5号館を出て

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政権交代を実感する秘密文書の公開

 まさか、外務省のホームページでこのような文書が公開されるとは思ってもいませんでした。

 いわゆる「密約」問題に関する調査結果報告対象文書(35点
報告対象文書一覧リスト(PDF形式 0.06MB)
1960年1月の安保条約改定時の核持込みに関する「密約」問題関連(PDF形式 11.7MB)
1960年1月の安保条約改定時の朝鮮半島有事の際の戦闘作戦行動に関する「密約」問題関連(PDF形式 4.6MB)
1972年の沖縄返還時の有事の際の核持込みに関する「密約」問題関連(PDF形式 5.8MB)
1972年の沖縄返還時の原状回復補償費の肩代わりに関する「密約」問題関連(PDF形式 6.0MB)
 いわゆる「密約」問題に関する調査結果その他関連文書(296点)
その他関連文書一覧リスト(PDF形式 0.16MB)
1960年1月の安保条約改定時の核持込みに関する「密約」問題関連
4分冊の1(1~32)(PDF形式 50.0MB)
4分冊の2(33~61)(PDF形式 67.2MB)
4分冊の3(62~105)(PDF形式 54.3MB)
4分冊の4(106~115)(PDF形式 6.3MB)
1960年1月の安保条約改定時の朝鮮半島有事の際の戦闘作戦行動に関する「密約」問題関連
5分冊の1(1~31)(PDF形式 48.8MB)
5分冊の2(32~55)(PDF形式 59.1MB)
5分冊の3(56~86)(PDF形式 50.6MB)
5分冊の4(87~145)(PDF形式 48.7MB)
5分冊の5(146~210)(PDF形式 41.4MB)
1972年の沖縄返還時の有事の際の核持込みに関する「密約」問題関連
2分冊の1(1~55)(PDF形式 44.0MB)
2分冊の2(56~121)(PDF形式 38.7MB)
1972年の沖縄返還時の原状回復補償費の肩代わりに関する「密約」問題関連(PDF形式 14.6MB)
 この中にある文書のいくつかを見てみましたが、その生々しさにドキドキしてしまいます。たとえば、こんなふうです。
c0025115_2038318.jpg
 無期限の極秘文書であることを示す印があり、それを(外務)大臣・官房長(官?)をはじめ錚々たる外務省の高級官僚が目を通したというサインや花押が書き込まれています。文書は昭和44年(1969年)12月15日という沖縄返還前夜に行われた佐藤総理大臣とニクソン大統領の会談で話された「密約」を記録したものです。それから40年間も日本政府はその存在すら否定し続け、我々国民に真実を開示することを拒否してきました。

 もちろん、多くの国民は日米間に核や米軍、沖縄返還などに関する密約があったこと、また今日に至るまであり続けていることを「確信」していたと思いますが、そのこととこうした証拠とともに政府が事実を認めることの差はとてつもなく大きいと思います。

 なんということか、一方まあ当然そうだろうという気もするのですが、重要文書の多くが消失していることも発覚したようです。

 「深刻な反省必要」と指弾 公文書破棄の有無、焦点に (中國新聞)
 有識者委員会は報告書で、重要文書が多数消失していたことを「遺憾」「深刻な反省が必要」と厳しく指弾。文書の破棄の可能性にふれ「今後、何らかの調査が必要」と結論付けた。衆院外務委員会は、歴代外務次官らの参考人招致を決めており、破棄の有無が今後の焦点になりそうだ。

 ・・・・・

 「当初から文書を作成しなかったのか、文書を破棄したのかも明らかではない」と、報告書は一歩踏み込んで破棄の可能性に言及した。

 有識者委員会は、日本では米英とは逆に情報公開法が先に制定され、10年後に公文書管理法が制定されたことを問題視。2001年の情報公開法施行と省庁再編の前に「公私文書の大量廃棄を招いたことは容易に推測できる」と結論付けた。

 委員会は、情報公開法施行前に「(密約)関連文書が破棄された」との外務省内の情報を把握しており、報告書で破棄の可能性にあえて言及したとみられる。
 こういう話を聞くと、「政権交代は無血革命だった」という言い方がたんなるレトリックでもないようにも思えてきます。革命や戦争などで、旧政府が転覆される時に大量の政治文書が焼却されるのは映画で良く見るシーンですが、この日本でも静かに着々と行われてきたことを知ってみると、官僚の一部はいずれ自民党政権が崩壊することを予知していたということなのかもしれません。

 しかし、たとえ重要な文書が抜けているとはいっても、今回公開された「永久極秘文書」の内容が詳細に検討されたならば、戦後60年間自民党政権と外務官僚が我々に何をしてきたのかということは、かなり明らかになることでしょう。最近は内閣や民主党の支持率が劇的に低下しているようですが、また自民党政権に戻ってせっかく明らかになりつつある、こうした戦後の歴史がまたまた闇の向こうに隠されるようなことにならないことを願っております。

 それにしても、こうした秘密外交を暴いた毎日新聞の西山元記者は、その後半生を政府にズタズタにされたことは明らかです。今からでも遅くありませんので、西山さんが元気なうちに「日本政府」として謝罪と彼の名誉回復をすべきだと思います。

 そういうことを地道に続けていけば、人々はまさかまたすぐ自民党政権に戻りたいなどとは思わないと思います。

 とりあえず、民主党政権は命をかけて4年間は政権の座にとどまり、戦後の自民党政権がしたことをすべて明らかにしてから、去るなり政界再編をするなりしていただきたいと思います。

 とりあえず、これで支持率は5%くらい上がるのではないでしょうか(笑)。
by stochinai | 2010-03-09 21:09 | つぶやき | Comments(0)

日の光今朝や鰯のかしらより            蕪村


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