2011年 12月 19日
ワタシとリレキショ2013
新しい就活サービスが誕生したようです。
「ワタシとリレキショ」
簡単なのはいいのですが、たった15分で作成した履歴書を見て企業から連絡が来るものでしょうか。あるいは、それで連絡をくれる企業というものがあったとしても、いったい応募者に何を期待するというのでしょうか。
簡単な説明があります。
どういう履歴書を書くのか、一応教育的立場から知る必要も感じましたので、自分で登録してみました。
facebook からもログインできるようになっていますが、facebook の情報が自動的に流れるのを防ぐためにfacebook からではなく、独自に会員登録をしました。facebook のアカウントを持っていても、最初は独自登録しておいたほうが安全だと思います。登録後、仮登録のメールがくることになっているのですが、なかなか来ないと思っていたら案の定、迷惑メールフォルダーに振り分けられていました。
なんとか本登録にこぎつけるための個人情報入力のところまでたどりつきましたが、そこで入力する項目は普通の履歴書で想定される以外のものは見当たらず、これでは重要な情報はやはり「学歴」なのではないかと感じました。
とすれば、なんのことはない、向こうから連絡がくるのは、学歴を機械的に見て応募者集めが行われるだけなのかもしれません。
企業の方へというページがあります。
やはり、公募することなく履歴書を閲覧し、希望の学生だけに声をかけることの利便性をうたっています。
しかしそれだけでは、特に目新しいこともなさそうですが、その下にあるこれがおそらくこのサービスの売りだと思われます。
日本でこの手の人集めがうまくいくかどうかはまったく未知だと思いますが、予想通りのサービス開始だと感じました。(私の率直な感想は、たぶんうまくいかないだろう、というものですが。)さらに、会社がfacebookを使って学生を集めることのコマーシャル効果も狙っているようです。
しかし、いろいろなチャンネルを使って人材を集めるということは、学生などの応募者にとっても、企業にとっても悪いことではないと思うので、なんでもどんどんやっていいのではないかと思います。
ただし、やはりこうした「就活」の場合は応募者側が主導権を持って、「自分を売り込んで」いって欲しいというのが、送り出す側の教員としての感情です。そのためには、このようなサービスに対しては卒業年度や卒業前年度ではなく、大学に入ったらすぐ、あるいは高校生の頃から使い慣れているべきかもしれないと思います。
長い時間をかけて、SNSの中で自分の意識的にプロフィールを育てていくという行動をとるならば、大学4年間にはいろいろな活動をしなkればならないという自覚も芽生えるでしょう。
ただし、そのためには自分の個人情報を他人にさらすわけですから、そのためのリテラシーをしっかり持っていなければなりません。SNSというのは、時には自分がダメな人間であることを宣伝するメディアになってしまうという恐ろしさもあるものですから、右も左もわからないうちからメディアに実名で登場することは必ずしもお勧めできることではありません。
しかし、逆に自分を売りだそうと思ったら、なるべく早い時期から時間をかけてメディアに露出し、自分の特技で有名になっていることができれば、自分のキャリアを作っていくべき場所を見つける可能性も高まると思います。
少なくとも今のような一括募集・一括採用などという「就活」が崩壊するのは時間の問題だと思いますし、たとえ一括募集・一括採用の状況下でもすでにメディアの世界で他人よりも頭ひとつもふたつも抜け出て有名になっているならば、いろいろな意味でマッチングもうまくいきやすく、また出会いのチャンスもグンと高まるだろうことは想像に難くありません。
使い方はかならずしも簡単ではないかもしれませんが、これから就職・転職しようと考えている人は、SNSリテラシーも養っておかなくてはならないのだと思います。大変かもしれませんが、その積極性そのものもあなたを評価するものさしの一つになっていることを忘れないでください。
大学1年生にこそ経験しておいて欲しいサイトです。
「ワタシとリレキショ」
簡単な説明があります。
facebook からもログインできるようになっていますが、facebook の情報が自動的に流れるのを防ぐためにfacebook からではなく、独自に会員登録をしました。facebook のアカウントを持っていても、最初は独自登録しておいたほうが安全だと思います。登録後、仮登録のメールがくることになっているのですが、なかなか来ないと思っていたら案の定、迷惑メールフォルダーに振り分けられていました。
なんとか本登録にこぎつけるための個人情報入力のところまでたどりつきましたが、そこで入力する項目は普通の履歴書で想定される以外のものは見当たらず、これでは重要な情報はやはり「学歴」なのではないかと感じました。
企業の方へというページがあります。
しかしそれだけでは、特に目新しいこともなさそうですが、その下にあるこれがおそらくこのサービスの売りだと思われます。
しかし、いろいろなチャンネルを使って人材を集めるということは、学生などの応募者にとっても、企業にとっても悪いことではないと思うので、なんでもどんどんやっていいのではないかと思います。
ただし、やはりこうした「就活」の場合は応募者側が主導権を持って、「自分を売り込んで」いって欲しいというのが、送り出す側の教員としての感情です。そのためには、このようなサービスに対しては卒業年度や卒業前年度ではなく、大学に入ったらすぐ、あるいは高校生の頃から使い慣れているべきかもしれないと思います。
長い時間をかけて、SNSの中で自分の意識的にプロフィールを育てていくという行動をとるならば、大学4年間にはいろいろな活動をしなkればならないという自覚も芽生えるでしょう。
ただし、そのためには自分の個人情報を他人にさらすわけですから、そのためのリテラシーをしっかり持っていなければなりません。SNSというのは、時には自分がダメな人間であることを宣伝するメディアになってしまうという恐ろしさもあるものですから、右も左もわからないうちからメディアに実名で登場することは必ずしもお勧めできることではありません。
しかし、逆に自分を売りだそうと思ったら、なるべく早い時期から時間をかけてメディアに露出し、自分の特技で有名になっていることができれば、自分のキャリアを作っていくべき場所を見つける可能性も高まると思います。
少なくとも今のような一括募集・一括採用などという「就活」が崩壊するのは時間の問題だと思いますし、たとえ一括募集・一括採用の状況下でもすでにメディアの世界で他人よりも頭ひとつもふたつも抜け出て有名になっているならば、いろいろな意味でマッチングもうまくいきやすく、また出会いのチャンスもグンと高まるだろうことは想像に難くありません。
使い方はかならずしも簡単ではないかもしれませんが、これから就職・転職しようと考えている人は、SNSリテラシーも養っておかなくてはならないのだと思います。大変かもしれませんが、その積極性そのものもあなたを評価するものさしの一つになっていることを忘れないでください。
大学1年生にこそ経験しておいて欲しいサイトです。
by stochinai
| 2011-12-19 19:26
| 大学・高等教育
|
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