5号館を出て

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不思議な木

 土曜日のことです。5号館のトイレの窓から農学部を見やると、不思議な木が見えました。幹が緑で、枝が茶色く見えるのです。幹と枝の配色が逆という印象は、あの根と枝がひっくり返っているというバオバブの木のお話を思い起こさせられ、近くまで行ってみることにしました。
不思議な木_c0025115_23111785.jpg
 近寄ってわかったことはい幹や太い枝に緑の葉が繁り、先端の枝の葉はまだ開ききっていないということでした。

 こちらが幹です。
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 そして、こちらが枝の先端のほうです。
不思議な木_c0025115_2311166.jpg
 見てお分かりの通り、木の幹や太い枝にびっしりとツタがまとわりついていることで、幹が緑でまだ芽吹き始めの枝が茶色に見えていたのです。

 最初の写真でおわかりのように。このあたりは建物や電信柱もツタにびっしりと覆われており、この木もその「被害」を受けていたというわけです。なんとなく枯れてしまったような枝も見受けられますが、芽吹いている枝もたくさんあるので、ツタによって枯らされてしまったというわけでもなさそうですが、青々としたツタに比べると、それに覆われている木の本体はなんとなく苦しそうには見えます。

 幹を詳しく見ている時に、こんなラベルを見つけました。
不思議な木_c0025115_23111071.jpg
 20年くらい前でしたでしょうか。北大構内にある太さが10数センチ以上ある木はすべて「北大の資産」として登録することを命じられたことがありますが、その時に付けられたとおもわれる標識番号です。

 ツタの下に埋もれるようにして貼りついていますので、登録当時はまだツタはこんな状態ではなかったのでしょうね。今後ツタだけが生き残ったら、資産の消滅登録も必要になるのでしょうか。

 まったく財産管理というものは難しいものです(笑)。

 最後におまけで理学部の駐輪場に生えてきたイタドリの上にいたハムシです。意外とうまく撮れたので載せておきます。
不思議な木_c0025115_23112363.jpg
 イタドリに上にいるからといって、イタドリハムシでないことだけはわかりますが、種名などは全く不明です。
by stochinai | 2012-06-03 23:26 | 札幌・北海道 | Comments(0)

日の光今朝や鰯のかしらより            蕪村


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