5号館を出て

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厳寒の中 センター試験初日終了

 心配していた大々的な降雪は免れたものの、今朝はこの冬一番の冷え込みになりました。
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 中央区にある気象台で観測された公式記録はマイナス10.9℃でしたが、私の住む東区は5時過ぎに起きた時点でマイナス13℃よりは低くなっており、6時40分頃に家を出た時にもまだマイナス13℃でした。

 しかし、このくらい温度が低くなると圧接の路面はアスファルトと変わらないくらいのコンディションとなり、さらには最近の精力的な排雪作業の結果、主にひと気のない歩道を走ってきたのですが、夏に匹敵するくらいの30分弱という短時間で大学に着くことができました。(もちろん、自転車でです。)

 家を出た時には日の出前で、朝焼けが非常にキレイだったのですが、残念ながら写真を撮っている時間的・精神的余裕がありませんでしたので写真はありませんが、研究室に寄っている時間も取れ、なんとか7時20分の集合時間に間に合いました。

 私が担当した理学部会場では、今年はトラブルもほとんどまったくなくスムーズに試験が進行し、初日最大のリスクが予想されるリスニングの試験もノートラブルで終了できました。この試験は最初のうちは毎年まいとしとんでもないトラブルに見舞われてきており、一部では呪われた試験とすら陰口を叩かれていたものですが、さすがに受ける方もやる方も慣れてきたのか、昨年も今年も本学ではトラブルがなかったように思います。試験や教育システムというものはだいたいそういうもので、システムが変わった当初はトラブルが続発し、だんだんと慣れてくるとうまくいくようになるものなのですが、政治家の方々はなぜかトラブルが収まって安定化してくるとシステムをガラガラポンと作り直したがるもののようで、またぞろこの国では根本的な教育改革の声が大きくなってきています。教育というものはシステムを変えて良くなるものではなく、あるシステムのもとで最大の効率を上げることができるようになるのには時間がかかり、どんなシステムでも教育者ががんばって、時間さえあればそこから子どもたちの能力を引き出すやり方を創出するものなのですが、ようやくそれができた頃になるとまた振り出しに戻すということを繰り返してきたのが戦後の日本の教育政策だったようにも思えます。特に最近はその傾向が加速されてきているようでもあり、新しいシステムがうまく動き出す前にまたシステムが変わるという愚を繰り返しているように思えてなりません。

 やめたほうが良いと思うのですが、我々にも止める力がありません。

 そんなこととは関係なく受験生は今目の前にある受験に立ち向かうだけですが、最近の受験生は明るくなったと感じるのがこういうところです。
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 試験の最中なのに休み時間には友達と明るく談笑してしまい、静かにしなさいと叱られてしまいます。

 昔の受験生は緊張して友達と話などする余裕などあまりなく、試験場は静かだったような記憶があるのですが、こういう明るさは悪いことではないとも思います。

 ともかく、トラブルもなく初日の試験が終わると、あっという間にみんな帰ってしまい、「静かにしてください」と注意した喧騒が懐かしいくらいの静けさが戻ってきました。
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 今の理学部前です。

 さて、明日は受験生がガクッと減ってしまうと思いますが、理科と数学を受験する方々は今日は早く寝て、また明日に備えてください。

 明日も試験会場は受験生の味方です。
by stochinai | 2014-01-18 19:26 | 大学・高等教育 | Comments(0)

日の光今朝や鰯のかしらより            蕪村


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