2011年 10月 18日
10月18日のイチョウとFUKUSHIMAプロジェクト
今日は寒くなりました。4時過ぎの最低気温が5.2℃、最高気温が6時頃で9.1℃です。このくらい寒くなると、イチョウも色づいてくれるのではないかと、火曜日の定例観測に行ってみましたが、あまり進んでいません。
火曜日の観察を初めて2週間経ちましたが、やはり今年は遅いような気がします。
上の写真に右手中央部付近に見えるのですが、2週間前に写真を撮った木の反対側にある一本だけは完全な黄葉になっておりました。
全部がこんな風になるにはあと10日から2週間はかかるかもしれません。
というわけで、今日は北海道ではなく福島に思いを馳せることにしました。「FUKUSHIMAプロジェクト」をご存知でしょうか。
お恥ずかしいことながら、私は先週、初めて知りました。
サイトの冒頭にこう書かれています。 理系・文系の研究者、企業関係者などがよってたかって今回の事故を検証し、報告書を書いてくれるというのです。普通ならばこうした「冷静な立場」からの報告書は政府からの補助金を得て、大学などの研究者が書くことが多いのですが、今回は政府すらも第三者ではないと感じている人が多いと思いますが、このプロジェクトのメンバーもそのように感じたのか政府の補助金ではなく、我々個々人からの寄付でその作業を行おうとしています。趣意書にはこう書かれています。
委員会の方々は、すでに何らかの職を持っておられる方で、ボランティア活動としてあるいは研究活動の一貫として報告書の作成に携われる、ある意味では余裕のある方々です。しかし、自分の生活は維持することができても、その外側にある今回のプロジェクトのようなことをやろうとするにはやはりそれなりの資金が必要になります。もちろん場合によってはその報告書を販売することで資金を回収し、場合によっては収益を上げることも可能だとは思いますが、今回のプロジェクトでは「委員会は本プロジェクトを無報酬で遂行し、印税も受け取らない」と宣言しています。
ここまで言われたら、報告書を読みたい我々としては寄付を出す側になるのが「筋」だと感じました。
というわけで、本日寄付をしてきました。郵便局のATMを使うと、手数料無料で寄付ができます。1回か2回分のお酒や食事を我慢するだけで、非常に質の高い原発事故の報告書が読めると思えば、安いものです。
私はこのプロジェクトの方々となんの関わりもない人間ですが、この記事をお読みの皆さんも100円でも1000円でも構いませんから、余裕がありましたら寄付をお願いしたいと思います。
寄付が十分に集まったら、おそらくこの報告書は無料で公開されることでしょう。
それもなんだか痛快だと思います。
よろしくお願いします。
上の写真に右手中央部付近に見えるのですが、2週間前に写真を撮った木の反対側にある一本だけは完全な黄葉になっておりました。
というわけで、今日は北海道ではなく福島に思いを馳せることにしました。「FUKUSHIMAプロジェクト」をご存知でしょうか。
サイトの冒頭にこう書かれています。
福島第一原子力発電所の事故を、第三者の立場から調査、分析する。結果を書籍やウェブを通じて発表し、そこから得られる教訓を後世に伝える。これが本プロジェクトの目的です。この目的を達成するため、プロジェクトの活動に賛同いただける方からの寄付金を募ります。私は、11月に刊行が予定されている、この報告書を読みたいと思いました。
書籍を刊行するのになぜ寄付が必要なのか。まずこれについて説明させてください。
福島第一原子力発電所事故の調査・分析には大きな障害があります。一つは、原発には巨大な利権が付随していること。それが真実を見難くしています。真実に最も近寄れるのは利権の当事者たちです。真実が真実として伝えられているという保証はありません。事実、こうした疑念を抱かせるに十分な事象が、幾度となくメディアに取り上げられています。さらにいえば、メディアがどれだけ情報を正確に把握し、適切に解釈しているのか。そういう疑問もあります。
こうした状況下、国や東京電力が主導するかたちでの原発事故調査レポートが作成されるでしょう。また多くの有識者がこれをテーマに書籍を刊行するでしょう。けれども、前者に関しては主導者・資金提供者の意向がそこに投影される可能性を否定できません。後者に関してはその内容が市場原理(本が売れるか売れないか)に左右されます。
そのような呪縛から逃れ、利権に関係のない第三者の立場から真実に迫る。その結果を多くの方に知っていただくために、書籍の価格を可能な限り低く設定する。この目的を果たすために、寄付をお願いして活動資金を確保したいと私たちは考えました。
委員会の方々は、すでに何らかの職を持っておられる方で、ボランティア活動としてあるいは研究活動の一貫として報告書の作成に携われる、ある意味では余裕のある方々です。しかし、自分の生活は維持することができても、その外側にある今回のプロジェクトのようなことをやろうとするにはやはりそれなりの資金が必要になります。もちろん場合によってはその報告書を販売することで資金を回収し、場合によっては収益を上げることも可能だとは思いますが、今回のプロジェクトでは「委員会は本プロジェクトを無報酬で遂行し、印税も受け取らない」と宣言しています。
ここまで言われたら、報告書を読みたい我々としては寄付を出す側になるのが「筋」だと感じました。
というわけで、本日寄付をしてきました。郵便局のATMを使うと、手数料無料で寄付ができます。1回か2回分のお酒や食事を我慢するだけで、非常に質の高い原発事故の報告書が読めると思えば、安いものです。
私はこのプロジェクトの方々となんの関わりもない人間ですが、この記事をお読みの皆さんも100円でも1000円でも構いませんから、余裕がありましたら寄付をお願いしたいと思います。
寄付が十分に集まったら、おそらくこの報告書は無料で公開されることでしょう。
それもなんだか痛快だと思います。
よろしくお願いします。
by stochinai
| 2011-10-18 19:37
| 札幌・北海道
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