2010年 12月 29日
太陽が描く8の字軌跡
きっかけは、今朝見つけたナショナルジオグラフィックの記事でした。さっそくtwitterでご報告。
09:27 同じ地点で同じ時刻に太陽を観測すると1年かけて8の字の形に位置を変えるアナレンマという現象があるのだそうですが、写真で見ると納得します。ナショジオ Sun Pictures: A Full Year in a Single Frame http://ow.ly/3vslT
これを書いた時点ではまだ日本語の翻訳がウェブに出ていなかったのですが、今は出ています。ナショナルジオグラフィック ニュースの日本語サイトです。
太陽の年間軌道:アナレンマ撮影

合成写真と言ってしまえばそれまでなのですが、この写真を撮る(作る)ためには涙ぐましい努力がいることが解説されています。写真と共に引用させてもらいます。
上のtweetに対して、こんな問題も出されてしまいました。

天文や物理に弱い私としては、ナショジオの記事の解説(概説)で満足していたのですが、ちょっとだけ調べてみましたところ、こんな良い解説がありました。
太陽の描く曲線、アナレンマ
暦と天文の雑学 (http://koyomi8.com/reki_doc/doc_0553.htm)
いろいろと数字が出てくるのですが、とりあえずこの図を見るととてもよく分かった気になれます。図を引用させていただきます。

アナレンマの写真を撮るのがいかに難しいかは、このサイトにも書かれています。

このtweetについている写真を見たら、誰でも跳び上がります。
東山さんの写した「複数のアナレンマを1枚の写真に収めた」写真(こちらで公開しておられますので、こちらに転載するのも許してくださると信じて、「引用」させてください。)m(__)m

世界でたった20人しかいないアナレンマ写真を撮ったという人々の中の、最高峰が日本にいて、しかも我々の雑談に乗ってきてくれるなんて、twitterの力は偉大でした。
こんな写真を撮るなんて、どんなに大変だったかと恐れ入っていたところ、またまたご本人がさらりと撮影方法をtweetで解説してくださいました。

「毎日2時間おきに撮影して、後から晴れた日のデータをあよそ2週間ごとに重ねました」と言っても、それを一年間続けられたのですよ。脱帽して、髪の毛を剃って、頭の皮をはがなければいけないくらいに恐れ入りました。
東山さんのような、超優秀な天体観測研究者が日本にいらっしゃるというだけでも、誇らしいです。
今日はいろいろと勉強させていただきました。
情報を引用させていただいた方々には、ご無礼をお詫びするとともに、深く感謝いたします。
これを書いた時点ではまだ日本語の翻訳がウェブに出ていなかったのですが、今は出ています。ナショナルジオグラフィック ニュースの日本語サイトです。
太陽の年間軌道:アナレンマ撮影

アナレンマは、1年を通して週に1、2度、同時刻、同地点にカメラを設置し、計30~50回シャッターを切る。ハンガリーの古都ヴェスプレームで撮影されたこの画像では、2010年の1~12月の午前10時(現地時間)に、同じ場所から撮影した36枚の画像を合成している。また、別の時間帯に同じ場所から撮影した1枚の画像が、地上の前景としてデジタル合成されている。最初に見たときには、UFOの写真のような何とも言えない不思議な感覚に襲われたものです。そして今まで、太陽が夏と冬では日の出の時間も出る位置も、そして南中の高さも違いますから、なんとなく楕円軌跡を描いているのではないかと思い込んでいたのですが、実は8の字だったというのは新鮮な驚きでした。
上のtweetに対して、こんな問題も出されてしまいました。

太陽の描く曲線、アナレンマ
暦と天文の雑学 (http://koyomi8.com/reki_doc/doc_0553.htm)
いろいろと数字が出てくるのですが、とりあえずこの図を見るととてもよく分かった気になれます。図を引用させていただきます。

一口に「一年間、毎日同じ時刻に太陽の位置を記録する」といいましたが、考えてみるとこれはなかなか根気のいる仕事。その上、雨や曇りの日には記録をとることが出来ませんから、日本のように雨の多い国では、余程幸運に恵まれなければ不可能なことです。また、ナショジオのページにもすごいことが書いてありました。
時間帯や精度などの問題から、アナレンマの撮影は困難をきわめる。天体写真撮影に関するWebサイト「The World At Night(TWAN)」の設立者、ババク・タフレシ氏によると、成功したのは世界中でたった20人しかいないという。ところが、ところがです。続いて、こんなtweetが飛び込んできました。

東山さんの写した「複数のアナレンマを1枚の写真に収めた」写真(こちらで公開しておられますので、こちらに転載するのも許してくださると信じて、「引用」させてください。)m(__)m

こんな写真を撮るなんて、どんなに大変だったかと恐れ入っていたところ、またまたご本人がさらりと撮影方法をtweetで解説してくださいました。

東山さんのような、超優秀な天体観測研究者が日本にいらっしゃるというだけでも、誇らしいです。
今日はいろいろと勉強させていただきました。
情報を引用させていただいた方々には、ご無礼をお詫びするとともに、深く感謝いたします。
by stochinai
| 2010-12-29 23:37
| 科学一般
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