5号館を出て

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エルムの芽生え

 今年はエルム(ハルニレ)の種が舞い落ちる吹雪を観察したり膨大に降り積もった種の写真を撮ったりしたので、その種の芽生えを今まで見たことないとなんとなく思っていたのですが、見つけました。

 今日は旧理学部である総合博物館前で、何十年ぶりに北大を訪れる旧友と落ち合うことになりました。ちょっと早めに行って博物館前を散策していると、普段は決して撮ることのない写真が撮れました。

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 毎日見ている風景って、意外に写真に撮りませんよね。私も何十年もこの前を通りすぎていながら、写真を撮ったのは2回目か3回目だと思います。

 それでも時間が余ったので、フラフラと歩き回っていると、これが意外と楽しいのです。

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 この建物の1階南側には、私達が理学部動物学科へ移行した時の学生実験室などがあり、今は博物館の展示室となっているところも、こうして見ると懐かしさいっぱいです。

 そのあたりを散策していると、エルムなのでしょうか大きな木の幹の一部が切り取られて放置されているものがいつくかあるのに出会いました。

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 腐食が始まり、動物があけたとおぼしきたくさんの穴が目立つのですが、よく見ると緑のものも見えます。

 寄ってみるとどうやら何かの芽生えのようです。

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 明らかにはるか前に死んでしまっているこの木から再生してきたものではなさそうです。割れた年輪の隙間からも生えてきていました。

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 ひょっとすると、これは春に異常な数の実を落としていたエルムの芽生えではないかと思いあたりました。少し見回すと、芽生えが生えているところと同様な場所にちっとも芽生えていないハルニレの種のかたまりも見つかりました。

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 まわりを見ると、地面からもたくさんのエルムの芽生えが出ています。

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 意外とたくさん発芽しているんですね。そして、これを大事に育ててやると、何メートルの太さの幹を持つ、何十メートルのエルムになるんですね。

 そうなるまでに、私は生きていられないことはわかりますが、なんとか十分な広さのある場所で育ててやりたくなりました。

 愛おしいって、そういうことなのかもしれません。
by stochinai | 2014-07-24 23:50 | 札幌・北海道 | Comments(0)

日の光今朝や鰯のかしらより            蕪村


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