2010年 03月 31日
大学生・大学院生が使うべきオフィシャル・メール
大学のネットワークは、インターネットの黎明期から整っていたところが多かったと思いますが、たとえネットワークはつながっても、メールやウェブのサービス整備は遅れ、仕方がないので研究室単位や、教室単位でボランティア・ベースでサーバーを立ち上げ、自前のメールやホームページを立ち上げたところも多かったものです。
我々の生物学教室でも、学科単位でサーバーを立ち上げ、メールとホームページ空間を提供するというサービスを立ち上げました。ハードはなんとか共通の予算で買ってもらうことができても、システムや各種ソフトのインストールはすべてボランティアがやっているところがほとんどだったと思います。その結果、そのボランティアの能力と情熱の注ぎ方の差が、雨後のタケノコのごとく全国の大学に立ち上がったサーバーの、機能や安定感の差となっていたこともまた事実です。
我が生物学科では、大学院生の協力を得ながらも教員としては私がサーバー管理をやっておりましたので、システムダウンの度に、日曜出勤をしたり、徹夜をしたことも数え切れないほどあります。しかし、私のような素人がいくら献身しても、ソフト・ハードの進歩に追いつけるはずもなく、サーバー管理から解放された数年前の段階では、メールサーバーもウェブサーバーも機能的には時代遅れになっておりました。とは言え、日常管理を怠るわけにもいかず、15年間くらいのサーバー管理のただ働きは、ユーザーの不満と私の消耗という結果しか生まなかったのではないかと反省しております。もちろん、業務外のサーバー管理ですから、たとえ全教員がメールのサービスを使ったり、学科の広報としてホームページが維持されていたという事実があったとしても、そのことに関して大学や学科から公式に感謝されたことすらありませんでした。
というわけで、数年前に理学部に情報ネットワークシステムが構築された時に、理学部中でもっとも喜んだ一人が、これでようやくサーバー管理業務から開放されると思った私なのでした。
大学が正式にサポートしていない、メールやホームページのサービスを確保するために、私が頼まれもしない出血大サービスをしていたのは、やはりメールアドレスやホームページアドレスのドメイン名が「北海道大学 .hokudai.ac.jp」を持っているべきだと確信していたからです。
ですから、公式にそういうサービスが始まったのならば、足りない能力で無理をしてまで自前のサービスを立ち上げる必要などまったくないと、私は思っておりました。
理学情報システムはさまざまなサービスを提供してくれておりますが、その中でもメール・システムは優れたものです。セキュアな接続を利用しておりますので、世界中(中国はダメだという説もありますが)どこからでもpop、smtp、ウェブメールが使えます。アドレスは****@mail.sci.hokudai.ac.jpです。北海道大学理学部のメールシステムであるということが明示されている権威あるアドレスだと思います。
今年からはやめたのですが、昨年まで私は理学情報システムの委員会として理学部関係の大学院(理学院・生命科学院)に入学してくる学生に、理学情報システムのアカウント登録を勧めるために入学式で説明会を担当していました。その時に強調したことのひとつが、この****@mail.sci.hokudai.ac.jpというアドレスのメールを使うことで、研究者として、そして就活の時に「このアドレスこそが、あなたが北海道大学の理学部という組織に属していることを証明してくれる」ことをお話ししました。
実際に調査したデータがあるわけではないのですが、論文を投稿する時にも、就職活動にエントリーする時にも、****@mail.sci.hokudai.ac.jpというアドレスは、身元をサポートする強い力があるのではないかと感じています。このアドレスからのメールを受け取った相手は、この人が間違いなく北海道大学理学部の関係者であると安心してくれるということはあるのではないでしょうか。
そうだとすると、研究活動や就職活動に(たとえホンのちょっぴりだとしても)プラスの効果があるのではないかと、私は信じています。
最近は、理学部や理学部系大学院に来る前にフリーのメールや、情報処理教育で持たされたメールアドレスなどを使っている学生も多く、今さら新しいメールアドレスはいらないとか、メールは携帯だけで十分ですなどと最初のうちは思っていても、30Mバイトまでの添付書類が可能だったり、もちろん相手に対して明らかに失礼で信頼性を疑われるコマーシャルがはいることもない、オフィシャルなメールは、「研究生活を始めるにしても、就職活動を始めるにしても是非とも使うべきmustなのです」と去年まで、毎年演説しておりました(笑)。また、情報処理教育のアカウントのメールには、.hokudai.ac.jpが入っていますが、大学卒業(大学院進学)とともに無効になってしまいます。
というわけで、今年からはそうした演説をする機会がなくなりましたので、ここに書き留めておくことにしました。
