5号館を出て

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青い妖精のほのかな香り

 遅く起きて寝ぼけているのか、まぶしい冬の日差しの中でなんだか良い匂いが漂っているような気がします。かすかな香りなので、にわかに匂いの源がわからないこともあり、夢の続きで幻臭を嗅いでいるのではないかという気もしたのですが、やはりかすかな甘い匂いがしているようです。

 今、部屋の中で花を咲かせているのはハナキリン、フクシア、クリスマスカクタス、ゼラニウム、それに最近急にたくさん花が開き始めたクレロデンドルムです。どれも、匂いがあると感じたことのない花ばかりですが、ひとつずつに鼻を近づけて匂いをかいでみました。

 すると、なんということでしょう!朝日を浴びたクレロデンドルムから、ほのかではありますがとても良い匂いがするのではありませんか。
青い妖精のほのかな香り_c0025115_23122845.jpg
 びっくりしてネットで検索してみたのですが、クレロデンドルム・ウガンデンセ Clerodendrum ugandense (= C. scandens)、またの名をブルー・エルフィン(青い妖精)あるいはブルー・バタフライ・ブッシュ(青い蝶の木)と呼ばれるこの植物の花に香りがあるというはっきりとした記述は発見できませんでしたが、近縁種で良い匂いのものがあるということなので、花に良い香りがあっても不思議はなさそうです。
青い妖精のほのかな香り_c0025115_23244716.jpg
 花をアップにしてみると、花芯に細かい毛が生えている部分がありますので、そのあたりから香りが出ているような気もします。

 この花は名前のとおりアフリカ(ウガンダ)が原産のもののようですが、状態さえ健康に保たれていれば、一年中花を付け続けます。花粉を運んでくれる昆虫がいないせいか、実をつけたのを見たことはありませんが、挿し木もそれほど難しくなく、水挿しなどでも比較的簡単に根を出してくれるので、簡単に増やせます。

 ただちょっと寒さに弱いので、秋に室内に取り込むタイミングを間違えると枯らしてしまう恐れはありますが、夏場は外に出しておくと機嫌が良いというお日様好きです。
青い妖精のほのかな香り_c0025115_23312150.jpg
 この淡い香りですから、屋外ではまず気がつくことはあり得ないと思いますが、室内で花を咲かせたら花に近づいてそっと匂いをかいでみてください。

 なんだか、ものすごく得した気分になれると思います。冬の室内園芸の楽しみがひとつ増えました。
Commented by さなえ at 2009-12-14 04:31 x
色と良い、形といい素晴らしく美しい花ですね。その上香りもよいなんて、かなりお得(^o^) 左側の下に見えるのが蕾でしょうか。アフリカ産なのに北海道の家の中。地球は小さくなりましたね。
Commented by stochinai at 2009-12-14 11:43
 そうです。蕾も丸くてかわいいです。値段もそんなに高くないはずなので、見つけたら買いですよ。
by stochinai | 2009-12-13 23:37 | 趣味 | Comments(2)

日の光今朝や鰯のかしらより            蕪村


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