5号館を出て

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葬儀2日目

 昨日の「お逮夜」には驚きましたが、お通夜に当たるこの儀式の前に火葬を済ませてしまうというところが、札幌の多くのケースとは違うと思いました。私の母の実家がある道南でも同じように、亡くなったら速やかに火葬を済ませ、人が集まってからお通夜でしたので、意外と珍しくはないものなのかもしれません。札幌では、亡くなるとできるだけ早くお通夜を済ませ、翌朝に告別式を行なってから火葬というのが一般的だと思います。

 葬儀は浄土宗のお寺が取り仕切っておられましたが、こちらは一般会葬者用の焼香のセットアップです。
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 デザイン・キャンドルにびっくりしましたが、右手にあるガラス鉢には10円玉を投げ入れるためのもののようです。左の白い砂の上に焼香用の火種を置いて昇降するのだと思います。なんだか、アメリカ帰りの仏教のような気もしました。

 葬儀の後は「お斉」と呼ばれるお食事会でした。これは、昨日のお通夜の時と同様、完食するとかなり苦しいほどの量で、かなりの健啖家の男性が満足するレベルにあると思いました。

 お斉の中で出色だったのは、このカマクラのお刺身でした。
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 本物のザラメ氷で作られてカマクラは、見た目と冷房保存という実用の両者を満足する、素晴らしいアイディアだと思いましたが、コストパフォーマンスは悪そうです。偶然にも(?)、今日から「横手のかまくら」が始まっているようです。

 お斉の後は腹ごなしも兼ねて駅周辺を散策してみました。平日の午後とあって、駅周辺には意外なほどたくさんの中高生や若い人々がいました。若い人がたくさんいると、街に未来が感じられるものですが、この若い人達の多くは卒業と共に秋田を出ていくのか、駅周辺の商店街も古いものはどんどんとシャッター街化しているようにも思えました。

 そんな中でふらりと入った秋田の物産を紹介するビルのショーケースで不思議な彫刻に出会いました。
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 ちょっと恐い感じもあるのですが、温かみとユーモアもたっぷりのリンゴの妖精たちです。

 知らなかったのですが、この方の作品のようですね。

 知らせるだけでブレイクする才能って、実はあちこちに埋もれているんだとも感じさせられました。
by stochinai | 2012-02-15 23:16 | つぶやき | Comments(0)

日の光今朝や鰯のかしらより            蕪村


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