だまされたと思ってもアカウント登録して、オフィシャルなメールアドレスを作っておくと、数ヶ月後には「あ~良かった」と思う機会が必ずやってきますよ(^^)。
我々の生物学教室でも、学科単位でサーバーを立ち上げ、メールとホームページ空間を提供するというサービスを立ち上げました。ハードはなんとか共通の予算で買ってもらうことができても、システムや各種ソフトのインストールはすべてボランティアがやっているところがほとんどだったと思います。その結果、そのボランティアの能力と情熱の注ぎ方の差が、雨後のタケノコのごとく全国の大学に立ち上がったサーバーの、機能や安定感の差となっていたこともまた事実です。
我が生物学科では、大学院生の協力を得ながらも教員としては私がサーバー管理をやっておりましたので、システムダウンの度に、日曜出勤をしたり、徹夜をしたことも数え切れないほどあります。しかし、私のような素人がいくら献身しても、ソフト・ハードの進歩に追いつけるはずもなく、サーバー管理から解放された数年前の段階では、メールサーバーもウェブサーバーも機能的には時代遅れになっておりました。とは言え、日常管理を怠るわけにもいかず、15年間くらいのサーバー管理のただ働きは、ユーザーの不満と私の消耗という結果しか生まなかったのではないかと反省しております。もちろん、業務外のサーバー管理ですから、たとえ全教員がメールのサービスを使ったり、学科の広報としてホームページが維持されていたという事実があったとしても、そのことに関して大学や学科から公式に感謝されたことすらありませんでした。
というわけで、数年前に理学部に情報ネットワークシステムが構築された時に、理学部中でもっとも喜んだ一人が、これでようやくサーバー管理業務から開放されると思った私なのでした。
大学が正式にサポートしていない、メールやホームページのサービスを確保するために、私が頼まれもしない出血大サービスをしていたのは、やはりメールアドレスやホームページアドレスのドメイン名が「北海道大学 .hokudai.ac.jp」を持っているべきだと確信していたからです。
ですから、公式にそういうサービスが始まったのならば、足りない能力で無理をしてまで自前のサービスを立ち上げる必要などまったくないと、私は思っておりました。
理学情報システムはさまざまなサービスを提供してくれておりますが、その中でもメール・システムは優れたものです。セキュアな接続を利用しておりますので、世界中(中国はダメだという説もありますが)どこからでもpop、smtp、ウェブメールが使えます。アドレスは****@mail.sci.hokudai.ac.jpです。北海道大学理学部のメールシステムであるということが明示されている権威あるアドレスだと思います。
今年からはやめたのですが、昨年まで私は理学情報システムの委員会として理学部関係の大学院(理学院・生命科学院)に入学してくる学生に、理学情報システムのアカウント登録を勧めるために入学式で説明会を担当していました。その時に強調したことのひとつが、この****@mail.sci.hokudai.ac.jpというアドレスのメールを使うことで、研究者として、そして就活の時に「このアドレスこそが、あなたが北海道大学の理学部という組織に属していることを証明してくれる」ことをお話ししました。
実際に調査したデータがあるわけではないのですが、論文を投稿する時にも、就職活動にエントリーする時にも、****@mail.sci.hokudai.ac.jpというアドレスは、身元をサポートする強い力があるのではないかと感じています。このアドレスからのメールを受け取った相手は、この人が間違いなく北海道大学理学部の関係者であると安心してくれるということはあるのではないでしょうか。
そうだとすると、研究活動や就職活動に(たとえホンのちょっぴりだとしても)プラスの効果があるのではないかと、私は信じています。
最近は、理学部や理学部系大学院に来る前にフリーのメールや、情報処理教育で持たされたメールアドレスなどを使っている学生も多く、今さら新しいメールアドレスはいらないとか、メールは携帯だけで十分ですなどと最初のうちは思っていても、30Mバイトまでの添付書類が可能だったり、もちろん相手に対して明らかに失礼で信頼性を疑われるコマーシャルがはいることもない、オフィシャルなメールは、「研究生活を始めるにしても、就職活動を始めるにしても是非とも使うべきmustなのです」と去年まで、毎年演説しておりました(笑)。また、情報処理教育のアカウントのメールには、.hokudai.ac.jpが入っていますが、大学卒業(大学院進学)とともに無効になってしまいます。
というわけで、今年からはそうした演説をする機会がなくなりましたので、ここに書き留めておくことにしました。
だまされたと思ってもアカウント登録して、オフィシャルなメールアドレスを作っておくと、数ヶ月後には「あ~良かった」と思う機会が必ずやってきますよ(^^)。
by stochinai
| 2010-03-31 20:30
| 大学・高等教育
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