2011年 06月 28日
RICOHの「斜め補正」技術
昨日から始まった片桐先生の遺作展ですが、昨日はカタログ作りも兼ねて、すべての絵をカメラに収めてきました。
絵は額に収められており、写真を撮るためではなく、人が肉眼で鑑賞することを想定して設置されています。また、すべての絵はガラスで覆われた状態です。このガラスに、天井の照明をはじめ、正面にいる人や室内が映り込むため、この状態で写真を撮るには偏光フィルターでもないと至難の業です。
少しでも絵がよく見えるようにと角度をつけて写真を撮ると、たとえば今は総合博物館になっている理学部の建物を描いた「北大キャンパス・早春」という絵はこんなふうに掲示されています。
それをなるべく絵が大きくなるように、そして余計なものがガラスに反射しないように撮ろうとすると、こんな角度になってしまいます。
斜めから撮ったものだと思えばこれはこれでいいとも言えるのですが、私の使っているRICOHのCX3には「斜め補正」というプログラムが内蔵されています。
斜め補正技術-斜め方向からカメラで撮影して歪んだ四辺形の被写体画像を、正面から撮影したかのように自動的に補正する技術
原理はさておき台形になって写ったものでも、もとの長方形に戻してくれるのです。
上の写真に「斜め補正」を適用すると、こういう写真が作られます。
写真の腕はさておき、この機能はこういうときに威力を発揮してくれます。
もう一枚だけ、お見せします。「旧講堂」という古河講堂を描いた絵です。
これを斜めから撮影したものです。
修正しました。
どうでしょうか。ガラスに写りこんだものを消すことこそできませんが、使い方を工夫すればなかなかの強力なツールになりそうです。
外枠が完全に撮影されていないときには、額縁までトリミングしてくれるところも、なかなかすごいものです。人工頭脳を感じます。
絵は額に収められており、写真を撮るためではなく、人が肉眼で鑑賞することを想定して設置されています。また、すべての絵はガラスで覆われた状態です。このガラスに、天井の照明をはじめ、正面にいる人や室内が映り込むため、この状態で写真を撮るには偏光フィルターでもないと至難の業です。
少しでも絵がよく見えるようにと角度をつけて写真を撮ると、たとえば今は総合博物館になっている理学部の建物を描いた「北大キャンパス・早春」という絵はこんなふうに掲示されています。
斜め補正技術-斜め方向からカメラで撮影して歪んだ四辺形の被写体画像を、正面から撮影したかのように自動的に補正する技術
上の写真に「斜め補正」を適用すると、こういう写真が作られます。
もう一枚だけ、お見せします。「旧講堂」という古河講堂を描いた絵です。
外枠が完全に撮影されていないときには、額縁までトリミングしてくれるところも、なかなかすごいものです。人工頭脳を感じます。
by stochinai
| 2011-06-28 20:20
| 科学一般
|
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