2012年 12月 19日
総務省がついに科研費不正使用の内部情報提供を募集(+今日の北大風景)
「日経バイオテクONLINEメール」で知ったのですが、総務省が科研費の不正使用や運用改善に関する情報提供を求めているそうです。
ホーム・ページにプレス・リリース資料があります。
「「科学研究費補助金等の適正な使用の確保に関する行政評価・監視」の実施に伴う情報提供のお願い」というpdfファイルがあります。
表紙です。

2ページ目。ここにどういう情報が欲しいかということがオレンジ色の腺に囲まれて強調されています。

転記すると、
3ページ目に、さらに具体例が列挙されています。

4ページ目が投稿フォームです。これをメールなどで送るか、e-Govのパブコメフォームに書き込むかして送るようです。

ただ、こういうものは投稿者が特定されないと内容の信ぴょう性が疑われることと、逆に投稿者が特定されると実際に不正調査などが始まった時にそれが関係者にわかってしまうのではないかという問題がありますので、どこまで効力を発揮するかわからないということがありそうです。
しかし、こういう時代ですから大学院生やポスドクで研究室に対する不満を持っている人が多くいる可能性があり、そういう人が捨て身で「内部告発」をしてくるという例はあり得るのかもしれません。
連絡先として電話番号とメールアドレスを書くことは必須となっていますので、ペンネームでやり取りすることは可能なのかもしれません。
いずれにしても、なにか寒々しいものが感じられるものであることは事実です。
お口直しに、嵐に合い間に出た太陽に照らされたポプラ並木周辺を、いつもの5階からではなく8階から見下ろした箱庭のような風景を貼っておきます。

もうひとつ、こんもりと雪の花をさかせた松(イチイ?)をどうぞ。

午前中のこの風景からは想像もできなかったのですが、この後の午後にはものすごい暴風雪に襲われた北大キャンパスです。
ホーム・ページにプレス・リリース資料があります。
「科学研究費補助金等の適正な使用の確保に関する行政評価・監視」不正の告発だけではなく、不正を誘発する原因となる可能性のある科研費の使いにくさの実態の告発も求めていますので、研究者にすると科研費使用ルールに関するパブコメという側面もありそうです。
の実施に伴う情報提供のお願い
総務省では、科学研究費補助金等の適正な使用を確保するため、平成24年12月から「科学研究費補助金等の適正な使用の確保に関する行政評価・監視」を実施します。
この度、本調査の参考とするため、平成24年12月4日(火)から25年2月28日(木)までの間、国民の皆様から広く情報提供をお願いしております。
「「科学研究費補助金等の適正な使用の確保に関する行政評価・監視」の実施に伴う情報提供のお願い」というpdfファイルがあります。
表紙です。


① 大学等研究機関において、科学研究費補助金等が不正(不適正)に使用されているとと
思われる事例はありませんか(不適正な使用の態様については、下記資料参照)。
(記載例)A大学B学部のC研究室では、D研究費を業者に預け、不正に使用していると思う。
② 大学等研究機関に対し、科学研究費補助金等の使用に関する手続や制度の運用を改善して欲しいと考えている事例はありませんか(研究費の実質的な使用可能期間が極端に短い、研究費の立替払制度がない等)。ということが(記載例)とともに挙げられています。
記載例)E大学では、科学研究費補助金で物品を購入できる期限が 12 月までと短くなっており、改善してほしい。
3ページ目に、さらに具体例が列挙されています。


しかし、こういう時代ですから大学院生やポスドクで研究室に対する不満を持っている人が多くいる可能性があり、そういう人が捨て身で「内部告発」をしてくるという例はあり得るのかもしれません。
連絡先として電話番号とメールアドレスを書くことは必須となっていますので、ペンネームでやり取りすることは可能なのかもしれません。
いずれにしても、なにか寒々しいものが感じられるものであることは事実です。
お口直しに、嵐に合い間に出た太陽に照らされたポプラ並木周辺を、いつもの5階からではなく8階から見下ろした箱庭のような風景を貼っておきます。


by stochinai
| 2012-12-19 19:48
| 科学一般
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