5号館を出て

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企業が配布するインフルエンザウイルス

 あきれてばかりもいられない、恐ろしいニュースです。

 アメリカのオハイオ州シンシナティにあるメリディアン・バイオサイエンス社が、あろうことは悪性のインフルエンザウイルスを世界各地に誤配したと、WHOが警告を発しました。

 ウィルス標本は、同定試験サンプルとして配布したものの中に紛れ込んでいたとのことですが、1957─58年に世界で流行した「アジア風邪」のものです。そのインフルエンザでは、米国で7万人、日本でも7000人以上が死亡しています。

 特に恐ろしいのは1970年代以降にはこのウイルスはほとんど消滅したと考えられているので、それ以降に産まれたヒトには免疫がないということです。そんなところへ、ウイルスが放されたら当時に近い流行が起こっても不思議はありません。医学のレベルや衛生状態が違いますので、何万人もの死者が出るとは思いませんが、厳重に注意する必要があると思います。

 研究用に保存しておいたということはわかるのですが、原爆並みの殺人力をもったウイルスがこんなにあっけなく保存庫から外へ出てしまったということは、遅かれ早かれ起こる事故だったと思われます。

 このウイルスを意図的に戦争やテロに使うことというも考えられますので、核爆弾なみの管理が必要だったのではないでしょうか。

 ウイルス標本の配布先は、米国とカナダを始め、ヨーロッパやアジア、中東、南米など世界18カ国、約4000施設ということですので、間違いなく日本にも入ってきていることと思います。

 情報を隠さないことと、迅速に処理することを望みます。>厚生労働省どの

追記:9時のNHKテレビニュースによると、国内で受け取った機関は9ヶ所だそうです。
by stochinai | 2005-04-13 16:57 | 生物学 | Comments(0)

日の光今朝や鰯のかしらより            蕪村


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