2011年 11月 20日
iPod nano 回収と同期しない iTunes store music
初雪が降った日にご報告したように、私の iPod nano (実は、現在は使っていない)がリコールの対象になっていたので、ネットで集荷の申し込みをしてありました。
ウェブサイトでは、回収用に入れ物を配達するので都合の良い時間を指定するようにと書いてあったので、本日の午前中を指定していたのですが、さすがクロネコヤマトです。10時過ぎにピンポーンとやってきました。こちらとしては発送用のケースが配達されてくるものだとばかり思っていたら、配達のお兄さんが「現物」を引き取りにきましたというので、焦って部屋まで取りに戻りました。サインも印鑑も、ましてや住所などを書く必要がまったくない、それに iPod nano を入れて封をするだけにまでなっていた「完成品」の袋を持ったお兄さんは、私から nano を受け取ると紙を一枚置いてさっていきました。これが、その紙です。

すごいですね。回収の輸送費だけでも1400円もかかっています。配達もそのくらいかかって、原価はかなり安いとしても本体価格が1万円くらいと考えると、このリコール1台あたり1万円くらいの費用がかかるということになります。
何台くらいが対象になっているのかわかりませんが、1万台で1億円です。今のアップルにとって、10億や100億の金はそれほどつらくないような気がしますので、リコールに踏み切ったのかもしれません。そもそも、いまだに初代の iPod nano を使っている人などそれほど多くはないと思いますので、事故の発生数も限られたものになっているようですが、やはりアップルとしては企業イメージを大事にすることを優先したというところでしょう。
というわけで、私もアップルに対する好感度が上がったところで、なんとなく勢いがついてアップルストアから音楽のアルバムを購入してしまいました。
それと、先日iTunesがバージョンアップして、iTunes match が使えるようになったといういう噂を小耳にはさんでいたので、日本ではiTunes storeで買った音楽ソフトのiOS5デバイス間での同期さえムニャムニャという状況の中で、自分の持っている音楽ソフトを全部同期できるmatchなど使えるはずもないと言われているようなのですが、なんとなくアップルに対する好感を持ったまま、「新しく買ったソフトくらい」PC(iPod)でも、iPadでも、iPod touchでもいつの間にか同期されてしまうというiCloudの説明を信じる気持ちになってしまっていたのかもしれません。

これを読む限りは、PCのiTunesで買った音楽は、いつの間にかiPadやiPod touchにも現れるような気がしませんか?さらに詳しい説明もあります。

これを信じて読む限りは、ストアで買った音楽はほうっておいても向こうからやってくるはずです。
ところが、待てども暮らせどもiPadやiPod touchにアルバムが現れません。不審に思いながら、iPadの設定のところをみると、上のものとちょっと違います。

そうなのです。上の図では、「Music, Apps, Books」 と並んでいるコントロール・ルバーが私のところでは、「Appとブック」の2つしかありません。「音楽」がないのです。
やはり巷で言われているように、日本では音楽の同期サービスはやっていないということのようです。実は上の「iTunes in the Cloud」のクリップのところの一番下、タイトルを入れて5行目に小さく書かれていました。

日本はその「一部の国」なのですね。
しかし、こうした「小さな文字」による例外事項の注釈があったとしても、iTunes store の解説を読むと多くの人はiTunes storeで買った音楽は他のデバイスにも自動的に現れると信じてしまうのではないでしょうか。法的な責任は「注釈」によって逃れられたとしても、このままではアップルの対する不信感は増大しそうな気がします。一刻も早く、日本でもiCloudの音楽機能を復活させることを期待します。
もっとも、これは日本の音楽界の著作権ポリシーが阻害要因になっているということではないのかと想像されますが、電子書籍に関しても一度購入したら、本人はどんなデバイスでも読めるようになっているかどうかが今後の発展のキーになることは間違いないと、私の経験から確信しています。
逆に言うと、音楽もそれに準じた扱いになることで、売れ行きが増えていくと思えるのですが、既得権益しか見えなくなっているJA****など方々には未来は見えないということでしょうか。
とても、がっかりしています。
ウェブサイトでは、回収用に入れ物を配達するので都合の良い時間を指定するようにと書いてあったので、本日の午前中を指定していたのですが、さすがクロネコヤマトです。10時過ぎにピンポーンとやってきました。こちらとしては発送用のケースが配達されてくるものだとばかり思っていたら、配達のお兄さんが「現物」を引き取りにきましたというので、焦って部屋まで取りに戻りました。サインも印鑑も、ましてや住所などを書く必要がまったくない、それに iPod nano を入れて封をするだけにまでなっていた「完成品」の袋を持ったお兄さんは、私から nano を受け取ると紙を一枚置いてさっていきました。これが、その紙です。

