2011年 10月 30日
Kinoppyを使ってみた
使うかどうかはさておき、電子書籍の販売サイトは無料で登録できるものについては片っ端から登録していいます。その割には、あまり電子書籍として購入しているものが増えてこないのは、やはり値段と使いやすさの折り合いに、私個人として納得できるものが少ないからだと思います。
紀伊国屋の電子書籍サイトKinoppyは随分前から登録している記憶がありますが、お金を出して本を購入したことはありませんでした。それが、先日PCで読む電子書籍リーダーKinoppyのバージョンアップのお知らせメールがきて、それに対応した際に、あの「もうダマされないための「科学」講義(光文社新書)」が、書籍版が798円のところ電子版が599円で販売されていたので、ソフトの使い心地のチェックも兼ねて購入してみました。

結果的には(もう少し安くなってもいいだろうとは思いますが)とても満足しました。
まずは、このKinoppyの姿勢です。
そもそも文庫や新書といったものは、読むシチュエーションを制約されたくありませんので、この対応はとてもうれしく感じました。その結果わかったことは、pdfファイルではない「本当の電子書籍」というものは、ハードやリーダーソフトによって、読む際の印象が大きく変わるということでした。
まずは見比べてみてください。PCのKinoppyでこの本を読む時には、T-Timeというボイジャー製のリーダーが起動することがわかりました。(文庫の時には「ブンコビューア」というものが起動するらしいです。)こちらがそのウィンドウです。

なんとなく新書っぽく表示されていますが、もちろん電子書籍ですから横書きにすることもできます。

こちらの方がなんとなく読みやすい感じですね。
そして、iPod touchではこんなふうです。

フォントの品質が格段に良いことがわかりますが、さすがに画面が小さいですから、このくらいがせいぜいでしょう。
一方、画面がちょっと大きいandroidのLifeTouch NOTEでは、かなり書籍版の新書サイズに近い表示になることがわかります。

最後はiPadですが、まずは縦に表示させてみました。

画面が広い分、たっぷりと表示させることができます。これはもはや新書サイズではありません。かなり読みやすくなります。

余裕があるので、iPadを横向きにして、2ページ表示させると見開きの新書のイメージになります。これでも十分実用的なのですが、老眼の目にとっては文明の利器の長所を生かしたいと思いました。
そして、結論的に到達した表示がiPadのこの表示です。横書きにしました。

ものすごく楽になりました。普通に文庫本を読む3倍くらいの速さで読めたような気がします。
このような使い方ができる電子書籍なので、有形の書籍版と同じ値段でも購入しても良いという気分にもなりますが、流通の実態を知っている以上、これらが同じ値段で販売されることに対する心理的抵抗はまだまだあります。
というわけで、そこそこのレベルで値段に差がついていさえすれば、もう電子書籍以外はいらないというのが正直な感想です。
紀伊国屋さん、Good Jobです。
紀伊国屋の電子書籍サイトKinoppyは随分前から登録している記憶がありますが、お金を出して本を購入したことはありませんでした。それが、先日PCで読む電子書籍リーダーKinoppyのバージョンアップのお知らせメールがきて、それに対応した際に、あの「もうダマされないための「科学」講義(光文社新書)」が、書籍版が798円のところ電子版が599円で販売されていたので、ソフトの使い心地のチェックも兼ねて購入してみました。

まずは、このKinoppyの姿勢です。
マルチデバイス対応=多様な端末に対応、という意味ですが、紀伊國屋書店の電子書籍のマルチデバイス対応とは、「電子書籍を一度購入すれば、多様な端末で再購入なしに再ダウンロードできること」が特長となっています。私の場合、購入はデスクトップPCから行い、最初のダウンロードもそこから行いました。その後、iOS5のiPod touch、androidのLifeTouch NOTE、そしてiOS5の初代iPad、おっとそれにノートPCと、それぞれにKinoppyというリーダーアプリをインストールして、(もちろん)ログインしさえすれば自動的に買った本もダウンロードされてくるという仕様にとても満足しました。
スマートフォンやタブレットを買い替えたり、本棚から誤って削除してしまったりした時にも、紀伊國屋書店でお買い上げ頂いた電子書籍はなくなりません。
Kinoppyの各ストアまたはBookWebで購入の電子書籍は、スマートフォン/タブレットはもちろん、新登場のPC版Kinoppyでも、さらにはソニーReader™でも、再購入せずにお読み頂けます。
そもそも文庫や新書といったものは、読むシチュエーションを制約されたくありませんので、この対応はとてもうれしく感じました。その結果わかったことは、pdfファイルではない「本当の電子書籍」というものは、ハードやリーダーソフトによって、読む際の印象が大きく変わるということでした。
まずは見比べてみてください。PCのKinoppyでこの本を読む時には、T-Timeというボイジャー製のリーダーが起動することがわかりました。(文庫の時には「ブンコビューア」というものが起動するらしいです。)こちらがそのウィンドウです。


そして、iPod touchではこんなふうです。

一方、画面がちょっと大きいandroidのLifeTouch NOTEでは、かなり書籍版の新書サイズに近い表示になることがわかります。



そして、結論的に到達した表示がiPadのこの表示です。横書きにしました。

このような使い方ができる電子書籍なので、有形の書籍版と同じ値段でも購入しても良いという気分にもなりますが、流通の実態を知っている以上、これらが同じ値段で販売されることに対する心理的抵抗はまだまだあります。
というわけで、そこそこのレベルで値段に差がついていさえすれば、もう電子書籍以外はいらないというのが正直な感想です。
紀伊国屋さん、Good Jobです。
by stochinai
| 2011-10-30 23:51
| コンピューター・ネット
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