2010年 05月 11日
SNS的な共有もできる文献整理フリーソフトMendeley
昨日、iPadの話題のところでちょっとだけ触れたMendeleyですが、まだ発展途上なのですがすごいポテンシャルを感じさせられるものなので、ちょっとだけレポートしておきたいと思います。私は、1ヶ月くらい使っているとは言ってもおそらくその機能の2割か3割くらいしか使っていないので、かなり浅薄な「感想」にすぎないことになると思いますので、フリーソフトなのですから私の感想を読んで「なんだ、そんなものか」などど思われる前に是非とも実際にお使いになられることを強くおすすめします。
フリーと言っても、オンラインでも使えますのでまずはこちらでユーザー登録をして、デスクトップで使うMendeleyのソフトウェアをダウンロードして、インストールしてください。

基本的には、そのMendekey Desktopを使って作業することが多くなると思いますので、まずはそちらの説明をしてみます。こちらがすでにいくつか(といっても、もう1500くらい)の論文を放り込んであるDesktopを立ち上げたところです。

左上がフォルダーを表示する窓で、その下に論文の著者が表示されています。フォルダーや著者を選択すると、右の文献リストがたちまち、それらに対応したものに置き換わります。もちろん文献リストは、年代順やタイトル順、著者順などのカラムごとにソートできるようになっています。直感的におわかりだと思いますが、リストの中にあるpdfファイルのアイコンをクリックするとMendeleyDesktopの中にpdfファイルが表示されます。

このpdfファイルの登録が驚くほど簡単で、pdfファイルをズルズルと引っ張っていって、リスト部分の窓部分にドロップするだけです。そうすると、コンピューターの中でpdfファイルへのリンクを作ってくれるとともに、どうやらネットにアクセスしてその論文の書誌情報を集めてくれるようです。(この作業の後で、元のpdfファイルを移動してしまうとリンクが切れて表示できなくなるようなので、注意してください。)
その結果、やったことはpdfファイルを投げ込んだだけなのに、このような書誌情報が自動的に作られます。まずは、アブストラクト。

続いて、いわゆる書誌情報です。

そして、なんと多くの場合には(ダメなこともあるのですが)、論文末にある引用文献リストまでをも自動的に取り込んでくれます。

もちろん、これらの情報はデータとして文献の整理や検索、あるいは論文原稿作成時に駆使できるのですから、感涙ものです。
実は恥ずかしながら私はあの有名なEndNoteというものを使ったことがないのですが、おそらくそれに匹敵するあるいはそれ以上の機能があるのではないかという感じがしました。
おまけに、このMendeleyDesktopは500Mバイトという制約はあるものの、オンラインで複数のコンピューターで同期させながら利用することができるので、複数の人で共有すると論文輪読や論文作成の際の共同作業ができます。(ただし、私は個人で使っているので、この機能は試したことはありません。)そして、ブラウザーモードもありますので、出先から論文リストのチェックなども簡単にできたりします。pdfファイルに書き込んだメモやマーカーなども共有できそうです。
もしも、これでディスク容量の制限がなくなったとしたら、たとえ有料になったとしても一人の人が実際に研究に使う論文がたとえ10000編あったとしても、そのデータベースが簡単に構築でき、世界中のどこからでも利用できるというすごいことになります。現在進行中の急速なハードとネットワークの進歩を考えると、それが決して「夢」などではないことは実感できます。
これは、いわば論文整理のSNSだと言っている人もいます。もちろん、私のように個人で複数のコンピューターを同期させるという使い方でも十分パワフルです。
実は、このMendeleyDesktopはスタンドアローンで使う限り、500Mなどという制限は無視していくらでもpdfファイルを飲み込んでくれますし、どうやらpdf以外の書誌情報は制限を越えたものでもオンラインで共有できる雰囲気なので、とりあえずは使っていこうと思っています。
考えてみれば、まだベータ版なのでこれからどんどん進化していけば、とてつもない業界標準ソフトができあがりそうな気もします。
ともかく、だまされたと思って使ってみてください。現時点でも、大学院の修士課程くらいの研究ならおつりがくるくらいの強力な文献整理ソフトだと思います。
フリーと言っても、オンラインでも使えますのでまずはこちらでユーザー登録をして、デスクトップで使うMendeleyのソフトウェアをダウンロードして、インストールしてください。



その結果、やったことはpdfファイルを投げ込んだだけなのに、このような書誌情報が自動的に作られます。まずは、アブストラクト。



実は恥ずかしながら私はあの有名なEndNoteというものを使ったことがないのですが、おそらくそれに匹敵するあるいはそれ以上の機能があるのではないかという感じがしました。
おまけに、このMendeleyDesktopは500Mバイトという制約はあるものの、オンラインで複数のコンピューターで同期させながら利用することができるので、複数の人で共有すると論文輪読や論文作成の際の共同作業ができます。(ただし、私は個人で使っているので、この機能は試したことはありません。)そして、ブラウザーモードもありますので、出先から論文リストのチェックなども簡単にできたりします。pdfファイルに書き込んだメモやマーカーなども共有できそうです。
もしも、これでディスク容量の制限がなくなったとしたら、たとえ有料になったとしても一人の人が実際に研究に使う論文がたとえ10000編あったとしても、そのデータベースが簡単に構築でき、世界中のどこからでも利用できるというすごいことになります。現在進行中の急速なハードとネットワークの進歩を考えると、それが決して「夢」などではないことは実感できます。
これは、いわば論文整理のSNSだと言っている人もいます。もちろん、私のように個人で複数のコンピューターを同期させるという使い方でも十分パワフルです。
実は、このMendeleyDesktopはスタンドアローンで使う限り、500Mなどという制限は無視していくらでもpdfファイルを飲み込んでくれますし、どうやらpdf以外の書誌情報は制限を越えたものでもオンラインで共有できる雰囲気なので、とりあえずは使っていこうと思っています。
考えてみれば、まだベータ版なのでこれからどんどん進化していけば、とてつもない業界標準ソフトができあがりそうな気もします。
ともかく、だまされたと思って使ってみてください。現時点でも、大学院の修士課程くらいの研究ならおつりがくるくらいの強力な文献整理ソフトだと思います。
by stochinai
| 2010-05-11 20:57
| 科学一般
|
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