5号館を出て

shinka3.exblog.jp
ブログトップ | ログイン

参議院選挙

 投票には行って参りました。前回と同じく「気の進まない選挙」でしたが、今回はいままでよりも強く「投票は我々国民の義務」という言葉を心の中でつぶやきながら、消去法で残った候補ならびに政党への投票ということになりました。

 そういう時には写真を撮るというモーティベーションもほとんどありませんので、投票所の入り口の投票所名掲示の写真を撮ることになってしまいます。
参議院選挙_c0025115_22591257.jpg
 そう言えば、前回の選挙の時にも同じような気分で同じような写真を撮っていたことを思い出しました。
参議院選挙_c0025115_22365216.jpg
 どこが違うかと再掲しようと思い見ていると、意外に大きな違いがあることに笑ってしまいました。

 もちろん選挙の種類が違うのですが、札幌市の「区名」、投票所の「番号」ならびに投票所名が、前回までは手書きだったものが、今回はプリンターでプリントアウトしたものを貼り付けてあったのです。今の時代ですから、プリントアウトしたものが使われている方が当たり前という感じなので、前回まで手書きだったということに感動してしまったというわけです(笑)。

 今回の投票の最大の収穫がこのエピソードだったというのも情けない日本の政治状況を反映しているのかもしれませんが、選挙の結果は何ヶ月も前からマスコミが報道していた通りになっているのも脱力させてくれるものです。こちらが現時点までの結果ですが、この状況だとこの後の経緯をフォローする意欲もわきません。
参議院選挙_c0025115_23374586.jpg
 この意識は国民全体に共有されているものと思われ、日本テレビのニュースでは「日本テレビが独自に集計した最終の推定投票率は、51.02%前後となった。確定投票率は22日にわかる予定で、前回の57.92%を下回る見通し。(07/21 21:55)」と報道されています。約半数しか投票しなかった「国民の意志」によってこれからの日本が大きく変わってしまうことになります。

 これからは、「ねじれのない」衆参両院の状況になるわけで、自公政権が決めたいと思ったことはすべて「スムーズに」通って行く政治が実現することになります。

 まあ、何年後か十何年後かあるいは何十年後に「これはまずい」ということになってひっくり返る可能性はあるのだと思いますが、それまでに取り返しのつかないことにならないように、弱小政党の国会内活動と直接行動でしか自公政権に歯止めをかけることができなくなりますので、めんどくさい時代になりそうな予感はします。

 それでも、東京選挙区で山本太郎さんと共産党候補者が当選するなど、民主党に失望した選挙民が新たな方向に動き始めたことが感じられるなど、めんどくさい時代にはそれなりの流れも生じてくる気配が感じられるあたりが、小さな「救い」なのかもしれません。
by stochinai | 2013-07-21 23:49 | つぶやき | Comments(0)

日の光今朝や鰯のかしらより            蕪村


by stochinai