5号館を出て

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爆弾低気圧一過

 道東や道北では今日になってもまだ暴風雪が止まないところもあったようで、朝起きた時点でもすでに5人の方が亡くなっておられると報道されていましたが、夜までにはそれが9人に増えています。もう、これ以上増えて欲しくないところですが、なんとなくまだ増えそうな不安は感じられます。

 札幌は朝には暴風は止んでいました。昼頃まで時折雪はちらついていましたが、ともかく暴風雪警報も解除され、とりあえず爆弾低気圧一過といったところです。

 我が家は風の吹き込む北西を背中にして建っていますので、この方向からの風雪の場合、庭ならびに家の前が吹きだまりになります。今年の冬は今までには吹きだまりの被害を受けたのは2-3回ほどだったかと記憶していますが、今回が最悪でした。

 いちおうカーポートの下にあるはずの自転車がこの状態です。
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 右側が北西方向で、そちらから吹きこんできた雪は左側に向かって高くなっていることが一目でわかります。深い所では40数センチ、浅いところでは30センチ弱というところでしょうか。

 さらに左側の門のところまでどんどん雪が深くなるように吹きだまっています。
爆弾低気圧一過_c0025115_20562385.jpg
 すでに除雪されているのですが、お向かいさんのガレージの前の道路にはまったく雪が積もっておらず、除雪をしていない電柱の手前などを見ると、昨日のままの凍結した路面がむき出しになっています。

 吹きだまりというものは、このように積雪ゼロから積雪50-60センチくらいの差がほんの数メートルの違いでできてしまうものです。積雪のないところは自動車が走るには何の問題もありませんが、それが30-40センチくらいになってしまうと普通の車はまったく動けなくなります。ここは住宅街ですからいいですが、住宅の途切れた郊外などでこうしたことが起こっていることを想像すると、車で走ることの危険性がおわかりいただけると思います。

 車が動けなくなった時に、車から出ても外がホワイトアウト状態だと遭難の確率が高まります。今回も住宅から数百メートルのところや、倉庫の前で亡くなった方がいらっしゃいます。一方、車の中にとどまっていても、排気ガスが車内に逆流して一酸化炭素中毒になる可能性も高くなります。最低限、ヒーターのためにエンジンをかけ続けるならば、時々排気口の付近の除雪が必要になります。

 話が横道にそれてしまいましたが、我が家の門からガレージへの前の吹きだまりの状態です。
爆弾低気圧一過_c0025115_2210937.jpg
 今日の雪は軽くもないですが、非常に重いというわけでもない状況でしたので、こんな状況でも1時間から1時間半くらいでなんとか処理できます。

 こちらが処理前の状態。
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 そしてこちらが処理後の状態です。
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 このくらいの積雪だと、私の基準では「最悪」の前の「ひどい」から「ちょっとひどい」くらいです。

 今回の積雪の特徴のひとつが風による吹きだまりということですが、ガレージのシャッターを開けてみてびっくりしました。
爆弾低気圧一過_c0025115_22152210.jpg
 今までもガレージの床にうっすらと雪が吹き込んでいたことはあったのですが、なんと車のボンネットの上にまでこんなに雪が積もっていた経験はありません。

 そのくらい強い風が吹いていたということなのでしょうね。まあ、最大瞬間風速31メートルとか言っていましたから・・・。

 これが、この冬の降り納めになってくれるとうれしいのですが。
by stochinai | 2013-03-03 22:22 | 札幌・北海道 | Comments(0)

日の光今朝や鰯のかしらより            蕪村


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