5号館を出て

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秋 誰の目にも止まらずに枯れていく草木たち

 ニシキギが真っ赤に色づいています。
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 同じようにモミジやイチョウはまぶしく色づき、人々の目を楽しませてくれ、また散っていくのを惜しまれることもあります。

 こちらはミズナラ。
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 そしてハウチワカエデです。
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 どちらも派手な色にはなりませんが、それでも茶色からわずかに赤みを帯びて色づいた見事な葉は、愛でられることもあります。

 一方では、とても鑑賞に耐えられるようなものではなく、ただ朽ち果てていく草木がたくさんあります。というか、そういうものが大多数ではないでしょうか。

 実がなっていればそれなりに人気のあるハスカップです。
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 こちらはフジです。
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 春の若芽の時には食べたりもするクサソテツ(コゴメ)です。
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 どれも、息も絶え絶えに寒さの前に枯れていきます。

 フサスグリ(レッドカランツ)などは、気がついた時には葉がほとんどなくなっていました。
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 アサガオもつい1週間ほど前までは花も咲いていたのに、見るも無残な姿になっています。
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 ヒトというものは勝手なもので、自分の美意識にかなうものはもてはやしますが、どう見ても美しいとは言えないような枯れ草には目もくれないものですが、どの植物も来年の春に復活するために一所懸命に冬を乗り越えようと頑張っているのだと思うと、私にはきれいとか汚いとかを越えた「感動」が感じられる晩秋の植物たちなのであります。

 もうすく雪の下に埋もれてしまう前に、みんながんばっているのです。
by stochinai | 2013-11-02 23:41 | 札幌・北海道 | Comments(0)

日の光今朝や鰯のかしらより            蕪村


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