何台くらいが対象になっているのかわかりませんが、1万台で1億円です。今のアップルにとって、10億や100億の金はそれほどつらくないような気がしますので、リコールに踏み切ったのかもしれません。そもそも、いまだに初代の iPod nano を使っている人などそれほど多くはないと思いますので、事故の発生数も限られたものになっているようですが、やはりアップルとしては企業イメージを大事にすることを優先したというところでしょう。
というわけで、私もアップルに対する好感度が上がったところで、なんとなく勢いがついてアップルストアから音楽のアルバムを購入してしまいました。
それと、先日iTunesがバージョンアップして、iTunes match が使えるようになったといういう噂を小耳にはさんでいたので、日本ではiTunes storeで買った音楽ソフトのiOS5デバイス間での同期さえムニャムニャという状況の中で、自分の持っている音楽ソフトを全部同期できるmatchなど使えるはずもないと言われているようなのですが、なんとなくアップルに対する好感を持ったまま、「新しく買ったソフトくらい」PC(iPod)でも、iPadでも、iPod touchでもいつの間にか同期されてしまうというiCloudの説明を信じる気持ちになってしまっていたのかもしれません。


ところが、待てども暮らせどもiPadやiPod touchにアルバムが現れません。不審に思いながら、iPadの設定のところをみると、上のものとちょっと違います。

やはり巷で言われているように、日本では音楽の同期サービスはやっていないということのようです。実は上の「iTunes in the Cloud」のクリップのところの一番下、タイトルを入れて5行目に小さく書かれていました。

しかし、こうした「小さな文字」による例外事項の注釈があったとしても、iTunes store の解説を読むと多くの人はiTunes storeで買った音楽は他のデバイスにも自動的に現れると信じてしまうのではないでしょうか。法的な責任は「注釈」によって逃れられたとしても、このままではアップルの対する不信感は増大しそうな気がします。一刻も早く、日本でもiCloudの音楽機能を復活させることを期待します。
もっとも、これは日本の音楽界の著作権ポリシーが阻害要因になっているということではないのかと想像されますが、電子書籍に関しても一度購入したら、本人はどんなデバイスでも読めるようになっているかどうかが今後の発展のキーになることは間違いないと、私の経験から確信しています。
逆に言うと、音楽もそれに準じた扱いになることで、売れ行きが増えていくと思えるのですが、既得権益しか見えなくなっているJA****など方々には未来は見えないということでしょうか。
とても、がっかりしています。

iTunes in the Cloudは日本でも実現してほしいですね。
(ちなみに,権利者による著作権ポリシーよりも,著作権法そのものの運用,先日のダウンロード違法化などの法案などのほうが効いていると思います。どこぞのオンラインストレージ会社が,パスワード付き個人スペースに保存したデータを契約者がダウンロードした件について訴えられて敗訴していましたし…)
ちなみに,iPhone4の時も,iPhoneをモバイルルーター化する「テザリング」機能を新規搭載し,日本ではキャリアの都合により提供されないにもかかわらず平然と広告していました。iTunes in the Cloudと同様,一部の国では…と注釈付きです。
Appleはビジョンの主張の激しい会社ですから,消費者との間に入るキャリアや音楽業界の状況に合わせて折角の機能のアピールをひかえめにするよりは,「こんな機能があってユーザーは便利なのになんで使わせないのだ」という圧力込みでこのような宣伝をしているようにも思えます。
(ちなみに,権利者による著作権ポリシーよりも,著作権法そのものの運用,先日のダウンロード違法化などの法案などのほうが効いていると思います。どこぞのオンラインストレージ会社が,パスワード付き個人スペースに保存したデータを契約者がダウンロードした件について訴えられて敗訴していましたし…)
ちなみに,iPhone4の時も,iPhoneをモバイルルーター化する「テザリング」機能を新規搭載し,日本ではキャリアの都合により提供されないにもかかわらず平然と広告していました。iTunes in the Cloudと同様,一部の国では…と注釈付きです。
Appleはビジョンの主張の激しい会社ですから,消費者との間に入るキャリアや音楽業界の状況に合わせて折角の機能のアピールをひかえめにするよりは,「こんな機能があってユーザーは便利なのになんで使わせないのだ」という圧力込みでこのような宣伝をしているようにも思えます。
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by stochinai
| 2011-11-20 22:13
| コンピューター・ネット
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Comments(1)