5号館を出て

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結局、先生がやらされる

 校門開放時には出入り口監視を…文科省報告書というニュースが飛び込んできました。

 もちろん寝屋川の事件への対応のことです。「文部科学省は31日、校門を開けている時は、警備員やボランティアなどを置いて出入り口を監視することなどを求める報告書をまとめ、各都道府県教委などに通知した」のは良いのですが、誰が監視するのかというと、「出入り口を開放する場合は、警備員を配置するか、教職員やボランティアが立ち会うことが望まれる」です。警備員を雇うにはお金がないし、保護者は働きに出ていてボランティアどころじゃないとすれば、やっぱりこれは先生に押しつけられるじゃないですか。

 こんなの、対応策とは言えないです。

 大学でもそうですけれども、お金と人手がない場合には、無料で使える現職の教職員の仕事が増えるだけなんです。

 そうやって、サービス残業や過労死が増えているのが日本の実情なのです。
Commented by ばろっく at 2005-03-31 23:23 x
トラックバックありがとうございます。

「金のない公立学校の教員は体を張って、まぁ最後は何なら死ね」という事なのでしょう。実際にストレスに起因するとみられる病気で大手術をしたり時には命を落とす教員や、精神的に参ってしまう同僚を目の前で見ます。それも何人も。

正直、やってられません。

一般企業勤めの人と公立学校教員とで、精神科受診率やくも膜下出血や心臓病による死亡率を比較すると、有意な差が見られるんじゃないか、と思うのですが…。
Commented by おやじのつぶやき at 2005-04-01 21:38 x
知人の言。
朝は遅刻チェック、服装検査で立ち番。別の日は「おはよう」声かけ運動で立ち番。昼は中抜け阻止で立ち番。空き時間は盗難監視で巡回。授業準備はなかなか出来ず、家での教材研究、授業準備。放課後はクラブ指導。下校指導で校内巡回。
 同僚が休めばその授業の代行。休む間もなく忙しい。それでも、校長さんは言う「先生が倒れても交代はいません。皆さんでかぶってください。教育委員会がそういってます」と。
 教師残酷物語ですね、つい同情してしまいました。これが、ある一般的な公立高校の実態のようです。これに今度は体を張って命がけで不審者との対決ですか、お気の毒にと思います。
Commented by stochinai at 2005-04-01 22:32
 どこかの地方公共団体で、先生をうんと大事にしてみてくれませんでしょうかね。その結果、その地方の子ども達の教育や安全の質がグンと上がりました、というような証拠を示さない限り、教員の締め付けと志気の低下による安全と教育の質低下の悪循環は起こり続けるような気がします。
by stochinai | 2005-03-31 21:50 | 教育 | Comments(3)

日の光今朝や鰯のかしらより            蕪村


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