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なんとベルツノガエルのオタマジャクシが鳴くことが発見された

 最近は人気が高いので、ペットショップなどで見かけることもそれほど珍しくなくなったベルツノガエルですが、なんとそのオタマジャクシが鳴くことが発見されました。
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(CC) by avmaier

 動物学関係の雑誌 Acta Zoologica のオンライン早版に出ています。

Acta Zoologica
Early View (Articles online in advance of print)
Published Online: 26 Feb 2010
Underwater acoustic communication in the macrophagic carnivorous larvae of Ceratophrys ornata (Anura: Ceratophryidae)
Guillermo S. Natale, Leandro Alcalde, Raul Herrera, Rodrigo Cajade, Eduardo F. Schaefer, Federico Marangoni and Vance L. Trudeau


 こちらが問題の「鳴くオタマジャクシ」です。
なんとベルツノガエルのオタマジャクシが鳴くことが発見された_c0025115_20382493.jpg
 論文には声紋が掲載されていますが、それを見ると規則的な音を繰り返していることはわかりますが、いまいちピンときません。
なんとベルツノガエルのオタマジャクシが鳴くことが発見された_c0025115_20391393.jpg
 ありがたいことに、またBBCの EARTH NEWS で解説記事が出ており、そこにオタマジャクシが鳴くところが動画で掲載されています。

Frog tadpoles 'scream' underwater discover scientists

 最初の動画は、水から取り出した後足の生えたオタマジャクシをいじめているところで、ギッギッという感じで短く鳴きます。

 オタマジャクシはあまり水の外に出ることは想定されませんので、水の外に出して「鳴いた」からと言って彼らが生理的に「鳴く」のかどうかは疑問ですが、次の動画はほんの一瞬なのですが、水中にいるオタマジャクシを金属のヘラでつつくと、ギッと言って泳ぎ去るところがとらえられています。

 ベルツノガエルはオタマジャクシも肉食ですが、共食いは見られないということなので、この鳴き声がお互いを食べないようにというコミュニケーションになっているのかもしれないと書いてありました。もちろん、敵に襲われたときにこの声を出すと相手はびっくりするという効果も期待できると思います。

 両生類は200年以上前から研究されていますが、幼生(オタマジャクシ)が鳴くという発見はこれが始めてです。

 文句なしに、おもしろい発見です。
by stochinai | 2010-04-13 20:48 | 生物学 | Comments(0)

日の光今朝や鰯のかしらより            蕪村


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