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【連休DVD劇場】 メモリー・キーパーの娘

 日本で未公開だった映画のようですが、DVDを借りてきて見ました。感想を一言で言うと、見て損はない映画だと思いました。

 原作の小説がアメリカで大ヒットして映画化されたもののようですが、劇場用の映画ではなくテレビ映画として放送されたものらしく、ほぼぴったり1時間半に収まっています。

 原作はこちらです。
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 メモリー・キーパーの娘

 英語を直訳したタイトルは全然ダメだという第一印象はさておき、私は寡聞にしてこの小説のことも映画のこともまったく知りませんでしたが、内容はそこそこ裕福な医師の家庭に訪れたあざなえる縄のような幸福と不幸を描いたもので、ある意味非常に「陳腐」な内容です。しかしそれでも、先天性疾患、生き別れた双子、夫婦や親子の複雑な関係などを非常に手際よく、わかりやすく描いたシリアス・ホームドラマとしては、それなりに良くできていると思いました。

 特に、主演のエミリー・ワトソンとおそらく本物の先天性疾患を持ったボランティア俳優の演技が、この映画のすべてを支えていると言っても良く、こうした問題をタブー視することなくそれもテレビ映画という膨大な視聴者を抱えるメディアで映画化したアメリカという国の、ある意味での「懐の深さ」・「健全さ」を感じさせられました。

 同時に、この映画が日本で公開されなかったということも、ある意味での日本の事情(「不健全さ」)を示しているようにも感じました。

 とりあえず短編ですし、見て損のない映画だと思いますのでレンタルビデオ屋さんで借りてごらんになることをお勧めします。映画の冒頭にも出てきますし、ネタバレと言うほどのこともないので書いても良いと思うのですが、テーマになっている先天性疾患はダウン症です。(そういう意味では、やはり一昔前のお話になっていることは意識しておくべきかもしれません。)

 映画そのものは、アメリカの iTunes store でも売っているということでチェックしてみましたが、その値段にびっくりしてしまいました。
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 ご覧になりにくいかもしれませんが、$3.99なのです。今なら300円ちょっとということでしょうか。レンタル料金とほとんど差がない値段で全編が販売されているということは、レンタルビデオに未来がないことの証明のようにも思えます。一方、ガラパゴス日本での状況はどうかということをチェックしてみると、これまた愕然とさせられてしまいました。
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  なんと日本のアマゾンでDVDを買おうとすると、3990円という値段がついています。

 昔、1ドルが200円くらいのレートだった頃に大手代理店を通じて洋書を買ったときに、1ドル450円くらい取られたような記憶があり、大いに憤慨しまた日本の輸入障壁の大きさを感じたものですが、iTuresとDVDの値段の差が10倍もあるという現実を前に、状況はさらに悪化しているのかと衝撃を受けております。

 私、何かとんでもない計算間違いをしていますか?
by stochinai | 2010-07-18 23:04 | 医療・健康 | Comments(0)

日の光今朝や鰯のかしらより            蕪村


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