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血糖値で色の変わるコンタクトレンズ

 engadget日本版に面白そうなニュースが載っていました。

 血糖値で色が変わる糖尿病用コンタクトレンズ

 血糖値とは血液の中のグルコース(ブドウ糖)の濃度ですが、それにしたがって涙の中に含まれるグルコースの量も変動します。つまり、血糖値は涙で測ることができるということが出発点です。
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from Wikipedia このファイルはクリエイティブ・コモンズ 表示 3.0 Unportedの下でライセンスされています。

 次に、涙の中のグルコースの量をリアルタイムに表示するためにコンタクトレンズを利用するというのがアイディアです。記事にはカナダ、ウェスタンオンタリオ大学のJin Zhang教授が開発した「グルコースに反応し、色を変化させる」「ナノ粒子を埋め込んだコンタクトを着用することで、血糖値の変化が分かるようになる」と書いてあります。いまいち内容がはっきりとはわかりませんが、糖尿病患者の血糖管理には朗報のようです。

 とりあえず、英語版の元記事にあたってみます。

 Color-Changing Contact Lenses Help Diabetics Keep Tabs on Glucose Levels (ecouterre)

 現在、糖尿病患者は指先に針を突き刺して少量出血させた血液中の糖を測る簡易測定器を使っていますが、わずかとはいえ痛みを伴いますし、傷口からの感染などの危険もないわけではありません。血液の代わりに涙の中の糖をこの機械で測定してもいいようなものですが、コンタクトレンズの色が変わるということは機械を持ち歩かなくても良いですし、誰でもが注意できるという利点があります。

 色の変わるナノ粒子というものがうまくイメージできないので、ウェスタンオンタリオ大学のプレスリリースを見てみました。

 Nanocomposites could change diabetes treatment

 まあ、こういうものは特許などお金がからむことが想像されるので、細かいことは発表しないのかもしれませんが、ここを読んでもグルコースと反応して色の変わるナノ粒子をハイドロゲルに封じ込めて作ったコンタクトレンズが、血糖値のモニターになるということです。

 なぜこれが今ニュースになったかというと、この研究で化学・生化学工学のZhang教授が、カナダ発明財団(Canada Foundation for Innovation: CFI)から、$216,342の研究費を獲得したということが発表されたからのようです。

 ナノ粒子技術の応用は今回の発表にとどまらず、酸素や二酸化炭素や水を透過しない食品パッケージ、病原体を検出できるパッケージ、さらには生分解性のパッケージも作る技術へと発展すると書いてありますが、ますますわからなくなりました。

 ともあれ、ウェスタンオンタリオ大学はCFIから12のプロジェクトに、合わせて$2,659,595の研究費を与えられたということで、ご同慶のいたりです。

 ここに磁界に反応して、色の変わるナノ粒子の話がありますが、関係あるでしょうか?

 Colorful, Magnetic Microspheres Could Make New Kind of Display


by stochinai | 2009-12-25 19:34 | 医療・健康 | Comments(0)

日の光今朝や鰯のかしらより            蕪村


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