5号館を出て

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遺作展

 久しぶりに時計台を間近に見ました。
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 時計台の近くの画廊で、昨年の秋に亡くなった親戚の遺作展があり、今日が最終日でした。
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 地元の新聞でも紹介されていたようです。
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 比較的最近の作品が多いように思われましたが、作品はなかなか本人が「完成」と結論しなかったようで、署名や年代が入っていないものも見受けられました。

 署名と言えば、表記の揺れを発見しました。こちらはヘボン式と言われる英語的表記です。
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 いっぽう、こちらは「日本式」あるいは「訓令式」と言われるいわゆるローマ字表記です。
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 かなり古いもので英語式表記のものがあり、比較的最近のものに日本式表記が使われているのは、彼と中の良かった私の父が日本式ローマ字教育に熱心だったことも関係しているのかもしれません。
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 いずれにしても、私の字に似ているので、ちょっと不思議な感覚にとらわれます。

 部屋は3つ使われていました。
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 この部屋には比較的古い時代の絵があったようです。最近になるにつれ、だんだんと絵が抽象的になり、大きくなってきていますが、それでも数年ごとにがらりと画風が変わり続けたのが彼を特徴づけています。
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 そしてどんなに画風が変わっても描き続けた自画像。
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 ゴッホのひまわりを意識して描いたものかもしれませんが、躍動感では負けていないと思います。
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 これは関係者の間で「伝説」となっていた、パレットです。必要以上に絵の具を出し、使い切らなくても決して洗い流すことなく何十年も使い続けたパレットは、絵の具の「山脈」になっています。
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 これが、あの二度と再現不能な微妙な色の秘密だったのかもしれません。
by stochinai | 2010-05-29 23:10 | 札幌・北海道 | Comments(0)

日の光今朝や鰯のかしらより            蕪村


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