5号館を出て

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北海道大学からの贈り物 GiFT

 サステナビリティ・ウィークといいながら、今年は9月から12月までの長期間にわたって、北海道大学では「持続可能な社会」の実現をテーマにしたシンポジウムや講演会、ワークショップや展示が集中的に行われています。2008年のG8北海道洞爺湖サミットに合わせて2007年から「サステナビリティ・ウィーク」が始まっています。私はサミットが終わるとともに、このイベントも終わるのかと思っていたのですが、なんともう4年目になります。

 サステナビリティ・ウィークの歩み

 先日我々が主催して行った「GMどうみん議会」も、サステナビリティ・ウィークの行事として認定してもらっています。というわけで関連行事はたくさんあるのですが、昨日24日にオープニング・セレモニーが行われたようなので、今週と来週がコア・ウェークということでしょうか。

 あまりにもたくさんのイベントがありますので、いったいいつどれに参加したら良いのかと悩まれる方も多いと思います。手当たり次第に参加するほど暇のある方はほとんどいないでしょうし、並行して開催されているものもあるので、そもそも全部に参加することは不可能のようです。

 このサステナビリティ・ウィークは北海道大学の研究活動を一般の方々に紹介するということを目的にしているものが多いことを考えると、参加する側としては北海道大学ではどんなことがどんな人によって研究されており、それが我々地球の未来にどのように役に立つのかを知りたいという方も多いのではないでしょうか。そういう意味で、今週末の日曜日30日に開かれるGiFT2011はいかがでしょうか。
北海道大学からの贈り物 GiFT_c0025115_18233796.jpg
 2011年10月30日(日) 13:00~18:00 (開場12:30) と長丁場ですが、日曜日の午後をここで過ごすのも悪くないかもしれません。

 文系・理系を問わず北海道大学を代表する12名の若手研究者が、一人15分という限られた時間で、自分たちが行なっている研究を紹介し、それがいかに地球の未来を救ってくれるのかを考えさせてくれます。
私たちが直面しているエネルギー問題、食糧不足、自然環境の劣化など、どれを解決するにもいろいろな分野の専門家の協力が欠けません。持続させるに足る社会をどのように作るか、自然の恵みをこの先もずっと受けていくにはどうしたらよいか、常に考えている北海道大学の12人の研究者が、世界が抱える重要課題についてメッセージを送ります。
 皆さん最前線におられるバリバリの研究者ですから、話の内容は最先端ですが、それを専門家以外の一般市民、大学生あるいは北大進学を検討している高校生の皆さんなら十分についてこれると期待しておきましょう。

 序盤の中身は、氷河の話、トリが運ぶインフルエンザウイルスの話、森林の話、戦争の話、があります。

 中盤が、森の復活の話、未来のエレクトロニクス技術の話、「後進国」での栄養と健康の話、そして高齢者を支える社会づくりの話が続きます。

 最後のパートは、未来の水産業の話、水処理と健康の話、ゴミを宝にかえる循環システムの話、そして市民が参加する新しい政治の話が提供されます。

 もちろん、これで北海道大学のすべてがわかるわけではありませんが、ひとつの会場に座っているだけでこれだけ幅広い北大の「カタログ」を見ることができる機会はそうそうあるものではないという意味で、是非ともチェックしておいてください。

 pdfファイルになったプログラムはこちらにあります。

 天気が良ければ、ちょっと早めに北大にきて見頃になったイチョウ並木を散策してから並木を抜け、落ち葉の舞い散るエルムの並木を北へ歩いて高等教育推進機構(旧教養部)の大講堂へお集まりください。
北海道大学からの贈り物 GiFT_c0025115_1848286.jpg
 天気が悪い場合とか、あるいは札幌まではとても行けないという方もご安心ください。イベントの様子はUstreamで中継されます。当日アクセスしてください。

GIFT2011 -Global Issues Forum for Tomorrow
http://www.ustream.tv/channel/sw2011

by stochinai | 2011-10-25 18:50 | 札幌・北海道 | Comments(0)

日の光今朝や鰯のかしらより            蕪村


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