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CoSTEP成果発表および修了式、間にシンポジウム

 2012年度の CoSTEP 履修生の修了式が3月9日に行われます。大学などの卒業式と異なり、 CoSTEP の修了式では受講生の成果発表が行われるのが特徴となっています。

 今年のプログラムが公開されています。
日時:2013年3月9日(土)
会場:北海道大学 学術交流会館大講堂

【プログラム】

09:00~  成果発表ポスターセッション
(16:00 まで開催)

10:00~12:00  成果発表会
杉山代表 あいさつ
成果発表 - 本科各実習、選科演習A・B、その他
質疑応答
教員からのコメント

12:00~13:00   昼休み 
13:30~16:00  シンポジウム 
「社会の中のiPS細胞 ~私たちは最先端科学技術とどう向き合えばよいのか~」

16:00~16:15  修了式
          祝辞 
          修了証書授与
 入場料を取るわけではないのですが、資料配布などの都合上人数を把握したいということで、参加登録していただきたいそうです。

 成果発表会ならびにシンポジウムの参加登録はこちらからどうぞ。名前(ペンネームでもわかりません^^)とメールアドレスだけです。

 シンポジウムには、なんと私も登壇することになってしまいました。
CoSTEP成果発表および修了式、間にシンポジウム_c0025115_1852538.jpg
 ノーベル賞の熱気も冷めてきた今、iPS細胞がマスコミに登場することもめっきり少なくなりました。だからと言って、その応用に期待しておられる難病を抱えた方々にとっては毎日が期待の日々となっておられます。山中先生は「応用までに5年は欲しい」とおっしゃっておられますが、患者の方々は一日でも惜しい状況に置かれています。それを見透かすようにすでに「幹細胞治療」なるものを行なっている医療機関もあり、そこに国境を越えて治療を求める患者さんが集まっているという事実もあるようです。また、幹細胞医療を病気の治療ではなく、若返りや不老不死のために使おうと狙っている人もいるようで、そうした人をターゲットにお金儲けをたくらんでいるグループもあるようです。

 ノーベル賞をもらった研究が今後どのように人を救いあるいは人を騙していくのか、「再生医療が実現した際には社会に大きなインパクトをもたらすことが予想され、場合によっては私たちの人間観をも変えてしまいかねません」という主催者側の問題的にシンポジウムはどのように答を出していくことができるのでしょうか。

 会場に集った CoSTEP の修了生を始めとした皆さんと一緒に、もう一度 iPS 細胞の可能性と限界について考えていきたいと思います。

 こちらの参加も無料ですが、資料準備のための人数把握に、こちらからの登録にどうぞご協力ください。
by stochinai | 2013-02-18 19:14 | 大学・高等教育 | Comments(0)

日の光今朝や鰯のかしらより            蕪村


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