5号館を出て

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冬を乗り越えたカタツムリ、スーパームーン、最後の原発停止

 今日も朝から雨の一日でしたが、夕方になってようやく雨が上がり、ぼんやりと薄あかね色ではありましたが「夕焼け」もみえました。
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 とはいえ、空には雲が多く、何度か見上げた夜空にはスーパームーンを見ることができません。今夜は無理かと思っていたのですが、夜半になってようやく煌々と輝く大きな月を見ることができました。
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 コンデジのデジタルズーム領域まで拡大して撮ったスーパームーンです。鮮明さはおよびもつきませんが、その迫力が少しでも伝わればという気持ちです。

 ところで、最近は市街地でカタツムリを見ることがめっきり少なくなり、昨年の夏に高速道路のサービスエリアで見つけたカタツムリを、教育目的で飼育していました。冬になってまったく自信はなかったのですが、とりあえず土のはいった飼育容器ごと玄関の階段の下に入れておいて、冬越しさせることを狙ってみました。

 2匹いたうちの小さいスジのはいった個体は2週間ほど前から活動を開始していたのですが、もう1匹の姿が見えず冬越しに失敗したものとあきらめていました。ところが、この3日ほどの雨の中に放置されていた飼育容器に溜まっていた大量の水を捨てた後に、なんともう1匹の大型の個体も姿を現したのです。
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 さすがにこれにはちょっと感動してしまいました。

 もちろんもともと北海道育ちのカタツムリですから、採集される前にも何度かの冬を越えてきてはいるのでしょうが、飼育容器の中に閉じ込められた状態で冬を乗り切れるかどうかについては自信がありませんでした。おそらく容器の中に入れてあった土の中に潜って冬を越したのだと思いますが、土の量からみても外気温と同じマイナス10数度までの低温には晒されたものと思われます。それをハダカの身体で乗り切ることができるカタツムリの耐凍能力については生物学的に研究する価値が大いにあると感じさせられました。

 今年の冬は寒かったので、かなりの被害を被ったアセビの花も開き始めました。
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 ワスレナグサやムスカリも例年通り花を着けています。
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 動物も植物も北海道に生きているものは、本当に「強い」と感じます。

 我々も北海道に住んでいることは同じですが、とてもとてもこんなに強くはなれません。
by stochinai | 2012-05-05 23:59 | 札幌・北海道 | Comments(0)

日の光今朝や鰯のかしらより            蕪村


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