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国立公文書館のデジタルアーカイブ憲法関連文書

 憲法記念日ですが、いまや風前の灯と感じられる日本国憲法にもう一度思いを馳せるために、原本などを見直してみたいと思って検索してみましたら、国立公文書館のデジタル・アーカイブで公開されていました。

 1947年5月3日から施行された日本国憲法の原文です。本文の前に天皇並びに内閣の署名入りの公布書がついています。
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 さすがに当時の内閣の方々は皆さん毛筆でも達筆に署名なさっておられます。

 続いて前文からは活版印刷ですが、活字が読みやすいものではないばかりではなく、印字された紙の質が悪く、裏の文字が透けてよく読めません。
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 さらに拡大してみると、このような感じです。
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 当時の日本の持っていた製紙技術や印刷技術および経済状態がまさに「透けて見えて」きて、そんな中で「飯より品性」を目指した憲法が作られた状況を思い量ると、なんとも泣けてきます。

 続いてこの資料も有名なものですが、憲法が最終決定される前に議会で修正された朱が入ったものも見られます。
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 この朱入れも手書きです。
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 こうして憲法作成に関わった天皇、内閣、官僚の方々で今も生きていらっしゃる人はほとんどいなくなったと思われますが、彼らの指紋がついていることすら感じられるこれらの歴史的文書を見ていると、苦労して作られた方々の思いを我々はしっかり受け止めてきただろうかと自問する気持ちになります。

 歴史というものはつくづく重いものだと感じます。
by stochinai | 2013-05-03 23:09 | つぶやき | Comments(0)

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