2011年 07月 16日
原子力機関車を想像したSLの復活番組
全部を見たわけではないのですが、先ほどNHKで山田洋次監督のNHKスペシャル「復活 ~山田洋次・SLを撮る~」を見ました。
JR東日本による蒸気機関車C6120の復活までの記録なのですが、SLの原理を見ていると否応なく原子力発電の原理との共通性が目につき、どうして「原子力SL」が出なかったのかが不思議に思われるほどでした。原発もSLもお湯を沸かして、水蒸気の圧力を動力としているところはまったく同じですから、蒸気機関車が電気機関車に移行する前に原子力発電が小型化されることになれば、原子力SLの登場はそれほど違和感のある発想ではありません。
ただし一方は人力で一所懸命石炭を投入しながらお湯をわかしているのに対して、もう一方は核分裂の際に出る発熱を抑えに抑えてようやくお湯をわかすのに利用できるという違いが際立ちます。
石炭SLでは石炭がなくなるともう熱を供給することができなくなってSLは走り続けることが出来なくなるのに対して、原子力SLでは発熱が暴走を始めると水はすべて水蒸気となって消失し、たちまち空焚き状態になってしまうという違いがあります。
いずれにしてもSLは分かりやすいテクノロジーですし、それによって作られた姿はなんとも言えずカッコよく美しいものです。こちらはある撮り鉄の方のブログからお借りしたこの番組に登場したと思われるC6120の写真ですが、実に美しいものです。
それに対して、機能のすべてを外からはうかがい知ることのできないように隠してしまった原子力発電所を「カッコイイ」と感じることは難しいものです。
泊原発、Wikipediaより
さて札幌は昨日今日と涼しい日々が続いており、今日は一日雨でしたが最高気温が20.6℃、最低気温が18.3℃と肌寒いほどの一日でした。連日、真夏日がニュースになっていることが今ひとつピンとこない北海道です。
庭ではドクダミやシャクナゲが盛りを迎えています。
いずれも、本州ならば春から初夏の花ですよね。
なんだかこのまま夏がこずに秋になる不安すら感じてしまう北海道でした。
ただし一方は人力で一所懸命石炭を投入しながらお湯をわかしているのに対して、もう一方は核分裂の際に出る発熱を抑えに抑えてようやくお湯をわかすのに利用できるという違いが際立ちます。
石炭SLでは石炭がなくなるともう熱を供給することができなくなってSLは走り続けることが出来なくなるのに対して、原子力SLでは発熱が暴走を始めると水はすべて水蒸気となって消失し、たちまち空焚き状態になってしまうという違いがあります。
いずれにしてもSLは分かりやすいテクノロジーですし、それによって作られた姿はなんとも言えずカッコよく美しいものです。こちらはある撮り鉄の方のブログからお借りしたこの番組に登場したと思われるC6120の写真ですが、実に美しいものです。
さて札幌は昨日今日と涼しい日々が続いており、今日は一日雨でしたが最高気温が20.6℃、最低気温が18.3℃と肌寒いほどの一日でした。連日、真夏日がニュースになっていることが今ひとつピンとこない北海道です。
庭ではドクダミやシャクナゲが盛りを迎えています。
by stochinai
| 2011-07-16 23:47
| 科学一般
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