2011年 10月 20日
焼けていく山の端
だんだんと寒さにも慣れてきました。朝晩どんなに寒くても、昼間に暖かい太陽が出てくれると陰鬱な気持ちにならずにすみます。昨日今日と続いたこの天気は明日も続きそうですが、明後日からはくずれそうです。気温もどんどん下がり来週水曜日頃には初雪が見られるかもしれません。
朝日も夕日もどんどん秋から冬へと向かっていることを感じさせてくれるパターンが多くなってきています。
こちらが今日の夕日です。
ちょっと乱れてはいますが、秋らしい筋雲だと思います。
山に沈もうとしている太陽は、少し厚くなった低い雲に遮られて乱反射しています。
こちらは太陽が山に隠れた後です。
いい色に焼けた空に、筋雲が踊っています。
ちょうどこの頃、文科省が主催している原子力損害賠償紛争審査会(第15回)がUstream中継されていたので流していたのですが、3つ目の議題になっている自主避難をした人への賠償を考えるために呼ばれた参考人の方の意見を聞いていると胸が痛くなりました。
自主避難されている方の中には、たくさんの引き裂かれた家族がいらっしゃるようで、ご主人が残り妻子が避難しているという方々の、経済的、精神的、社会的負担はそれはそれはたいへんなものだと思い知らされました。それにもかかわらず、賠償側や紛争審査会の中では「自主避難をしている家庭は経済的に裕福なケースが多いし、避難しなくても良いと判断される(誰が判断するのか?)場合も見受けられるので、避難勧告を受けて避難した人などとは、賠償に差をつけるのが当然」というような声があるとのことで、参考人の方だけではなく、私も思わず頭に血が登ってしまいました。でもまあ、こういうところで、こういう連中に審査させると、やたらと時間がかかる上に、冷血な線引きをされてしまうことは明白だと思うので、審査会などに「お願い」していても埒があかないという予感がしました。
ここはもう、国民的運動を盛り上げ、東電をさかさまにしても鼻血も出ないくらいにまで絞り上げなければ、絶対に納得できる賠償などは出てこないだろうと感じられます。東電を潰しても、納得などできないかもしれませんが、少なくとも社会はほんのちょっと変わるかもしれません。
というイライラも、ほんの一瞬ですがこの燃える夕焼けが癒してくれます。
福島から北海道に避難してきている親子の方がたくさんいらっしゃるようで、どなたも口をそろえて「北海道はとても暖かく迎え入れてくれた」という感謝の言葉を述べておられれました。悪い気持ちはしませんが、実際にはほとんどなにもしてあげられていないだろうと反省しつつ中継を見終わりました。
東北から北海道へは過去なんども大規模入植がありました。今回もそれを考えても良いのかもしれません。
ともかく、場所を換えてやり直すしかないのが原発事故だと思います。泊が壊れたら北海道も終わりですが、とりあえず北海道に避難してきて、泊を廃炉にして一緒にやり直しませんか。
朝日も夕日もどんどん秋から冬へと向かっていることを感じさせてくれるパターンが多くなってきています。
こちらが今日の夕日です。
山に沈もうとしている太陽は、少し厚くなった低い雲に遮られて乱反射しています。
こちらは太陽が山に隠れた後です。
ちょうどこの頃、文科省が主催している原子力損害賠償紛争審査会(第15回)がUstream中継されていたので流していたのですが、3つ目の議題になっている自主避難をした人への賠償を考えるために呼ばれた参考人の方の意見を聞いていると胸が痛くなりました。
自主避難されている方の中には、たくさんの引き裂かれた家族がいらっしゃるようで、ご主人が残り妻子が避難しているという方々の、経済的、精神的、社会的負担はそれはそれはたいへんなものだと思い知らされました。それにもかかわらず、賠償側や紛争審査会の中では「自主避難をしている家庭は経済的に裕福なケースが多いし、避難しなくても良いと判断される(誰が判断するのか?)場合も見受けられるので、避難勧告を受けて避難した人などとは、賠償に差をつけるのが当然」というような声があるとのことで、参考人の方だけではなく、私も思わず頭に血が登ってしまいました。でもまあ、こういうところで、こういう連中に審査させると、やたらと時間がかかる上に、冷血な線引きをされてしまうことは明白だと思うので、審査会などに「お願い」していても埒があかないという予感がしました。
ここはもう、国民的運動を盛り上げ、東電をさかさまにしても鼻血も出ないくらいにまで絞り上げなければ、絶対に納得できる賠償などは出てこないだろうと感じられます。東電を潰しても、納得などできないかもしれませんが、少なくとも社会はほんのちょっと変わるかもしれません。
というイライラも、ほんの一瞬ですがこの燃える夕焼けが癒してくれます。
東北から北海道へは過去なんども大規模入植がありました。今回もそれを考えても良いのかもしれません。
ともかく、場所を換えてやり直すしかないのが原発事故だと思います。泊が壊れたら北海道も終わりですが、とりあえず北海道に避難してきて、泊を廃炉にして一緒にやり直しませんか。
by stochinai
| 2011-10-20 19:51
| 札幌・北海道
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