2012年 06月 27日
庭のカラスビシャク(半夏)
数年前から庭に咲きはじめた変な草があります。仏炎苞のある花はなんとなく私の知っているマムシグサに似ていたので、勝手にそう呼んでいましたが、調べてみるとどうもマムシグサではないようでした。
改めて調べてみると、どうやらカラスビシャクという草のようです。
球茎が有名な生薬の「半夏(はんげ)」なのだそうです。かなりいろいろな使い方ができるようなので、こんど収穫してみようかと思います。
半夏
半夏
有効成分:アミノ酸類、コリン、脂肪酸類、ベータ・シトステロール他いろんなものが出てくる庭です(笑)。
半夏(はんげ)は、すぐれた鎮吐剤で、吐き気を鎮める作用のほかに、のどがはれて痛むときや、腸がゴロゴロ鳴って苦しいときにも用いられます。
用い方は、1回に1.5~5グラムを煎じて服用しますが、半夏特有の「えぐみ」があって、単独では飲みにくく、むりに飲むと逆に嘔吐をする場合がありますので、生姜を加えて用いると飲みやすくなります。
このように半夏に生姜を加える、漢方処方に小半夏湯があります。
半夏8グラムと生姜5グラムに水0.5リットルを加えて、煎じながら約半量まで煮詰めたものをこして、1日数回に分けて少量ずつ冷やして服用します。
特につわりの漢方薬としては、更に茯苓(ぶくりょう)を加えた小半夏加茯苓湯(しょうはんげかぶくりょうとう)があります。
つわりだけでなく、胃腸が衰えて消化不良になり、胃部に水分の停滞感があって重苦しく、尿量が極度に減少して、吐物がほとんど水分で、めまい、動悸などや特に悪心が強く持続して嘔吐を繰り返すものにもよくききます。
塗布:塊茎(かいけい)の粉とショウガを同量程度混ぜて塗る。足のむくみ、足の疲労。
by stochinai
| 2012-06-27 20:33
| 札幌・北海道
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