5号館を出て

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歩行者を巻き込む交通事故防止の大前提は歩車分離

 また悲劇が起こってしまいました。こうなったら小学生の通学路は朝夕、歩行者天国にするしかないのかもありません。

 自動車が歩行者に突っ込んだらかなりの確率で死亡事故になる可能性が高いので、車には歩行者優先保護義務が課せられています。とはいえ、大事故が起こってしまった後では、いくら加害者を罰したところで事故の被害はもとに戻るわけではありません。被害者の方の気持ちを考えると加害者を極刑にという気持ちになることはわかりますが、事故が起こってからでは遅すぎるので、事故が起こらないようにすることは行政・自治体・周辺住民全体の責務です。

 事故を伝える写真を見て驚きました。
歩行者を巻き込む交通事故防止の大前提は歩車分離_c0025115_2025024.jpg
毎日jpサイトから引用、毎日ヘリから小関勉さん撮影)

 これは上空から事故の現場を撮したところで、写真のほぼ中央の道路左側に黒く写っているのが事故車です。

 写真下側が現場で、緩い左カーブにはいる手前の、まだカーブは始まっていないように見えるところです。子供たちは道路の右側をあるいて写真の上方に写っている小学校へ通うところだったと思われます。事故現場の写真を見て驚きました。
歩行者を巻き込む交通事故防止の大前提は歩車分離_c0025115_2095998.jpg
毎日jpサイトから引用、村田拓也さん撮影)

 すでにカーブが始まっているように見えるだけではなく、車道と歩道の境目には段差がなく、間に白い線が引いてあるだけです。バリアフリー時代ではありますが、車道と歩道がバリアフリーではお話になりません。
歩行者を巻き込む交通事故防止の大前提は歩車分離_c0025115_20422155.jpg
毎日jpサイトから引用、三浦博之さん撮影)

 上の写真では見落としましたが反対側から写したこちらの写真には赤白のゼブラ模様に塗られたバー(おそらく鉄製)が2本見えますが、そのバーは歩いていた児童たちと車の間ではなく、なんと子供たちと石塀およびその前の花壇を守るために立てられているように見えます。別の写真によると車の右側が凹んでいるのはおそらくこのバーに当たったからかもしれませんが、一見するとバーはビクともしていないように見えます。これが、車と子供たちの間にあったならと悔やまれます。

 この写真で見ると向こう側から車がこちらに突っ込んで来たのだと思います。子供たちが車と塀あるいは花壇の間に挟まれる形で事故にあったことが想像されます。

 京都の町は古くからの道が残っていて、車が通るには狭すぎるところが多いのだと思います。この道路も通学時間には一方通行になっていたそうですが、対抗して車が通ると人が通る隙間がないくらいだったのかもしれません。歩道と車道が段差が付けられていなかったのは、そうすると車がすれ違うことができないくらいだったからなのかもしれません。

 昔、北大キャンパスのグランドデザインを作った時にご一緒させていただいた工学部の先生が、「人を巻き込む交通事故をなくしたいのだったら歩車分離しかありません」と断言なさっていた言葉を良く思い出します。

 まずは、車と人の間にガードレールを作ること、さらに車が乗り越えて来られない歩道を作ること、もっと徹底するならば、この道路には車の乗り入れを禁止すること。このくらいやらないと、通学時の事故はなくならないと思います。

 ただでさえ少ない子どもを守らないと、この国はほんとうに滅びてしまいます。
Commented by こじ at 2012-04-23 23:44 x
自分が子供の頃は路側帯を歩いて通学していましたが、特に何かを気にしたことなどありませんでした。しかし自分が車を運転するようになると、小学生が悪ふざけなどで車道に飛び出してこないかとても怖く感じます。そして、自分の子供が通学することをを想像すると、子供だけで路側帯を歩いて通学するなど恐ろしすぎます。是非とも通学路へのガードレール設置を義務化して欲しいものです。
Commented by alchemist at 2012-04-24 13:40 x
あれは江戸時代の山陰道です。両端に民家が並んでいるので拡張が難しく少し離れたところに国道を新設したくらいですので、40キロを越えて車が走行するのは余りマトモではないでしょう。
この道ではありませんが、田舎の家の近くの県道、1960年代に二車線に拡張された時は広いと感じましたし、自転車通学をしても危険だとは思わなかったのですが、現在、たまに帰って自転車に乗ると怖いです。拡張された頃に比べて全ての車が大型化しているので、時代遅れになってしまったのでしょう。かなり前に国道に格上げされたのですが、広さは変わらず、路肩に白線で申し訳程度の巾(精々80センチ)の歩道が示されていますが、危険さは事故を起こした府道と似たようなモノですね。
Commented by stochinai at 2012-04-24 18:03
東京では登校時間に車の通行を禁止している道路がたくさんあると聞きました。他の地方でもできないはずはないと思います。誰が悪いと言っても、事故が起こってしまったら取り返しはつきませんので、多少の不便は社会全体が引き受ける覚悟が必要ではないでしょうか。
Commented by んんっ at 2013-12-01 10:49 x
思わず1枚目の写真に対し「何だ、これは?」と突っ込みを入れてしまいました。
とるべき方法は2つ。
・狭すぎて車が通るのを嫌がる道を通学路に設定する
・現在の通学路を封鎖し歩行者・自転車専用にする。

なお、当方の小学校時代の通学路は駅~役場間は前者、役場~小学間は後者で、中学は県道との交差点~中学間で前者でした。(埼玉県O町)
Commented by stochinai at 2013-12-01 20:00
できないことではないはずですが、この後も何回か似たような事故がおきていますね。やはり、車と子どもたちは隔離しなければダメですね。
by stochinai | 2012-04-23 21:00 | つぶやき | Comments(5)

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