5号館を出て

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メリー・クリスマス・イブ

 クリスマスイブですので、少しはクリスマスらしいことを思い出そうとしますが、思い出されるのは「戦場のメリークリスマス」くらいなものです。この映画は1983年ということで、もう30年近く前になるのですね。YouTubeにはノーカットのエンディングシーンもあり、それも悪くないのですが、ビートたけしとトムコンティしか出てこないので、ここでは予告編を見ることにしましょう。たけしや坂本龍一、デビッドボーウらィが異常に若いのに改めて驚かされます。



 今年はクリスマスカードを2枚いただきました。1枚は毎年恒例になった、CoSTEPのデザイン担当教員のO津さんからいただいたものです。フルサイズでサービスしましょう。
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 今年は日本でCOP10生物多様性条約締約国会議が開かれたことにちなんで、動物たちを寄せ集めたクリスマスツリーになっています。よくよく眺めると、いろんな童話が織り込まれていたり、鏡餅があったりと、いつもながら眺めていて飽きさせない工夫がたっぷりと盛り込まれています。

 そしてもう1枚は、今年の春の修了式に「SCOPE 生命の楽譜」という絵本を出した修了生のK本さんが作ったものです。
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 さすがにこちらは、分子生物学の研究者らしく、DNA塩基配列がびっしりです。どんな遺伝子の配列かは教えてもらえなかったのですが、きっと自分が決めた配列に違いありません。

 ただし、もちろんここにも「しかけ」があって、塩基配列の間に書かれている「MERRY CHRISTMAS」と「HAPPY NEW YEAR*」はアミノ酸の一文字略号になっていて、もちろん塩基配列もそれに対応するものが並んでいます。ちなみにアミノ酸の一文字表記はすべてのアルファベットが以下のように指定されております。*は読み終わり配列に対応しているようです。
A AlaAlanine アラニン
B Asxアスパラギン酸またはアスパラギン (1)
C CysCysteine システイン
D AspAspartic acid アスパラギン酸
E GluGlutamic acid グルタミン酸
F PhePhenylalanine フェニルアラニン
G GlyGlycine グリシン
H HisHistidine ヒスチジン
I IleIsoleucine イソロイシン
K LysLysine リシン
L LeuLeucine ロイシン
M MetMethionine メチオニン
N AsnAsparagine アスパラギン (2)
P ProProline プロリン
Q GlnGlutamine グルタミン (2)
R ArgArginine アルギニン
S SerSerine セリン
T ThrThreonine トレオニン
U SecSelenocysteine セレノシステイン (3)
V ValValine バリン
W TrpTryptophan トリプトファン
X Xaa 未知またはその他のアミノ酸 (4)
Y TyrTyrosine チロシン
Z Glx グルタミン酸またはグルタミン (5)
 この対応があるということは、人工的な塩基配列を作ることで、アルファベットで書いた文章を遺伝子に埋め込むことができるということです。今は比較的安価に人工DNA断片を作れますので、その配列を埋め込んだ遺伝子を持つ、大腸菌や植物・動物を作ることもできます。もうすでにあるかもしれませんが、これは推理小説のネタに使えそうです。

 さすがに、サイエンスコミュニケーターのカードはひと味違って楽しませてくれます。
by stochinai | 2010-12-24 20:12 | つぶやき | Comments(0)

日の光今朝や鰯のかしらより            蕪村


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