5号館を出て

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マスコミはなぜダメか (第1回)

 列車脱線事件ですっかり忘れ去られてしまったような感がありますが、4月21日に東大阪市の公園で幼稚園児の頭をハンマーで殴った少年の供述が24日のニュースになっています。

 テレビや新聞、ネットのマスコミ報道のすべてがほとんど同じ内容で、警察発表の受け売りそのままなのですが中身が笑わせます、というか笑えないほどいい加減だと思えます。きちんと自分の足で取材して書いた記事だとは、とても考えられません。

 殺人計画についての供述として「きっかけはネットで子どもの焼死体の画像を見て興奮し、人間の死体や殺人に興味を抱いたことだった」と報道されています。供述ですから、警察発表ですよね。

 ここでのキーワードは、ネットです。これが、小説や映画や週刊誌や漫画やテレビではないのは、それらがもはや時代の病理の象徴にはならないからだと思われます。たとえ少年があやしげな本をいろいろ読んでいたとしても、やはりネットがきっかけにならなければならないのでしょう。

 時代によって、犯罪のきっかけとなるのは、その内容ではなく単なるメディアとしての、小説であり、映画であり、週刊誌であり、漫画であり、テレビであるとされてきました。今は、ネットが悪を運ぶ道具でなければならないというのが警察の立場のようです。そして、その思いこみが真実であるかのごとく無条件にばらまく役割を与えられているのがマスコミです。

 情けない記事だと思います。紙よりも薄い、空虚な記事を書くのは何のためなのかと思います。

 さらに、少年を悪人に育てたのもネットだということです。「少年の中3時の同級生は『(少年は)インターネットにある殺人に関するサイトをよくみていた』と話した」のだそうです。やはりここでも、キーワードはインターネットです。

 犯罪を誘発するキーワードは時代によって、任意に取り換えられます。ちょっと前なら携帯だったかもしれません。出会い系サイトが、すべての犯罪のきっかけであるかのごとくに報道されていた時代もあったような記憶もあります。

 逆に、少年は10冊もの大学ノートに文章を書きためていたようです。この少年が、犯罪者ではなく小説で賞を取りでもしたら、こちらが注目されたことでしょう。「中学生の頃から大学ノートに文章を書きためる文学少年だった」という記事が書かれたのかもしれません。いずれにしても、意味のない定型句を並べただけです。

 誰が書いても同じきじになるような警察発表を、そのまま右から左へと流しているだけの金太郎飴マスコミが、「なにかおもしろいことないか」とキョロキョロしている現代人から相手にされなくなっているのは、この記事を見るだけでもよくわかります。

 マスコミ再生の鍵も、ここいらにあるはずだと思うのですが、、、、。

#なお、今のところ第2回を書く予定はありません(^^;)。
by stochinai | 2005-04-27 22:19 | つぶやき | Comments(0)

日の光今朝や鰯のかしらより            蕪村


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