2010年 01月 03日
交通事故死が激減している・・・自殺者も減らしたい
今朝の朝日新聞では1面に図入りで出ていました。ネットで調べても図入りで報道されているところが何社かあります。比較的、文章が長かった毎日を引用します。
交通事故死:57年ぶり5000人下回る…ベルト着用増え
そもそもせっかく図入りになっている記事でも、事故件数の推移グラフも入っているのは読売だけで、せっかく図のスペースを割いているのに、朝日・毎日・時事では単なる死者数だけが入っているグラフです。それでは、いくら一所懸命グラフを読み解こうとしても、何も出てきません。
せめて政府が発表している統計表(平成20年中の交通事故の発生状況pdf)にある、この程度のグラフを提供してもバチは当たらないでしょうし、それを見ながらだと警察庁の発表の信憑性も少しは検証できるというものではないでしょうか。

警察庁の発表ということで、毎日は「シートベルトの着用者率の向上や悪質・危険性の高い違反に起因する事故の減少などが要因」と書いていますし、読売は警察庁は、シートベルトの着用者率の向上や悪質・危険性の高い違反に起因する事故の減少などが要因」と書いています。
興味深いのは、事故発生件数が減り始める前にしばらく発生件数が増えもせず減りもしなかった数年にも、死者数・重傷者数が減少に転じていることです。しかも、その前の事故の発生件数や軽傷者数が増え続けている時期(平成5年くらいから12-13年頃)には、重傷者数はあまり変わっていませんが死者数はほぼ順調に減り続けているということがわかります。
ところが、その前の10数年は事故発生件数の増加と死者数が平行して変動しているように見えます。
これは警察庁の言うように、シートベルトを含めた事故が起こった後での乗員を守る車の安全性が高まっていることも大きな要因の一つだと思われますが、救急医療の発展というものも大きいのではないかと感じられました。もし、そうなのだとしたら救急救命医療に携わる医療関係者の士気高揚のためにも、是非とも記して貢献を称えるべきではないでしょうか。
それとも、他に原因があるのでしたら、そうした分析も是非ともお願いしたいところです。記者さんだけでは大変ということでしたら、そういうことこそ専門に分析している方に登場してもらいましょう。世の中には、政治評論家ばかりではなく、そうしたことを解析している研究者もたくさんいらっしゃるはずです。
いずれにせよ、交通事故死者数が順調に減り続けていることは喜ばしい限りですが、その一方で高止まりを続けている自殺者数は昨年もやはり3万人を越えたらしく、12年連続で3万人を突破という悲しい記録になっています。

交通事故死には交通事故という原因があります。それでも、上に書いたように、事故が起こっても死なないための対策を取ることで事故死を減らすことができた時期もあったように思われます。同じように、自殺にも多くの場合「原因」があるのではないでしょうか。交通事故死の減少に習うならば、死んでしまいたくなるような「原因」があったとしても、交通事故が起こった時に急速にふくらんで乗員の生命を守るセーフティバッグのような「しくみ」を社会が用意することで、とりあえずの緊急避難はできるのではないかというようなことを考えていました。
いろいろな困難はあるでしょうが、もしも民主党政権が自殺者数を減少に転じさせることができたら、10年くらいは政権を預けてみても良いのではないかと思っています。
交通事故死:57年ぶり5000人下回る…ベルト着用増え
09年の全国の交通事故死者数は9年連続で減少し、4914人(08年比241人減)となったと発表した。死者数が4000人台になったのは57年ぶり。事故の発生件数と負傷者数も5年連続で減少。事故発生件数と負傷者数が「5年」連続の減少であるにもかかわらず、死者数は「9年」連続で減っているというのはちょっと興味深い現象だと思ったのですが、その理由について明確に書かれている記事はなかったようです。
そもそもせっかく図入りになっている記事でも、事故件数の推移グラフも入っているのは読売だけで、せっかく図のスペースを割いているのに、朝日・毎日・時事では単なる死者数だけが入っているグラフです。それでは、いくら一所懸命グラフを読み解こうとしても、何も出てきません。
せめて政府が発表している統計表(平成20年中の交通事故の発生状況pdf)にある、この程度のグラフを提供してもバチは当たらないでしょうし、それを見ながらだと警察庁の発表の信憑性も少しは検証できるというものではないでしょうか。

興味深いのは、事故発生件数が減り始める前にしばらく発生件数が増えもせず減りもしなかった数年にも、死者数・重傷者数が減少に転じていることです。しかも、その前の事故の発生件数や軽傷者数が増え続けている時期(平成5年くらいから12-13年頃)には、重傷者数はあまり変わっていませんが死者数はほぼ順調に減り続けているということがわかります。
ところが、その前の10数年は事故発生件数の増加と死者数が平行して変動しているように見えます。
これは警察庁の言うように、シートベルトを含めた事故が起こった後での乗員を守る車の安全性が高まっていることも大きな要因の一つだと思われますが、救急医療の発展というものも大きいのではないかと感じられました。もし、そうなのだとしたら救急救命医療に携わる医療関係者の士気高揚のためにも、是非とも記して貢献を称えるべきではないでしょうか。
それとも、他に原因があるのでしたら、そうした分析も是非ともお願いしたいところです。記者さんだけでは大変ということでしたら、そういうことこそ専門に分析している方に登場してもらいましょう。世の中には、政治評論家ばかりではなく、そうしたことを解析している研究者もたくさんいらっしゃるはずです。
いずれにせよ、交通事故死者数が順調に減り続けていることは喜ばしい限りですが、その一方で高止まりを続けている自殺者数は昨年もやはり3万人を越えたらしく、12年連続で3万人を突破という悲しい記録になっています。

いろいろな困難はあるでしょうが、もしも民主党政権が自殺者数を減少に転じさせることができたら、10年くらいは政権を預けてみても良いのではないかと思っています。
自分も新聞記事を見て、久しぶりに良いニュースを聞いたように感じました。一ドライバーの直感ですが、記事にもありますように、シートベルトの着用率向上や車両の安全性の向上(エアバッグ、ABS、居住空間がつぶれにくい構造など)が大きく寄与しているように思います。その他にも、道路整備が進んだこと、信号や渋滞でスピードを出せる区間が少なくなったこと、若者のクルマ離れが進行していること、など多数考えられます。先生もご指摘のように、どの要因がどの程度の効果を挙げているのか、興味があります。
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by stochinai
| 2010-01-03 21:42
| 医療・健康
|
Comments(1)



