルが同社の隣に進出し79年から操業を始めてから、石灰石の生産量が飛躍的に増えた。現在の生産量は年間約500万トンで、全国の石灰石鉱山の10-15位に位置している。石灰石は、わが国が100パーセント自給できる唯一の地下資源。桑畑山は、その2-3%を生産している。桑畑山の石灰石埋蔵量は数億トンあるとされ、資源枯渇の心配は無い、という。
 というわけで、上空からもはっきり見えるほど採掘が進んでいるということだです。

 さらに、この記事の末尾にある<メモ>にもおもしろい記述がみつかりました。
 桑畑山山頂付近に1998(平成10)年4月、2基の風車が建った。全国で風力発電開発を展開しているエコ・パワー(本社・東京)が建設したもので、この1年間に220万キロワットアワーを発電した。
 11年前には風力発電用の風車はたった2基だったのですね。それが、今では数十基はゆうにあります。こういう風景を見ていると、我々の知らないところで、どんどんと日本が変わっていることを実感します。

 空から見た社会科見学でした。
Commented by にゃはは at 2009-08-25 01:15 x
へぇー。風力発電用の風車って尾根に沿って並んでるだぁー。
面白いですね。
by stochinai | 2009-08-24 23:46 | つぶやき | Comments(1)

日の光今朝や鰯のかしらより            蕪村


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