5号館を出て

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ハナミズキの花びら(総包・総苞)の謎が解けた

 連休の最終日はのんびりということで、自宅のわりと近くにある「百合が原公園」訪問で済ませることにしました。

 百合が原といえばリリートレインです。(と言っても、乗るのはさすがに恥ずかしい。)
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 ただ、なんとなく散策するつもりでいったのですが、そこで衝撃の事実を発見してしまいました。

 発見した相手はハナミズキ。何本かの木があって、満開のものから、咲き始めのものまであったのが幸いしました。こちらが、よく見るハナミズキの花です。
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 前に書いたエントリー「ハナミズキかと思えばヤマボウシ」で書いたように、花びらのように見える部分は萼に当たる総包(総苞)という部分で、ヤマボウシではその先端がとがっているのに対して、ハナミズキではちぎれたようになっていることで簡単に見分けられるのですが、どうしてその違いがあるのか、ちょっと気になっていました。こちらがヤマボウシです。
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 今日見たハナミズキは、その開き具合が各種混在していたので、謎がすべて解けてしまったというわけです。

 こちらが開く前のハナミズキの花です。
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 なんだか、餃子を二つつっくけたような形をしています。

 問題はこの後で、花(総包)が横の方から開き始めるのです。
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 そして、さらに開きます。
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 ここまで見ていただくと、もう説明の必要もないほどだと思いますが、要するにハナミズキの花びら(総包)の先端は、開く前に4枚の総包がつなぎ合わさっていた「のりしろ」のような部分で、それがちぎれるように開くので、最終的に先端の欠けた「花びら」のように見えるというわけなのです。

 ハナミズキの「花」に、なんだか萎縮したように見えるものが多い謎もこれで氷解しました。
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 というわけで、最後のちょっと大判のハナミズキをサービスしておきます。
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 よろしければ、壁紙などにお使いください。
by stochinai | 2010-05-05 23:10 | 趣味 | Comments(0)

日の光今朝や鰯のかしらより            蕪村


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