5号館を出て

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子育てを支援する保育士さん

 札幌市や道内で複数の保育園を経営しているだけではなく、病院や企業内にもたくさんの保育園を運営している地域密着型保育園が開催する合同運動会を見てきました。
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 さすがに参加者が多いということで会場はあの真駒内アイスアリーナです。今の正式名称は「真駒内セキスイハイムアイスアリーナ」ということで、セキスイハイムが命名権を持っているようです。名前のとおり、冬場はスケートリンクとして国際フィギュアスケート大会なども行われるのですが、夏場は室内アスレチック競技場として使われています。1972年の札幌冬季オリンピックのために作られたところですので、竣工からもはや40年以上も経っており、さすがに設備の老朽化を感じさせられました。昔はオリンピックマークがついていたはずですが、と思っているとWikipediaに書いてありました。
2007年 北海道セキスイハイムが命名権を買収し、「真駒内セキスイハイムアイスアリーナ」となる。それに伴い3月下旬、日本オリンピック委員会(JOC)が「商業目的の色合いが濃くなる」と、入口上部に開館以来掲げられ続けてきたシンボルの五輪マークの撤去を命じたため、現在はオリンピックで使用された施設にも関わらず、五輪マークがはずされたままとなっている。
 なるほど、そういうわけだったのですね。オリンピック委員会の商業主義批判はよく聞くところですが、その委員会がこのような硬直した形式主義を強調するというのも皮肉なものです。

 話が横道にそれました。さすがに、ひろい会場ですのでたくさんの参加者と観客にもかかわらず、会場は余裕たっぷりです。
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 それでも、午前の部の最後に父兄も参加した合同演技の時には、アリーナが狭く感じられるほどになりました。
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 感じたのは、保育園では園児の数に比べて、保育士さんの数がたいへんに多いということです。確かに、聞き分けのない小さな子供たちの相手をするには、理想的には園児2-3人に対して保育士さんが1人だと感じられるくらい大変な仕事だと思います。そう考えると、実は保育士さんは全然足りていないのではないかと感じられます。

 共働きの若い両親の子育てを支援する存在として、保育士さんの重要性は大変なものだと思います。たとえ金銭的な支援が得られたとしても、安心して子供を預けられる保育園がなければ、若い両親が社会に出て働いて貢献するということもママなりません。

 もっともっとたくさんの保育士さんが満足できる条件で働ける場を確保することで、若い人達の働く場が確保されるとともに、若い両親の子育ての支援にもなるという一石二鳥になる保育士さんの大量雇用を政策としている政党はあるのでしょうか。

 少子化ということは、子供を持つ親の数が少ないということで、それはとりもなおさず子育て支援が選挙の票につながらないということにもなり、選挙の事しか考えられない政党は頼りにならないということになるのかもしれません。子育ては個々の親の個人的利益につながるというような考えでいる限りこの問題の解決は難しいと思いますが、昔のように「子供は国の宝」あるいは「子供は地球の宝」という考え方が戻ってくることを期待したところです。

 ところで、さすがに若い子供の親御さんの中には、ファッション雑誌から抜けだしてきたようなカッコイイ方があちこちに見出されたことも、本日驚いたことのひとつでした。
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 この方々などは、ほんとうにファッション雑誌から抜けだしてきたような格好と身のこなしでした。

 勉強になりました。
by stochinai | 2011-10-08 22:53 | 教育 | Comments(0)

日の光今朝や鰯のかしらより            蕪村


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