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18年ぶりの大スーパームーン満月

 満月は明後日ですが、明日は月が18年ぶりに地球に接近する日で「supermoon スーパームーン」と呼ばれる大きな月が見えるということです。
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 (C) photoXpress )写真は今日のものではなく、イメージです。)

 "Supermoon": Biggest Full Moon in 18 Years Saturday (ナショナルジオグラフィック)

 ちょっとくらい接近したからといって、月が大きく見えるものかと疑ってしまいますが、上の記事によると「普通の月よりも20%明るく、15%大きい about 20 percent brighter and 15 percent bigger than a regular full moon」というのですから、意外と差は感じられるのかもしれません。

 NASAがYouTubeで配信しているビデオを見ると、良くわかります。



 Super Full Moon (NASA SCIENCE NEWS)

 ビデオを見ると、地球の周りを回る月の軌道が必ずしも一定ではないので、近地点や遠地点にあるときの月と地球の距離が少しずつ変化するのだそうです。そういうわけで、時折「大接近=スーパームーン」という現象が起こることになり、最近では、1955年、1974年、1992年、2005年に観測されていますが、今年のものは18年ぶりの近さだということです。
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 写真に撮ってみると、確かに月の大きさが変わっていることははっきりとわかります。
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 このくらい大きさが違って、しかも明るさもグンと明るいということなら、ぱっと見で随分違った印象を受けるかもしれません。

 ところで、スーパームーンで満月になる時には普段よりも大潮が大きくなります。津波被災地の皆さんにはバッドニュースですが、確かに今日のニュースでも(スーパームーンには言及していないようですが)大潮に注意しましょうと言っています。また、実はスーパームーンと天変地異を結びつける迷信がたくさんあって、地震や洪水が起こると言われたりもするようですが、根拠も証拠もないそうですので飛びつかないようにしましょうね。

 被災地に大きな月が赤々と昇るという光景は必ずしも美しいとも言えないものになりそうですが、被災された皆さんは大きな月を復興への応援だと思って元気を出していただければ、と思います。
by stochinai | 2011-03-18 23:55 | 科学一般 | Comments(0)

日の光今朝や鰯のかしらより            蕪村


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