5号館を出て

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絶滅したはずの巨大グモがアフリカに生存していた

 実はNatureとPLoS Oneはテイストが似ているのかもしれませんね。こういう不気味な新しい生き物などが大好きです。

 今日もまたNature blogで、PLoS Oneの論文が話題にされていました。

Extinct mega spider found alive and well in Africa - October 21, 2009

 Nephila komaciと名付けられた巨大なクモは肢の長さを除いた体長が平均3.8センチもあり、足の長さが10センチにもなる、まさにメガサイズのクモです。作るクモの巣は1メーターを超え、コウモリやトリやひょっとするとヒトの子どもすら捕まってしまうような迫力だそうです。
絶滅したはずの巨大グモがアフリカに生存していた_c0025115_2058711.jpg
 Nephila属のクモはもともと大きくて有名だったそうですが、その中でも最大のものがこのNephila komaciだそうです。(この写真は、Nephila komaciではなく、近縁のNephila inaurataです。)

 このクモは1978年に一度採集されていたのだそうですが、その後発見することができず、そのクモは事故的に発生した雑種だったか、あるいは絶滅してしまったと考えられていました。しかし、2匹目がなんとマダガスカルの博物館で見つかり、すわっということで博物館内を捜索したものの何も出ず、やはり絶滅かということになっていました。

 それが最近になって、メスが2匹とオスが1匹、Tembe Elephant Parkというところで採集されたために、めでたく新種として記載されることになりました。その記載論文がこれです。

Kuntner M, Coddington JA (2009) Discovery of the Largest Orbweaving Spider Species: The Evolution of Gigantism in Nephila. PLoS ONE 4(10): e7516. doi:10.1371/journal.pone.0007516

 もちろん、オープンアクセスですからじっくりとご覧ください。スケッチも、好きな人は好きかもしれませんので引用しておきましょう。
絶滅したはずの巨大グモがアフリカに生存していた_c0025115_2163290.jpg
 この論文にはカラーで巨大なメスと小さなオスをもつ2種類のクモが載っているのですが、なんとな~んとNature blogがギター侍のように大きな声で残念!と叫んでいるように、このクモの写真がないのです・・・・。論文に載っていないだけではなく、写真そのものがないのだそうです。
However Kunter and Coddington appear to have made one shocking error. They don’t have any photos of the animal…

しかしながら著者のふたりはショッキングなエラーを犯してしまったようだ。彼らはこのクモの写真を持っていないのです・・・。
 大丈夫かな?
Commented by ぜのぱす at 2009-10-21 22:10 x
写真がない? この時代に? 有り得ん・・・・・・・・・・
Commented by stochinai at 2009-10-21 22:57
 やっぱりガセ論文かもしれないでしょうか・・・・。
by stochinai | 2009-10-21 21:12 | 生物学 | Comments(2)

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