5号館を出て

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北海道の血液

 なんの写真かわかりますか。この秋からもう2回目になりました。
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 ホースの先にはミニタンクローリーがあります。
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 北海道の方にはおなじみに灯油配達風景です。

 我が家にはこの灯油タンクが2台あります。もちろん、完全に空になる前に入れるのですが、昨年の寒さの厳しい時期はだいたい3週間ごとに合わせて350リットルくらい入れていたような記憶があります。毎回3万円くらい支払っていました。
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 北海道経済産業局が2011年11月に発表したデータによると、ピークは12月から4月までですね。ざっと計算して8回灯油を入れてもらうとすると、我が家の収入のうち24万円くらいは一冬の灯油代に消えているということになるでしょうか。

 同じソースによると「北海道の一世帯当たりの年間購入量は、平成22年は1,083Lで、全国の約4.3倍になっている」そうです。
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 おそらく我が家ではもう少し多いように思いますが、平均的世帯で1000リットルとしても、今は灯油1リットルが90円くらいしますから、平均でも9万円くらいはかかるのです。
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 2008年にはそれが1リットル135円くらいになりましたから、もうパニックでした。

 昔の記憶ではだいたい1リットルが35円とか40円が灯油の相場でしたから、それから比べても今は2倍以上の灯油代がかかるようになりました。

 いろいろなものの価格がデフレ状態で、給料も下がっている今日この頃ですが、灯油代だけは2倍に跳ね上がっているので、北海道の経済が苦しいのはそれだけでも想像がつこうというものです。

 北海道では夏よりも冬に電気を使うと報道されていますが、一般家庭で電気を暖房に使っているところなどはほとんどないと思います。だいたい、電気暖房でなんとかなるようなレベルの寒さじゃないのです。一時期ロードヒーティングなどに電気を使うのがはやりましたが、電気代がひどくかかりすぎることがわかって、その後はほとんどが灯油式(灯油で暖めた液体を舗装の下に回す)に変わったはずです。

 というわけで、この冬の北電からの節電要請には今ひとつピンとこないものを感じている道民なのでした。
by stochinai | 2012-12-14 19:20 | 札幌・北海道 | Comments(0)

日の光今朝や鰯のかしらより            蕪村


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