5号館を出て

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夕日の落ちた空で静かな天体ショー

 太陽が落ちた西の空で、土星と月と金星が並びました。
夕日の落ちた空で静かな天体ショー_c0025115_19145725.jpg
 6時40分頃、一番見やすかった時間です。

 月と右にある金星はすぐにわかると思います。土星は月の真上から25度ほど左側に寄ったところにあります。月と金星より、月と土星の方が近い位置にあります。よく見ると、月は光っている反対側の全体がぼんやりと見えます。地球からの反射光で見えるのだそうで、「地球照」というらしいです。

 3つともが見え始めた頃はこんな風でした。
夕日の落ちた空で静かな天体ショー_c0025115_1941438.jpg
 月の地球照は良く見えますが、土星が見えてくるまでは、かなりつらかったです。

 さらに、夕焼けがまぶしい時間帯には雲が結構あったのでちょっと不安でした。
夕日の落ちた空で静かな天体ショー_c0025115_19121861.jpg
 運が悪いと夕焼けの写真で終わりになってしまうかもしれないと思いながら待っていると、雲はどんどんなくなっていきます。そして見えたのが上の写真です。

 土星がなかなか見えなかったのが不安でしたが、暗くなってくると肉眼でも案外簡単に見えてきました。
夕日の落ちた空で静かな天体ショー_c0025115_19141651.jpg
 こんな遠景でも、月と金星だけはまぶしいらいによく見えます。

 土星が大倉山のジャンプ台の真上に来たのが、6時50分頃でした。
夕日の落ちた空で静かな天体ショー_c0025115_19145429.jpg
 現代社会と太古から続く天体運動の出会いを感じます。

 午後7時10分には金星が隠れてしまい、天体ショーはあっという間に終わってしまいました。

 明日も三ツ星の出会いが見られるようですから、今日見逃した方は是非どうぞ。
by stochinai | 2013-09-09 19:21 | 札幌・北海道 | Comments(0)

日の光今朝や鰯のかしらより            蕪村


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